扇風機の風を吹かしながら話し、
薄桃色のすももジュースを飲み、
手作りのドライ野菜なんかも食べ、
うっすら汗ばむうちに、
「ああ夏だなあ」と思った。
夕方、彼女が連れて行ってくれた、近所の川。
こんなところで泳げるなんて・・・
びっくりする透明度。
けれどこれは日常。
誰かに案内したい場所を持っているひとは、
確かにそこに地に足をつけて暮らしていて、
それはどんなに豪華な場所よりも、すてきだなあ。
そんなこと思いながら、
ひんやりした水に足をつけた。
ほんとうは夏は苦手。
だけどこんな瞬間もある。
なんだかこんな文章を思い出した。
いいものを造るには、たくさんの苦心と手数がかかる。
これはわれわれが家を一軒建てるにしても、
ほんとうのものを造ろうとすれば、手品みたいなわけにはいかない。
まず地盤をきずき、材料をあつめ、
そうしてからなお相当の手数と年月とを要するのである。
・・(中略)・・
冬が来たときに、冬のことだけを考えて、
寒い、やりきれないと思うのは、一面無理もないが、
多面間違いである。
一年中という大局から見ることを忘れた偏狭な考え方である。
冬来りなば、やがて春が来る。
春去れば夏になり、夏に続いて秋がある。
それを、夏になれば、なにゆえ自然はわれわれをこういじめるのか、
こんなに暑くすることがあるかというふうに、
局部的にその時のみにとらわれているひとは、
その人自身が強いて苦しんでいるのである。
だから、大局に眼をつけ、心をおいて、
ゆうゆうとして生活するということは、
われわれ人間にいちばん大切なことなのである。
出典「生きがいの創造」出口日出麿
生きていると、
いいことばかりじゃない。
不完全ななかで泣いてもいいし笑ってもいい。
自分を信頼して、ひとつひとつ。
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