ヒビノケイコです。
仙台でこんな質問を受けました。
わたしももともと美大出身で、
今は本業で漁師をしながら、
副業的に絵描きをしています。
ただ、
絵をオーダーされて描き出すと、
気がすむまでやってしまうので
時間や労力の調節ができないのが悩みです。
ヒビノさんは、どのようにされていますか?
うーん。
こういう悩み、すごくよくわかります。
ひとには2タイプあって、
ひとつはビジネス的にものを作れるひと。
振舞っていけるひと。
そういうひとは、
文章でもデザインでも、絵でも相談でも、
仕事と割り切って
「1時間以内にこれだけの手数で、効率的に」と
していける。
もうひとつのタイプは、
アーティスト的にものを作り
関わっていくひと。
絵を描く、作品を作ることに没頭して、
納得するまで描き、完成させる。
ひととの話もじっくり聴く。話す。
・・・
さて、あなたはどっちのタイプですか?
わたしは、どちらかというと、後者ですね。
だから、困ったこともありますが
今はどうしてるかというと
・・・ 諦めてます(笑)。
納得できないところで
作品作りをやめてしまうと
あとで、心残りができる。
そういうものが積み重なると、
仕事が楽しくなくなって、
いつしか発想も狭くなり、
手が動かなくなることを知っているから。
・・・
また、
長年、そんな自分と付き合ってきて、
そして似たようなひとたちを
みてきて思うのは、
こういうタイプのひとにとって、
特に重要なのは「値段付け」です。
もし、いま安い価格で
オーダーを受けていたとすれば、
一生懸命やればやるほど、どんどん
自分を消耗させちゃうことになります。
たくさん受注しないと
いけないスタイルになってしまうと、
ますます体力、気力が削られていきます。
そうすると、辛いので、
描くことにふさわしくない状態になりますよね。
だから、アーティストタイプのひとは、
ひとつの作品に対する単価は
しっくりくる値段に・・・
高めに設定すること。
そして、それに見合うように、
自分や技術を
磨いていったほうがいいと思います。
どうしたって、没頭しちゃうんだから^^
時間とか、労力とか調節できないんだから、
どうせなら没頭してもオッケーな状況に
設定しきましょう。
「じゃあ、どうしたらその価格を支払っても
このひとにお願いしたいと
思ってもらえるようになりますか?」
うーん。
それは、作るもののクオリティに加え、
「伝え方」がネックにはなってきます。
いわゆる「ブランディング」
「ライティング」など、
そういうものもふくめ
いかに、その魅力を、適切に伝えていけるか。
それはどうしたら身につく?というと、
いま言葉で一言いってもわかるものではなくて、
ひとつずつ学んで、実践していくしかないです。
とても遠い道のりのようだけど、
ひとつひとつ、していったひとが
やっていける世界でもある。
せっかくのすばらしい作品が
眠ってしまわないように、
ぜひ、粘り強く
学んで実践してみてくださいね^^
応援してます。
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