しゃがんで立って、しゃがんで立って、
ふぁさふぁさと稲を竹のはぜにかけてゆく。
むぎ、むぎっと足が泥にめりこみそうになる。
田んぼは川沿いにあって、
こぽこぽ流れる水の音と
秋晴れのひろーい空の中で
空気を吸いながら稲刈りをするのは
とっても楽しい作業。
今年から、うちの田んぼを
笹の家のようすけさんや、
いくつかの友達家族に使ってもらっている。
みんなは”ぽっちり小作人の会”と呼んでたりする(笑)
「毎日手刈りでぽつぽつと稲刈り進めてるよー、
いつでもおいでよ!」と言ってくれたので、
デスクワークの気分転換に、
ちょこちょこ稲刈りに通っていた。
で、びっくりしたのは
毎年稲刈りをしたあとは、
しゃがむ作業だからか、
へんなところに力が入って
腰が痛くなっていたんだけど、
今年は全然痛まなかったこと。
最近トレーニングで習って毎日やってた
スクワットの姿勢を応用できたから。
ひょいひょい!って体が軽く動いて、
疲れず、すーっとして気持ちよかった。
トレーナーのゆうぞうさんには、
「農作業とかデスクワークとか、
なんでも固定姿勢はダメですよ」
と日々言われていて、
さらに
「人間の体は適切に使わないと、
使っちゃダメなやり方で使うようになるんです」
とも言われる。
確かに、この前のトレーニング講座
での運動でも、オールアウトしたあと、
みんながヒーヒー言いながら、こんな話をしていた。
例えばTさんは、
福祉関係の体を使う仕事をされているんだけど、
「今まで、
楽をしようとしていたことに気がつきました。
スクワットでも、もっと下げれるとか、
腹筋でもあと数センチ上いけますよと言われて。
いつも仕事で、
体に負担をかけないようにと
変にかばおうとしようと
していたことがわかりました。」
とおっしゃっていた。
そうなんだよね。
「負担をかけないようにと、
変な姿勢でかばおうとする」
のは、体に限ったことではないと思う。
それでますます疲労したり、
変な姿勢が固定化してしまったりして
やがて体や脳や行動に、変なくせがつく。
で、エネルギーを漏らしてしまう。
体や心を壊してしまう。
うまく身につかなかったりする。
では、
磨り減ったエネルギーレベルを戻し、
上昇させてあげるためには?
ゆうぞうさんはこう言っていた。
”過去
なぜこうなったか
現在
今どういう状態か
未来
これからどうなるか
をまず、考える。
例えば、
なぜいまそんなに疲れやすいのか?
仮説をたてて一つずつ試してみること。”
非常にシンプルだけど
これ「俯瞰する」ということと
共通しているなあと思った。
どんなことでもそうなのかもしれない。
トレーニング講座が終わったあと、
美術館にみんなで行ってダリ展を見たんだけど
「絵を遠くから引いてみてみたり、
近くからみてみるだけでも
ずいぶん違う発見がありました」
というメンバーさんの話をきいて
なんでもそうだよなーと思ったんだよね。
引いて俯瞰してみると、
世界全体のありようと自分の現在地がわかる。
それを確認しつつ、
今いる場所で、適切なアプローチをしていく。
体も、心も、行動も、活動も、仕事も、子育ても。
俯瞰するというと冷たそうに思われるけど、
目覚めた目でみて、アツく動くってこと。
・・・・
こんな俯瞰つながりもあって
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村松美賀子さんプロフィール
(編集者、ライター、京都造形芸術大学准教授)
編集と文筆。出版社勤務の後、数多くの書籍や雑誌を手がけ、本の制作に伴って、展示やイベントなども開催する。生活文化を中心にアートや科学など、ジャンルを超えた執筆・制作を続ける。編著に『標本の本 京都大学総合博物館の収蔵室から』(伊藤存との共著、青幻舎)、著書に『京都でみつける骨董小もの』(河出書房新社)『京都の市で遊ぶ』『いつもふたりで』(共に平凡社)など多数。
◾️村松先生の著書と編集された本たち
写真の並べ方、空気感のある言葉や視点、編集が素敵です。
◾️ヒビノケイコのプロフィール・執筆&講演履歴と依頼はこちら
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