昨日は、子どもと一緒に京都の劇団
「ヨーロッパ企画」の舞台「来てけつかるべき新世界」を観劇。
ヨーロッパ企画の舞台は、
映画化されているものも多いです。
今回のものは
これからの時代を先取りしたような内容で
とっても面白かったです。
舞台は大阪の新世界のはずれ。
今にもつぶれそうな、ひなびた串カツ屋が舞台。
ドローンがたくさん飛んで、
なんでも持ってきてくれる
ロボットと人工知能が仕事をし人間はひまに
恋愛もバーチャルリアリティと
将棋やお笑いも人工知能には勝てず
人工知能と人間がタッグを組んで戦うスタイルに
脳のデータをバックアップしたり
クローンやロボットにデータを移せるため
死ぬことの概念も変わる
・・・
というような世界が描かれてました。
15秒に一回は笑ってしまうユーモアと
ちらりと見える哲学的な問題提起。
そんなセンスのある舞台だったのですが、
「もしかして、完全にSFと
思って笑ってるひとも、多いのかな・・・?」
とふと思い、ぞくっとしました。
すべてがこうなるというわけでなくても
こういう景色が、
きっと10何年後くらいには
フツーになる可能性が高い。
生死の前提、自分という概念、
働くことの前提・・・
すべてがまったく
変わる時代に生きている
わたしたちや子どもたち。
前提が変わるということは、
今までの時代でのやり方は通用しないということ。
じゃあ、どんな風に、
これからの時代を歩んでいけばいいのか?
生の舞台ということもあり、
すごくリアリティが感じられました。
さてさて、
メルマガには日々返信いただいています。
今日は、りおさんから、
こんなメッセージを。 ご紹介。
ヒビノさん
いつも素敵なお話ありがとうございます!
全体をみて
編集して
デザインして
って、
素材を最大限活かすためにどうすればいいのか、
この視点で見ていけばすごく面白そう、、
いや、面白い!!と思いました!!
わたしは音楽活動もしていて、
自分の見せ方や、
ようは自己プロデュースも
しっかりしなきゃいけないし、
またライブを作るとなると(自分の企画の場合)
そのプロデュースも全部自分でできちゃうので、
もっとこれをどうにかしたいなぁ、
しなきゃなぁ、とずっと思ってたので、
【編集】というテーマで
いろいろ話が聞けて本当に嬉しいです。
いあと、講座も開いたり、
もしかしたらお店を
やることになるかもしれなかったり、、
これから待ち受けてることや、
現在進行中のことなど、
この視点でもう一度
見直して創っていこうと思います。
そうですね。
アーティスト、ミュージシャン
講師、ものかき、経営者・・・
自分の名前で生きていきたい人には
編集力は欠かせないもの。
自己プロデュースはおろか、
わたしのようにプロデューサーが
ついていたとしても、
文脈を理解して自分で紡げる力がないと、
仕事として長期間うまくいくことはないと思います。
・ライブ、講座、お店、
どんな場を作るにあたっても
・DVD、作品、商品などを作り
販売していくにあたっても
・ネットでブログや情報発信をし、
集客していくにしても
それぞれを最大限に伝えていくための
編集力が必要。
また、これをバラバラの存在に
するのではなく
大きな文脈でつないでいくための
編集力も、必要となります。
例えば、
1、生き方が、その人ならでは。
2、生き方に基付く情報発信の仕方が、その人ならでは。
3、情報を見てライブにいってみると、
生でしか感じ取れないものを感じられ、ますます好きになる。
4、家に帰ってからも、また見返したいので、DVDを買う。
5、コミュニティに参加する。
こんな流れを通して、全体を紡いでいく編集力。
(昨日の舞台でも動線が
設計されていましたが)
そこには、
生き方~メッセージ~マネタイズ
→全てがズレずに繋がり、
自分と相手に誠実にいきていける
→つねに進化し、伝えながら、
仲間と歩んでいく
そのための文脈がトータルで入ってきます。
一段高いレベルで仕事をするには
最近思うんですけど、
一段高い位置で仕事をしている人は、
必ず「文脈」を高いレベルで
紡ぐことができている、ということ。
この前の講座でも説明したのですが、
これからの時代、
ただのコンテンツで勝負しても
パクられるか代替されるだけ。
どんどん値崩れしていきます。
そうでなくて、
自分の文脈で勝負すること。
それに基付いて土俵を作っていくと
値崩れしにくい。
例えば、
ただ「書ける」技術があるだけでは
いまは大丈夫でも、
すぐにとって代わられる可能性が高いし
どんどん安くなっていく。
でも、まず
「その人ならではの生き方~文脈がある」
その文脈に基付いて、例えば
プロモーションを組める
本やメディアを構成できる
講座を年間・シリーズで構成できる
すると
・自分の名前で生きていく仕事を構成できる
・そのためのビジネスのルールメイキング・設計ができる
結果として
人生を自分にフィットしたかたちに、
デザインできる
が実現できます。
一見メディアのためと思われがちな編集力や
文脈をつむぐ力は、実はこんな重要なところに
通じていると、わたしは思ってます。
つまり、どんな仕事であれ、
これからの時代を生きることには
必須の力ということ。
11月の講座では
「ただの編集」ではなく
そういった根本的なことから
「編集」を掘り下げ、
編集の考え方〜実践ワークまで
一緒に学んでいきたいと思っています。
「行きたい」という声を
すでにいただいていますが、
どうぞお楽しみに!
11月14日京都で「編集術」講座。
11月の講座で講師に迎える、
編集者でライター、京都造形大学准教授の
村松美賀子さん。
編集についてこんな風に表現してらっしゃいます。
”思いや考えを伝えるには、
そのための「術」が必要です。
伝えたいことの芯を見つけ、
ふさわしい表現を探ること。
「編集」とは、ものごとを結びあわせ、
新たな文脈を見いだす
クリエイティブな行為です。”

9月の「届けたい人に届ける文章術」講座では、
文章に必須の要素を学びました。
11月の講座では、
その要素をどうやって全体に配置し、
伝えたい骨をしっかりと伝わるようにしていくか?
自分のメディアや講座作り、リトルプレス作り、
今回お話しした、人生に役立つ術。
そんな「編集講座」を企画しています。
編集者・ライターで京都造形大の准教授、
村松美賀子さん。
秋の京都を歩きつつ、
マニアック本屋めぐりも
したいな~、、、
なんてことも考えてますよ。
詳細と募集はメルマガ内で。
→メルマガ登録はこちらから
あけておいてください。
それでは、お楽しみに。
村松美賀子さんプロフィール
(編集者、ライター、京都造形芸術大学准教授)
編集と文筆。出版社勤務の後、数多くの書籍や雑誌を手がけ、本の制作に伴って、展示やイベントなども開催する。生活文化を中心にアートや科学など、ジャンルを超えた執筆・制作を続ける。編著に『標本の本 京都大学総合博物館の収蔵室から』(伊藤存との共著、青幻舎)、著書に『京都でみつける骨董小もの』(河出書房新社)『京都の市で遊ぶ』『いつもふたりで』(共に平凡社)など多数。
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写真の並べ方、空気感のある言葉や視点、編集が素敵です。
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