◾️ブログはわたしの雑誌



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理念があったとしても、

素材があったとしても、

なぜあなたが言いたいことは

人に伝わらないか?



自分や会社のメディアを運営している人は、

いざそれを作っていく段になると、


 「じゃあ、伝えたいことの軸をどんな風に、

 毎日のブログ記事に配置したらいいの?」

と、 戸惑う瞬間があると思います。


それを無視して

手当たりしだいにやっていっても、

全体をとおし、最も伝えたいメッセージが

相手には伝わりません。

 

そうすると、

あなたならではの文脈が

この世に表現しきれないため

コミュニティを築くことや、

マネタイズに結びつくことは難しいでしょう。


◾️講座を作りたいけど、宝のもちぐされになってない?



また、セミナーや教室を運営している

(いきたい)人の場合は、

いざ作ってみようと思った時


 「自分の体験や知恵を講座化していくとすれば、
どんな切り口から、
どうやってテーマが見えるように構成すればいいの?」


と戸惑うと思います。


だから実際「やってみたい」とは言っていても

いいものができない人がほとんど。


リソースとしてはいいものを持っているのに、

文脈を紡げないため、

宝のもちぐされになってしまいます。


◾️インタビューを苦痛なく最後まで読んでもらうためには?



こないだある方が、

「地域のおばあちゃんたちから、
昔の知恵のインタビューをとっていて、
まとめて発表したいと思っている」


という話を聞きました。


 でもね、インタビュー読んでもらうのって

難しいんですよ。


いい素材はあっても、

それをどう見せていけば、

人に読んでもらえるのか?


その視点からも考えていかないと、

単に長いだけの文章とみなされ

読んでもらえないものになる。


「素材」として、

インタビューや、

ひとつひとつの作品は書いているけれど、

全体構成して小さな本にまとめたり、

メディアにアップしていけばいいのかがわからない。


そんな方も多いと思います。


◾️「わざわざいきたい」カフェにあるものとは



カフェやネットショップ、

経営をしているけれど、

お店全体の世界観をテーマに沿って、

どう作っていいかわからない。


メニュー、接客、空間が

どこかバラバラになってしまう。


そんな感じで、ぱっとしない

お店をよく見かけます。


今で言えば、鳥取のタルマーリーや

かつてわたしが経営していた山カフェのように

「遠くても、わざわざいきたい」

と人が感じるお店というのは、


山にカフェを作ったから、

山にパン屋を作ったからうまくいく、ではなく


店主の生き方から紡がれたメッセージが

端々に体現化されており、

一つの世界を体験出来るよう

トータルコーディネイトされているんです。


それによって「わざわざ」が起こり、

何もなかった場所に

人の変化や、経済が生み出されるのです。


最初はなんでかな?って思ったんですけど、

こんな理由から、わたしは毎年美大の

空間デザイン学科に講師として

呼ばれているんだと思います。


◾️「木を見て森を見ず」から一歩出るためには



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講座PPTより
 

今までの例をみて、

「あ、これわたし!」

と思ったかもしれませんが、


これらの状態にすべて共通するのは

 「木を見て森を見ず」になっているということ。


自分が生きていきたい方向性、

その中でやっていきたい仕事のスタイルに対して、

全体をつかんでいない。


だから、部分もどう作り、

行動していくべきかわからない。


そうやってなんの文脈のつながりもない

バラバラな行動をとり、

的外れなことに時間を使っているうち、

持っているリソースが減り、

結果も出ずに、消耗しまうんです。



やっつけな毎日を送っている人が

自分の人生をトータルで幸せに

 デザインできないことと同じで、


「伝える」ということも、

部分や素材だけではできません。



 「相手に伝わる見せ方」を、

 工夫していくための術が必要なんです。


なぜなら、

表現においても、

仕事で「売れる」ためにも、

自己完結ではいけないから。


自分と相手のまんなかを作っていくこと。


自分の目線だけで 

乱暴に素材そのままを人前に出すのではなく

 「相手のことを考えて、おいしく料理する」



そのサービス精神が重要なんです。



伝えたいことの軸が、

相手に伝わるための料理法。


そのための手立てが、編集術なんですね。

それを学ぶことにより、

あなたの生き方+伝えたいメッセージの軸に沿って、


・自分の雑誌であるwebメディア・ブログ・

フリーペーパーを構成できる。


・面白い切り口を持って、テーマに沿った講座を構成できる。


・単発インタビューや作品たちを、

文脈を持って記事に構成できる。


・自分のお店や企業を、

ひとつの世界観をもとに構成できる


・リトルプレスや小さな本を構成できる


・自分の生きたい人生の方向性に沿って、

どこでどう生きるか?働くか?

今やるべきこと、部分がデザインできる


・・・


こんな力がついていきます。


「木をみて森を見ず」から、

一歩外へ飛び出したい方。


行き当たりばったりな人生や、

仕事や作品で、終わらせたくない!という方。


ぜひ楽しみにしておいてくださいね。


◾️11月14日京都で「編集術」講座。



11月の講座で講師に迎える村松美賀子さん。

編集についてこんな風に表現してらっしゃいます。


思いや考えを伝えるには、

そのための「術」が必要です。

伝えたいことの芯を見つけ、

ふさわしい表現を探ること。


「編集」とは、ものごとを結びあわせ、

新たな文脈を見いだす

クリエイティブな行為です。



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9月の「届けたい人に届ける文章術」講座では、

文章に必須の要素を学びました。



11月の講座では、

その要素をどうやって全体に配置し、

伝えたい骨をしっかりと伝わるようにしていくか?


自分のメディアや講座作り、リトルプレス作り、

今回お話しした、人生に役立つ術。

そんな「編集講座」を企画しています。


編集者・ライターで京都造形大の准教授、

村松美賀子さん。


秋の京都を歩きつつ、

マニアック本屋めぐりも

したいな~、、、
なんてことも考えてますよ。


詳細と募集はメルマガ内で。
 
→メルマガ登録はこちらから

 
ご興味のある方はスケジュールを

あけておいてください。


それでは、お楽しみに。



村松美賀子さんプロフィール
(編集者、ライター、京都造形芸術大学准教授)
 

編集と文筆。出版社勤務の後、数多くの書籍や雑誌を手がけ、本の制作に伴って、展示やイベントなども開催する。生活文化を中心にアートや科学など、ジャンルを超えた執筆・制作を続ける。編著に『標本の本 京都大学総合博物館の収蔵室から』(伊藤存との共著、青幻舎)、著書に『京都でみつける骨董小もの』(河出書房新社)『京都の市で遊ぶ』『いつもふたりで』(共に平凡社)など多数。

 


◾️村松先生の著書と編集された本たちはこちら。






 





写真の並べ方、空気感のある言葉や視点、編集が素敵です。



京都を包む紙
井上 由季子
アノニマスタジオ
2007-10









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