◾️瞑想ってどんなもの?
最近は、企業でも瞑想を取り入れるところが出てきて、瞑想もメジャーになってきてますね。昔は、ヨガにしろ瞑想にしろ、「あやしい」「ヘンな宗教?」と思われてたことを思うと、フツーに捉えてもらえるようになってきてよかったなーと思います。日常的な心のセルフケアや仕事の能率にもいい影響を及ぼすものという認識も出てきて嬉しいんです。
わたしは、とくべつ仏教徒です!ってわけでも悟りを目指してます!ってこともないんですが、大学生の頃から暮らしに瞑想を取り入れています。といっても、ちょこっと10~15分程度ですけど。自分で自分を癒しながら、トレーニングする方法。
なんで瞑想を10年くらいやってるの?っていうと、タイのお坊さんであるプラユキナラテボーさんと出会ったことが大きいです。(プラユキさんの講座・出版情報はこちらのサイトで更新されてます。)プラユキさんは日本人として、ふだんはタイのスカトー寺副住職をされながら、日本では出版・雑誌への寄稿・講座などを精力的になさってます。
プラユキさんとは、京都の講座でお話を伺ってからのお付き合い。日本にご帰国なさった際にわたしたちのところに2~3日滞在して下り、その度にじっくり対話させてもらいます。お互いに発見や深められるところがあって、面白いんですよ。
わたしはこれまで、恋愛・子育て・仕事・人間関係の悩みなどを相談させてもらってきたんですが、いつも心に寄り添って聴いてくださったあと、自分の発想をはるかに超えた視点を与えてくださり、その度に成長させてもらってきました。
◾️ 心の筋トレ。お寺はトレーニングジム
プラユキさんが伝えてくれる瞑想を長年やってみて、ものすごく現実的に日常の中で活かせるものだな~と感じております。要は、瞑想って、ブッダが開発した「心の筋トレ」みたいなもんだと思うんですよ。あの時代にこれを開発したなんて凄すぎる!って思いますが。
「身体を鍛えるのとおんなじで、心も鍛えていくと、心筋肉が発達して成長していけるよ!」とプラユキさんはよくおっしゃってます。
おし、私も心筋肉マッチョになるぞ!オス!!
わたしが瞑想や仏教が面白いな~と思うのは、プラユキさんが話してくれる内容だと、「念じればかなう」とか、「信じれば救われる」=仏教というスタンスではないところ。現代の日本で一般的な葬式仏教でもありません。
自分で自分の心を自覚的に整えていく具体的な技術が瞑想であり、それはトレーニングすれば、できるようになる。そして、現実的な暮らしのなかでの対応も、自分にも人にもよりよい行動をしていけるようになる。そういう、すっごく現実的な実益のあるもの。
◾️自分で自分を救う場所
その精神的な土台を、日常から離れて一時的に作りやすくする場所を、タイではお寺が担っているんですね。日常のなかにいると、いつもの環境から影響を受けたり、自分のいつもの思考パターンから抜けられないってことがありますから。
そういう日常から一時的に離れられる場所をタイでは「お寺」が担っているという感じを受けました。単なる「逃げ場」「一時避難」になるだけではなく「方法を教える」。他人や神様をあてにしてるんじゃなく、自分で自分を救う、癒す、その力をつけるための技として瞑想と仏教的な知恵を教える。よくできた仕組みだなあと思います。
日本では行き場も相談する相手も、具体的な方法もなくて自殺するまで追い詰められちゃう人が多いです。なので、タイみたいに定期的にこういう日常と離れられる場があれば、もっと助かる人がいるだろうなと感じます。
◾️わたしが瞑想や仏教に触れてみてよかったこと20
1 一言でいうと、生きるのがラクになった
2 フラットな目線を持てるように(中道)
3 感情は流れていくものだと知った(これは瞑想してると体感できる)
4 自分の世界内で絶望しなくなった(世界観の問題だと理解)
5 苦しいときに苦しいと気がつき、なんか今変だからもっといい捉え方とかやり方があるはず、とどこか思えるようになった。
6 感覚感情にハマりすぎない、いつもどこか客観視ができるように(適切な判断にも影響が)
7 一つのことを多面的な視点で観れるように。自分や人のの多面性も受け入れられるように(幅は広い上での統合化が進む)
8 負の感情へのオッケーを出せるようになる
9 怖れ、心配、不安への対応方法がよくなる
10 自分の性質を否定するんじゃなく、活用する方向へ
11 想定外に強くなる
12 人とのコミュニケーション改善
13 日常的な行動のお役立ち性
14 無駄な心のエネルギーを使わないでいる経済性
15 言葉の使い方、受け取り方の大切さが知れる
16 心ここにあらず状態が減る(瞑想によって、今ここの現実にいることがしやすくなります)
17 ものごとをプロセスで観れる(結果だけに注目するのではなく、その結果を育てるためのプロセスへの視点が育ちます)
18 男性性と女性性のバランスがよくなった(それまで偏っていたり、閉じていたものがひらいて)
19 きれいになる(たぶん心が開いて今まで消化できてないものが消化されると表情筋に出てくる。タイのお寺で会った日本人はもれなく帰り際にきれいになっていた)
20 仕事などのパフォーマンスが上がる(無駄な心のパワーを使わない、今にいれるから、クリアに考えられるから)
ざっと考えてみてもこんなにいっぱいあります。瞑想や仏教的な視点って、日常に取り入れられるものだし、かなり使えるな~と感じてます。もし上のメリットのうち2~3個興味をお持ちになられた方は、ぜひプラユキさんの本を読んでみてくださいね♪
プラユキさんはほんとうに、日常的な女性の悩みをわかりやすく優しい言葉で伝えるのが上手。日常と仏教を乖離させず、自分の中の統合性を促進させ、さらにその人の特性を活かす方向性を示してくれますよ。
◾️プラユキナラテボーさんの著書はこちら。
↑表紙のイラストを描かせていただきました。この本が一番好き。
↑プラユキさんの初めての著書。タイで出家する経緯から今までのことが詳しくかかれています
↑脳外科医とプラユキさんの対談本。脳の仕組みと瞑想の効果について話されていてとても面白いです。
◾️対談ページ「お茶の時間」にプラユキさんと直木賞作家の角田光代さんの対談が掲載されています。
◾️PHP松下幸之助塾でも連載中
第1回目の「悩む人、悩まない人」の前半部の抜粋が掲載されています。
PHPビジネスオンライン 衆知「新連載 ほほえみの国 タイから」
◾️プロフィール
本名、坂本秀幸。1962年、埼玉県生まれ。タイ・スカトー寺副住職。異国の地・タイの山寺で出家して仏道修行に励むこと20数年。黄色の僧衣まとい、ブッダの道を歩む。ブッダの道は経典の中だけではなく、日々の瞑想に真髄がある。その瞑想を学ぼうと、日本からわざわざタイの山奥の寺を訪れる日本人は数知れない。
タイは上座仏教という出家仏教。出家した僧侶が悟りの境地に達する手法として、瞑想が用いられる。そういう意味でプラユキ氏は、瞑想歴21年、自分の心と付き合う達人といえる。「今、ここに、確かにいる」ということを大事にする「気づきの瞑想」は、あらゆる種類の瞑想の土台となり、日常生活にも取り入れやすい瞑想法である。
タイに行くまでの経緯は、上智大学卒業後、タイのチュラロンコン大学大学院に留学したことから。それまでも発展途上国をよくしようとボランティアやNGO活動に励んでいて、タイの僧侶が農村開発を行っている姿に衝撃を受ける。机上の学問に飽き足らず、1年後の1988年、瞑想指導者として有名なカムキエン僧のもとにて出家。以後、自ら村人と ともに物心両面の幸せを目指し、東北タイのチャイヤプーム県スカトー寺の僧侶として活躍することになる。タイ大使館主催のソンクラーン祭り(タイの正月を祝う祭)に招聘されたり、在日タイ人の支援活動にも携わる。 著書に『気づきの瞑想を生きる』、監訳本に『「気づきの瞑想」で得た苦しまない生き方』(ともに佼成出版社)がある。(和田清華氏より許可を得て転載)
◾️プラユキナラテボーさん、イケダハヤトさん、ヒビノケイコの対談本が出る予定です。
この間楽しく収録しましたよ。詳しくは、こちらの記事をどうぞ→「人を萎縮させない話し方のひみつ」イケハヤさんと僧プラユキさんと3人で対談本収録したよ
出版は来春あたりかな。お楽しみに^^
・この記事は、イケダハヤトさんのブログに寄稿させていただいた記事です。
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◾️2刷目再発売、よく売れてます。都会から山奥へ、30代移住9年目。田舎暮らし、起業、子育て、地域のお付き合い。楽しさも悩みも、すべてつめこんだエッセイ漫画。
◾️「ヒビノケイコが最近読んだ本10冊」
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