大人気の手作り服作家FU-KO bacics美濃羽まゆみさんインタビュー第5回
美濃羽まゆみさんのインタビュー第5回。彼女とは京都精華大学時代のお友達。子育てと京都の町家での暮らしをブログ「FU-KOなまいにち」で公開しながら、ネットショップで服を販売しています。個展をしたり、本を書かれたりも。ショップでは服がたちまち売り切れ、本は1冊目が3万3000部~2冊目が2万4000部~と驚異的な人気。
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今回は、彼女との共通点である「子育てと仕事」の話題。京都のお宅に遊びに行った時にはごはん会をしましたが、食材を生かして作るごはんや、子どもたちとの接し方、京都の町家を美しくしつらえている様子がすてきでした。肩の力が抜けつつも、今を大切にしてる彼女のスタンスを感じ取って頂けたら嬉しいです。
◾️子育てをきっかけに、完璧主義が変わった。
ヒビノ)まゆみちゃんって、何に対しても頑張る人やから、色んなことが、一つ一つ実ってきたんやろうなあ。
美濃羽)もともと完璧主義やからなあ(笑)でも、子育てしてそこは随分変わったな。思う通りにいかへんやん?子育てって。時間も限られてるし、切り替えていかんと。
ヒビノ)そやねえ。今って、何時〜何時までは仕事で、何時〜何時までは家のことって決めてる?
美濃羽)決めてるなあ。土日は仕事やらないし、子供いる間は基本的には服は作らんなあ。あ、ボタンくらいはつけるけど。保育園は5時までやし。それからは、家のことかな。
ヒビノ)そのへん、めりはりがある方がいいよね。
美濃羽)一回仕事やりすぎて体悪くして迷惑かけたことがあって、調節するようになったねん。そやし、きちんと生きてはる人は、きちんとしたもん作らはるやん?
ヒビノ)ああ、たしかにそれはあるなあ。自分がいっぱいいっぱいの時、結局なんか良いもんできへんし、パフォーマンス落ちる。わたしも、ちゃんと日常を充実して生きてると、結構深い記事でも15分くらいでパッとできるねん。でも、一日中パソコンに向かってても、日常が充実してない時は1時間かけても微妙な記事しかできんという・・・(笑)見えへんけど伝わるもの、あると思うわ。
美濃羽)おお〜そうなんや。やっぱりなあ。
◾️「仕事と家庭の切り替え、どうしてる?」 はじまりとおわり、その瞬間をやり切ることを、ヨガが教えてくれた。
美濃羽)わたしも、家庭のことしてる時は、仕事のことは考えんとこって思ってるなあ。そのへんは、ヨガの先生に教えてもらったことかもしれへん。ヨガは、はじまりと終わりを大事にしてるねん。ヨガってポーズのことばかり言われてるけど、ほんまは、心の中の、生き方そのものの修行。家庭で楽しむときは楽しみきる、仕事するときは仕事やりきる、そうじゃないと次に引きずるしな。
ヒビノ)ふふふ。そやなあ。
美濃羽)子どもも、成長は待ってくれへんし、今しかないやん。
ヒビノ)その瞬間瞬間をやりきるってことやな。
美濃羽)そう。終わるとまた、次にいきやすい。なんかこう、いつでも何かやってるとき「次あれをしないと、これをしないと」と思いながらやってるとちょっと違うことにならへん?
ヒビノ)次のこと考えながらなんかやるんじゃなくて「今やってることに気をおいてやる」ってことやんな。それすごい大事やなー。次のことばっかり考えて動いてしまうことってあるから。
美濃羽)そういうときって結局失敗してさあ、時間が余計かかるという・・・。
ヒビノ)そやねん。あとが大変やねん(笑)副作用があるから。わたしが尊敬してる経営者の方も、そのへんの切り替えが上手な方が多くて、だからハッピーで楽しくバリバリ続けていけてるんかなって思うわ。
美濃羽)苦しい時でも、あえて楽しむようにした方が効率いいかもって思うことはあるなあ。例えば、こんなに仕事いっぱい抱えてるのに、プライベートで楽しんだらあかん!って思うことってない?
ヒビノ)あるよなあ。でもそこは「それはそれ、これはこれ」って分けて、楽しむ時はちゃんと楽しんだほうがいいんかも。どんな時でも罪悪感もちながらやってると、全体的にパフォーマンス落ちるしね。
美濃羽)人って、楽しいって思ったときに最高の力が出ると思うねん。そのほうが自分も周りの人も元気出るし、特にお母さんっていう立場としても、大事やん。
ヒビノ)そやな。家庭のムードも変わってくるし。仕事も結局、効率よくできる。もともとストイックな人は、わがままでいいって思ってるくらいがちょうどなんかも・・・。
あ、このコーヒーおいしい。
美濃羽)うん、おいしいね。
(第5回終わり。インタビューはここまで。ありがとうございました!)
写真協力/美濃羽まゆみ
◾️美濃羽まゆみさんオススメ「親子で一緒に楽しめる絵本3」
眠る前に、子どもに本を読む時間。中には親も楽しめる、感動する本もありますよね。まゆみちゃんオススメの絵本を教えてもらいました。(キャプションは、まゆみちゃん作)
旭川動物園で長年飼育係として勤めていらした著者の方が書かれていて、味わいのある動物のユーモラスな表情や生態を見事にとらえていま す。これ、ほんと?!な豆知識もたくさん書かれていて、動物園に行く のがもっと楽しくなります。
子どもはひだりから、大人はみぎから、じぶんのすきなものについて書き記していく、親子でつくる本。 自分の「好き」にフォーカスしていくだけでとっても楽しい!あと で読み返すと、子どもの成長も感じられていいのです。 安野 光雅さんの挿絵も可愛い。
冬のおうちごもりや雨の日の工作あそびのアイデアブック。こどもひとりでもつくれるぐらい、工程がシンプルで解説も簡単。
◾️美濃羽まゆみさんの著作本。
2016年1月に三冊目が出ます!ライフスタイル本「小さなくふう、ていねいな暮らしの作り
FU-KO 美濃羽まゆみ初のライフスタイルブック。町家暮らしのこと、手作りのこと、子育てのことをメインに、「FU-KOなまいにち」を豊富な写真付きでお届けします。ブログでも人気のお気に入りの道具、洋服のコーディネイト術、インテリアはもちろん、素材を活かす毎日の食事のレシピや、簡単で役立つソーイングレシピ、子育ての話など、盛り沢山な内容
◾️お話をうかがった場所 京都のキッチン用品カフェLADER
京都のキッチン用品カフェ・LADERさんにて、お話を伺いました。使い心地が真剣に考えられたすてきな台所アイテムがいっぱい。あれもこれもほしくなって困っちゃう(笑)アイテムを使ったカフェでごはんを食べられますよ。
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