ということで、わたしもやむなく読書の秋へと突入してしまいました・・・。でもやっぱりいいですね、じっくり本を読むのって。速読もせず大量にも読みませんが、じっくり一冊一冊読むのがわたしの習慣。気に入った本は、何十回でも読みます。
今日は、最近わたしが読んで面白かった本、ずっと読み続けている本をご紹介〜^^
◾️伝説のエッセイ
向田 邦子
文藝春秋
2005-08-03
度鳴る父、威張る父、殴る父、そして陰ではやさしい心遣いをする父、誰でも思い当たる父親のいる情景を爽やかなユーモアを交えて描き、名人真打ちと絶賛された著者の第一エッセイ集
向田邦子さんのエッセイは、かなり前のものなのに、今読んでも色あせず響くのがすごい。言葉の運び方、リズム、浮かび上がる情景まで、何度読んでも全く飽きない名作。
◾️書き手の方はぜひ読んでほしい一冊
いま、世界が渇望する稀有な作家──村上春樹が考える、すべてのテーマが、ここにある。自伝的なエピソードも豊かに、待望の長編エッセイが、遂に発刊!
村上春樹さんの人生の道のり、小説の紡ぎ方も書かれている素晴らしい一冊。出会った印象的なシーンや出来事をすぐに出さず、心の奥の引き出しにためていくような作家の生活リズム自体が、とても参考になりました。
◾️もうこれは神巻!毎回泣かされる3月のライオン
主人公は幼いときに家族をなくした高校生のプロ棋士、桐山零。棋士としての生活と、偶然出会った和菓子屋を営むあかり・ひなた・モモの三姉妹との交流ストーリー。11巻では、川本家に自分勝手な提案をする彼女たちの父親・誠二郎が現れます。むちゃくちゃな彼に対し、一歩も引かずに渡り合った零。あかり、ひなた、美咲、相米二、川本家の皆が彼の存在の大きさを感じて…。
この漫画、もう一巻一巻がすごい完成度で、涙なしでは読めません(つねに号泣。・゚・(ノД`))一巻からぜひ読んでほしい!将棋の世界の面白さを知るとともに、孤独、いじめとの向き合い。おいしいごはん、家族の食卓の幸せ、笑える時間。ひとつひとつのシーンが心に残ります。
11巻の展開はかなりすごい。人間の闇の部分を父親が象徴していて、その闇とどう対峙していくか?に引き込まれます。・・・っていうか零!とにかく潔く覚悟をもって大切な人を守り通す零がかっこよすぎる!!本当の意味の男らしさを感じ、惚れてしまう巻です。
◾️「読み物」としても素晴らしい辰巳芳子さんの料理本
食の安全が問われ、孤食が増え、一方で老親の介護や子どもの養育の問題など働くお母さんにも主婦にとっても、家庭料理は今、建て直しを迫られています。そこで、家庭料理をイチから建て直すなら「スープ」から始めましょう!と提案するのが辰巳流「新家庭料理」。
辰巳芳子さんの料理本は、エッセイとしても楽しんでます。どんな風に料理をとらえ、どんな風に大切な人を養っていく料理を作るか、その触れ方のような空気感が言葉に含まれていて、レシピ本としてでなく読み物としても好きです。
◾️もう一度「いき」という美意識をとらえなおしたい
日本民族に独自の美意識をあらわす語「いき(粋)」とは何か.「運命によって〈諦め〉を得た〈媚態〉が〈意気地〉の自由に生きるのが〈いき〉である」――九鬼は「いき」の現象をその構造と表現から明快に把えてみせたあと,こう結論する.再評価の気運高い表題作に加え『風流に関する一考察』『情緒の系図』を併収. (解説 多田道太郎)
今一度「いき」について捉え直したいなと思って手にとった一冊。異性を意識した「なまめかしさ」「色気」としての「いき」、 「意気」「意気地」などの江戸っ子の気概としての「いき」 、「諦め」運命に対する執着を離れた、垢抜けした「無常」的な「いき」。多面的に「いき」を考察できる一冊。
◾️ヒビノケイコの一番好きな小説
「あんたは山を降りなさい」。薬草のお茶で身体の悪い人を癒してきた祖母の言葉が、十八歳になった雫石の人生を動かす。自給自足の山の生活を離れ、慣れぬ都会で待っていたのは、目の不自由な占い師の男・楓との運命的な出会い。そしてサボテンが縁を結んだ野林真一郎との、不倫の恋だった。大きな愛情の輪に包まれた、特別な力を受け継ぐ女の子の物語。ライフワーク長編の幕が開く。
ばななさんの「王国」シリーズは、わたしの中で一番好きな小説かもしれない。山で育った薬草の使い手、雫石。ありえない話に見えて、不思議と自分に重なってゆくような感覚のするお話。愛ってどういうことなのか、家族の形成ってどういうことなのか。自由で切なく、涙と笑顔どちらもふくらませてくれるお話。
◾️気を抜きたいときに、ばからしくてエロくて視点が学べる民俗学。
みうらじゅんにかかれば、エロだろうがグッズだろうが祭りだろうが、世の中にあるすべての現象が深い! 些細なコトにも鋭い視点を注ぐ、みうらじゅん的民俗学エッセイ。
ばかばかしくてエロい、笑える民俗学的視点。気をぬきつつ視点を学びたいときに、読みます(笑)
◾️妊婦さんの気がラクになる本。冷静すぎる出産シーンが絶妙
この腹の中に、何かがいるのである。大便以外の何かがいる……! テスターによるショーゲキの妊娠発覚、どん底でバカバカしいギャグを考えてた悪阻期、悪魔の封印石のような強情な便との壮絶な戦い、と、期待にたがわぬスッタモンダの十月十日。そして、とうとう生まれたよ。あたしゃ、おかあさんになっちゃったよ。そう、まる子も人間、人間も宇宙の生命体、そういうふうにできている、のです。
さくらももこさんの妊娠〜出産エッセイ。これ、めちゃくちゃ面白いんですけど、出産シーンは仏教的境地なくらい冷静で、学ぶところの多い一冊です。 さすがまるちゃん。
◾️コミュニティデザイナー山崎亮さんの新刊。ぽっちり堂がチラ出演してる一冊
さびれる商店街、荒廃する里山、失われるつながり。大きな転換期にある「ふるさと」を元気にするために、できることはなにか。この国の未来を切り拓く希望の書!
地域で生まれている動き、あたらしい仕事、ショップにまつわるお話がたくさん。わたしがオーナーをしている自然派菓子工房ぽっちり堂と、ヒビノケイコに切り替えて執筆を始めるときに相談したお話なども、少しだけ載ってます。
◾️表紙描きました。女性が日常に取り入れやすい仏教
タイ・バンコクから北東へ三五〇km。奥深い森の寺で出家した日本人僧のもとを今なぜか、訪れる日本人が増えている。ある人は心を病み、ある人は人生に行き詰まり、救いと癒しを求めて、遠路いとわず訪ね行く。ブッダの叡智と慈悲心を受け継ぐ僧による“現代の対機説法”。仏教のやさしさにつつまれる本。
何回読んでも飽きない本。対話が多く、優しさがこちらにまで広がります。
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◾️2刷目再発売、よく売れてます。都会から山奥へ、30代移住9年目。田舎暮らし、起業、子育て、地域のお付き合い。楽しさも悩みも、すべてつめこんだエッセイ漫画。
◾️「ヒビノケイコが最近読んだ本10冊」
◾️「ヒビノケイコが愛用するキッチン道具Best10」日本の老舗の逸品~最近のヒットまで
◾️自然派菓子工房オーナーとしてオススメする「質の良いお菓子材料・サイトまとめ」
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