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わたし、滅多に「苦手だな」と思う人っていないんですけど、以前こういったことで悩み、混乱してしまったことがありました。そんなとき、10年来の友人であるタイの仏教僧プラユキさんが言ってくれたんです。
 

苦しまなくて、いいんだよ。
プラユキ・ナラテボー
Evolving
2015-10-13

↑プラユキさんの著書。日常の仕事、人間関係、暮らしにいかせる話がたくさん。表紙はわたしが描かせていただきました。


プラユキさん「まあね、相手がいい人だから、とかその見解が正しいかもしれない、善意で言ってくれてるから・・・だから汲み取らないと、そう思う気持ちはわかるよ。だけど、相手がどんな気持ちで言っていたとしても、判断する軸は自分自身の抜苦与楽でいいんだよ。」



わたし「自分自身の抜苦与楽。というと”苦を抜き楽を与える”ってことですよね。それを自分に対して行うってことかあ。わたし、一生懸命人と向き合いすぎると、途中から感覚が麻痺しちゃうことがあって。話しているときは”ああ、自分のこと思ってくれてるんだなあ。いい人なのかも。だから受け止めないと”と思うんですけど、後になってみるとなんだかものすごくしんどく感じる相手っていますね。消耗して、自分のパフォーマンスが落ちるっていう。でも、それかなり苦ってことですよね(笑)」

 

プラユキさん「無理してると自分の感覚さえわからなくなることってあるよ。感謝しなくちゃって思い過ぎたりしてね。でも自分が、その人と接していて苦しいと感じるなら、無理して付き合わなくてもいいし、その人の意見を無理して取り込まなくていいんだよ。もっと、自分の感覚を基準にして”この人といるといい状態になる、楽しい、安らぎがある”そういう相手と付き合えばいい。」



わたし「そっかあ・・・あえて苦行をしてる状態だったのかも。でも、苦行からは何も生まれない。もっとシンプルでいいんですね。この人と接するとなんだかいつも自分がいい状態になるなあっていう人、穏やかに成長していける地盤をくれる相手。無理しなくても自然に付き合える。楽しい。力がわいてくる。そんな人と付き合えばいいんですね〜。そしてピンとくる意見を取り入れればいい。”自分の感覚で選んでいい”はかなりわかりやすい指標ですね」



プラユキさん「そうだね。消耗する相手は置いておいておけばいいんだよ。お坊さんならどんな人とも対応して癒したり変化のきっかけを作るのが仕事だけど、ケイコさんはお坊さんじゃないんだしね(笑)後々になって、自分自身の体力気力がアップしたときに、ひょっとしたらなにか意見も取り入れられることはあるかもしれないけど、それくらいでいいよ。自分を消耗させずに、いい方向に向ける人と付き合えばいい。ケイコさんはこれからさらに伸びるんだから」



そっかあ・・・あくまでも相手がどうなのか?じゃなくて自分自身の「抜苦与楽」を判断軸にすればいいっていうのが、かなり明確でわかりやすかったなあ。



不思議なもので、しんどい思いをする相手ほど、なんだか一生懸命工夫して付き合おうと頑張っちゃう、こだわっちゃうことありませんか?消耗する相手と向き合っても、生み出すものって実は少ない。反対に、自分が健やかで幸せに、力があふれる状態でいれる相手と付き合うと、結果的に周りにもいい影響を生み出せる。


めっちゃシンプルな判断軸ですが、まずは自分をいい状態に置いてあげて、そこから成長する。それでいいんだと思えて、かなりラクになった出来事でした。


さわさわしているけれど、こういう人って実はすごい。大切にしたいな。
 




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