夢の中の出来事

昨日はおじいちゃんのお葬式のあと、疲れたのか深く眠った。ほんと今年は、大切な人が亡くなることが多くて、いっぱいいっぱいだよ・・・と思いながら。
ブルーや、ピンクの色水の中でたゆたっているような夢だった。海のような安らかな空間の中で、わたしが泣いていたら神様がやってきて、6月に亡くなったおばあちゃんに「お〜い!」って呼びかけた。
おばあちゃんは「は〜い!」と空の上から返事して、さっさっさっとちらし寿司を作って「食べや」と出してくれた。「こんなに気軽に出てきてくれるんや、おばあちゃん」とびっくりしつつ、そこで目が覚めた。
そして、朝ごはん
そうか、料理か・・・と思いながら、畑に行って青紫蘇を摘んできた。冷蔵庫の中を見ると、あまり何もない。
だけど、どうしてもちらし寿司が作りたくなった。とりあえずごはんを炊く。甘い匂いが台所に広がってくる。 炊き上がったら酢飯をパパッと作って、 味のしゅんだお揚げさんを刻み、薄焼き卵をじゅわっと焼き、ごまと青紫蘇をちらしてみた。
だけど、どうしてもちらし寿司が作りたくなった。とりあえずごはんを炊く。甘い匂いが台所に広がってくる。 炊き上がったら酢飯をパパッと作って、 味のしゅんだお揚げさんを刻み、薄焼き卵をじゅわっと焼き、ごまと青紫蘇をちらしてみた。
お吸い物とお寿司の朝ごはん。
ありあわせのもので作ったにしては、とてもおいしかった。みんな満足して食べてくれた。にっこり。何かを生産するっていいなあ、と思った。
こないだ、ある人がこんなことを言っていた。
「寂しさであいた穴を埋めようとするより、何かを生やしていく方がいいんじゃないかって」
種をまいて、心に草花を生やしていくように、行動する。自分の中にいいものを育てていく。自分ができるいい方向のことをしていく。そこから何かが変わってくるってことなのかなあ・・・と思った。
その人は、一緒にいるとただただ眠くなってくるような安らかさがある。なんでだろうね?というと、
「たぶん、自分が辛かった時に、こんな人がいてくれたらいいなって思った人になろうとしてるから」と笑っていた。
そっかあ、と思った。
そんな仰々しいことでなくていい。畑に立つ時間、川にもぐる時間、汗をかいて仕事をした瞬間。すべてが体の中に含まれて、触れられたときに草や水や汗の香りがするような空間を作る。そして人は勝手に癒される。
だから毎日、どんな風に過ごしているかが大事なんだろうな。
例えば、ごはんを作るなんてことは、すごく小さなことだけど。それでも、とんとんとん、ぐつぐつ・・・としているうちに自分の中に生きてる実感がやってくる。人が喜んでくれて、自分も喜べる。
こういうちっちゃいことでも、生産的に生きれば、いつの間にか、空いた穴はふさがってたくさんの草や花が咲いているのかもしれないね。
埋めるより生やす。小さくてもいい、自ら作り出す。
埋めるより生やす。小さくてもいい、自ら作り出す。
今日は、夏の最後の入道雲がもくもく上がってきれいだよ。
台風でぬれた雨戸も乾いたから、ぜんぶ開け放とう。
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■著作エッセイ漫画 山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]
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