昨夏を思い返してみると、高知では豪雨が続き「晴れた日が数えるほど」という夏休みでした。今年はそうでないことを祈っていますが「もしそんな事態になったときにどうするか?」考える材料になればと思ってこの漫画を再掲します。
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■2テンポはやく


昨年の事態から学んだのは、いつもより2テンポくらい速く判断して行動することの大切さです。私、いつもはかなりのんびりしてるんですが、豪雨の時はやく判断して避難しなかったら、うちの家も道路が寸断されて孤立しちゃうところでした。それには正しい情報を得る力も重要。田舎の情報はニュースなどではすぐに入ってこないので、近所の人や色んな地区の知り合い、友人に情報を聞いて。また、FBなどでの写真の情報共有、町内の有線放送も役立ちました。(SNSではいつの情報か、正しいかどうかを判断することも大事です)

■人のネットワークを普段から築いておくこと


かなり重要だと思ったのは、地元に何十年か住んでる人に「どこに逃げたらいいか」「どういう状態になったら避難したほうが良いか」を聞くこと。土地の性質を熟知しておられるからです。豪雨になった時、思ってもみない場所が水につかり、かと思えばここは全然つからないんだ・・という場所があったり。あっちにいくと危ない、こっちにいけば安全。これも熟知していないと分かりません。うちは山が裏にあるので雨が続いた末の土砂災害が一番怖かったのですが(一部崩れました)このように新参者だけでは判断がつかないことが沢山あります。


移住者同士でも電話で安否確認し「いざというときにはうちにおいで」とか「どこそこの公民館にヒナンしたらいいよ」という声かけしていました。とにかく、災害時や困ったときに色んなことを尋ねられる人のネットワークは普段から作っておくべしです。
また、こんな風景もみられました。
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■田舎の底力を見た日



本当に消防団はじめ、大変な中動いて下さった地域の皆さんには頭の下がる思いでした。高知の山奥は、何か災害があればすぐに、道路が寸断され孤立してしまう場所なんです。だからこそ、いざというときには自分たちで何とかする力や、食料を備蓄しておくなどの力がキーになってくる。誰かや行政にクレームつけてるヒマがあるなら自分たちで動いてる。そういう意味では「田舎の底力ってすごいな~」と思った出来事でした。


避難所で数日過ごした友人達が話していたのですが、「こっちの人は家が水につかって大変なときでも、まあ、生きてりゃなんとかなるなる。って明るかったんだよね。そういう姿がすごいと思ったよ」とのこと。田んぼもつかり、家もつかり、被害をこうむった人は多かったと思うのですが、損得でいえば損な状況であっても、それを超えていく明るいパワーを持ってる。そういう姿に、心うたれた日々でもありました。・・・ということで、今年も色々と台風や豪雨、災害があるかもしれませんが、どうかお気をつけてお過ごしくださいね。

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■著作エッセイ漫画
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]







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自然派菓子工房「ぽっちり堂」
山の素材で手作りした優しいお菓子ギフト