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■はじめに。相談の4つのポイント



人や先生に勉強させてもらうこと、相談や質問をさせてもらうことってありますよね。そんな中で、うまく相談や質問を使えて自分の幅を伸ばしていく人と、相談が下手で人から学べず、学んだとしても混乱してしまう人に分かれるなあと思います。


特に、誰かをカリスマだと思い、その人が何もかも全部出来ると勘違いして、分野外のことまで聞いた末に「あの人はたいしたことない」と見限ったり「結果がでなかった」とうらんだりする人もいる。また、自分の性質に合わないやり方をそのまま適用してしまって、ますます自分を苦しめてしまったり、能力を落としてしまったり。そんな残念な話もよく聞きます。



私は、人に質問したり、相談されたりすることが多い方です。時には失敗しながらですが、自分の専門・分野外のことを人にお聞きすることですごく幅が広がり成長できるようになってきて、すごく助かってます。


思い起こしてみると、相談がうまくいかない原因は、そもそも相談する相手を間違っていたり、いらないことまで取捨選択せずに鵜呑みにしてしまったり、一面的なレッテルを貼って人から吸収できる部分を取り入れられなかったり。そこから混乱を招くことが多いような気がします。今日はうまくいく相談の4つのポイントをご紹介します。


1、相談する相手選びは重要



・その分野で結果を出していて
・自分が尊敬できる、良いと思える要素のある人
・方向性が共通している人


この三つをおさえている人に相談すること。そもそも、結果をだしてない人に聞いても、ツボを押さえていないため、うまくいかないです。また、自分が良いと思えないやり方や要素で成功している人は、見習って成功したとしても自分の人生の方向性とずれていく場合があり、ビジネスで成功したとしてもトータルの幸せは遠くなったり・・・なんてことも起こりがちです。
つまりは「この人のようになりたい」と思える部分がある人で、成功している人に聞いてみることが大事です。

2、そもそも相談する相手を間違っている場合が多い


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「この分野でこの人はすごい!」その人を、いつの間にか全能の神と勘違いしてしまうことも多くないでしょうか?
私もそう勘違いしてしまったことはあります。もちろん、分野外にもつながって精通している部分、結果につながっている全体性はあると思うんですよ。例えば、スポーツ選手が身体作りのためにやってる食事法は分野外に見えても参考になるでしょう。

でも、どんなすごい人でも得意不得意があるし、ツボを押さえていない部分だってある。

だから、あまり精通していないこと、その人がその部分ではうまくいっていないことについて相談してしまうと、的外れだったり、うまくいかないやり方を提示されたりするのは当然です。
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こんなこととか、こんなこととか・・・
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そうなったとき、「あれ?この人ってすごいと思ってたのにそうでもないんじゃない」とか
「せっかく相談したのに、全然違うじゃん」とか、思うかも知れません。が、それは自分が勝手にその人を
「全能の神と思い込み、勝手に期待して、勝手に裏切られている」状態だと思うんですよね。

そもそも1人の人に全ての答えを求めてしまっている自分の方がおかしいですし、本当は自分の見極めが足りなかった。その分野をその人に相談した自分が間違っていた、と思った方が良いでしょう。


だから、自分が「何をききたいのか?」「どの分野のことをききたいのか?」を整理し、1のポイントに基付いて相手を見極めてから相談することは大事です。

3、相談して聞いた内容を取捨選択する力が、吸収の幅を広げる


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取捨選択!これが出来ると、自分が勉強できる対象が広がります。例えば、一つでも相手の中に気に入らない要素や不得意な要素を感じたとき、全部ダメ!と思いがちじゃないですか。


でも、本当は1人の人の中には得意もあれば不得意もあり、気に入らない要素もあれば結果を出してる要素も持っているものです。
これが見えていると、部分的にでもその人のすごさを理解して、このことについてはこの人に聞いてみよう。このやり方を取り入れてみようって思える。だから、幅広く自分の能力を伸ばしていけると思うんです。



私は、自分自身は柔らかなアート系、ゆるいナチュラル系だったり、ちょっとだけ経営の要素も持ってますけど、自分とは全く違うタイプ(例えばゴリゴリの経営者の人とか、ゴリゴリのアカデミック系の人、自給自足やナチュラルな生活を極めきっているような人、様々な専門を持つ人)と交流し、良い要素は取り入れてます。



実はこれが、以前は全然できなかったんですよね~。
「この人はビジネスはうまいけど、性格がえらそうだから、言ってること全部聞かない!」とか、
「自分は自給自足派でナチュラル系だから、ビジネスの話は聞かない!」とか、
一面的にその人を見て、取り入れなかった部分がたくさんありました。だけど、ある時それじゃあもったいないなあと思ったんです。



自分と似たような人しか周りにいなかったら、安心はできるかもしれないけど、何だか面白くないし、幅も増えていかない。「もしかして、自分の視点の狭さが原因なんじゃないか?「自分の視点がフラットで、その人の中に素敵な部分も微妙な部分もちゃんと見れ、取り入れたい部分やそうでない部分がより分けられれば、人から吸収できる幅って増えるのかもしれない」と思いました。
それに気がついてからは、プレーンな視点を持って、人と付き合うことも多くなりました。

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その際には二つの力が必要になります。
・一面的なレッテルを相手に貼らずに、良さも悪さも「部分」で見える力
・専門外のことを自分に取り入れる翻訳能力


これがあれば、ものすごく幅が広がります。
スポーツの話をビジネスに取り入れられたり、ラジオDJのやり方から本の編集作業を考えられたり・・・聞いた話を抽象的にとらえ自分の具体に落とし込むことが出来れば、自分自身が成長できるなあと思います。

4、トータルな構造、視点を理解した上でその意見を聞けるかどうか。そして、自分の性質に合ったものを選べるか。


家族関係、ビジネス、コミュニティ、スポーツ、教室、ヨガや瞑想など、どんな分野でも、先生や相談相手に教えてもらったことが、他にも沢山やり方がある中の「一つの方法」だということを意識しているかどうかは大事です。

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・それだけが絶対ではないということ。
・それが合わなくても他にアプローチ方法はあるということ
・そのコミュニティや、その師弟関係が全てではないということ


何かを勉強したり、コミュニティに属したりするとき、「この場を失ったら、もう居場所がないかもしれない」「もう自分はだめかもしれない」と思ってしまうこともあると思うんです。それが特にカリスマ的、依存的なコミュニティであればあるほど、そう感じることもあるでしょう。ですが、本当はそうではありません。


もっと世界は広いし、コミュニティだっていっぱいあるし、やり方もアプローチも色々ある。
大きな眼で総合的にその事柄を、そのコミュニティを捉えていけるか?その上で活用できるかが重要です。確認事項としては、



・そのやり方や考え方が自分の性質と合っているか?自分の今の状況と合っているか?

・自分の身の丈にあっているかどうか?

この見極めも重要です。やり方や考え方はいくら素晴らしいものであっても、自分とあっていなければうまくいきません。いくら勉強に投資したくても、金銭的に無理なことばかりを重ねて破綻してしまったらどうしようもありません。「自分の方向性や、性質への理解、身の丈にあっているのか、どんな人生を歩んでいきたいのか」を普段から自覚し、照らし合わせることが大事です。

■最後に。結局相談は相手頼りじゃなくて自分の力がカナメ。自覚なくして相談なし、実践なくして相談なし。

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相談は結局「自分自身を知る」ということから始まるのだと思います。自覚なくして相談なしです。
また、実践なくして相談無しです。いくらいい情報や意見を聞いても、やらなければかなうことはありません。うまく実践できてないと、結果にはつながらないので、そういう時は一度自分を振り返ってみることも大事です。相談された側も、いくらアドバイスしたって全く取り入れない人、動かない人にはもうやめておこう・・・と思っちゃいます。

その上で相手を的確に観ること、取捨選択をすること。尊敬を持って相手にお聞きすること。その後翻訳して自分の中に取り入れ、実践し、自分が歩みたい人生に統合していくこと。最終的には相手頼りではなく、自分の力。以上のことを大切にしながら、相談をしたり人から学んでいくと、普段会う人からも吸収できることが増えて面白いと思います^^

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■著作エッセイ漫画
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ 山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]







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自然派菓子工房「ぽっちり堂」
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