昨日の記事では、光る場所についてお話ししました。あっという間に拡散されてびっくりしました。
今日は、そんな光を持っている地域のお店についてお話しようと思います。
そんな人達がつくったお店・場所を起点として、地域にはこんな展開が・・・
こういった事象が全国各地で起こっています。
私が言う「光る場・光る店」には、こんな特徴があります。
■世界観が表現されている
■わざわざここに?ってな場所にあることが多い
■それなのに周りに人がいっぱい集まってきている
■魅力があり、唯一無二のすばらしさがある。
■そこに惹き付けられて、新たなお店や場ができる。
そんな光る場が、人を地域にひきつけています。
これね、無理じゃなくて、自然となんです。
自分がやろうとすること×地域の関わりを、いつもナチュラルに考えているような感じ。
私は普段高知で暮らしていますが、時々全国の地域を周ります。
その中でも「尾道」は大好きな町のひとつです。
http://ord.yahoo.co.jp/o/image/SIG=123codnlt/EXP=1426052039;_ylc=X3IDMgRmc3QDMARpZHgDMARvaWQDQU5kOUdjUnV1WE14a19QdS13Uk5JZ1hMMTNFUFhyVWdsQWdhSTQzRFd0dHAwTm94Vlk4UW5VQjNyZS1WTXpGVgRwAzViQy42WUdUSU9PRGplT0NzLk9EanVPRGh1T0RrZU9Ec3ctLQRwb3MDMTg3BHNlYwNzaHcEc2xrA3Jy/**http://ameblo.jp/inuomonta/entry-11400666898.html
尾道で若い人達は、キラキラしながら町のことを語ります。
「尾道が好き」「好きだからこんなことをしたい」「これはどうだろう?」って。
私自身、都会で生まれ育った中で、そんな場面ってなかったんですよね。
自分と地域は分離して境目があるものだったし。
だから、地方の人が「町を愛して、周りの人とそれについてキラキラと話せること」はとっても素敵だなあって思います。
地方の人には自然と身についた公共性があるような気がするんです。
「自分のこと」を考えていながら「自分のことだけで終わっていない」感じが、かっこいいなって。
地域愛がダサい形ではなく洗練されているところが、尾道の特徴。
尾道には、洗練されたアーティスト性があり、内輪で終わらないだけの素晴らしさをかもし出しています。その中でもひときわ魅かれるのが、「ネコノテパン工場」。
町からちょっとはずれた坂の上にある、小さな小さな、小さなパン屋さんです。
http://blogs.yahoo.co.jp/ya_catv3/31073295.html
ネコノテパン工場は、小さいけれど衝撃的にかわいらしく、すてきな場所です。
このパン工場ができたことによって、きっとこの山の手のストリートができていったんだろうな。
http://ord.yahoo.co.jp/o/image/SIG=12s5hqe46/EXP=1426051957;_ylc=X3IDMgRmc3QDMARpZHgDMARvaWQDQU5kOUdjUWNTMU5NSVlhY3BmXzNLbHVPUERKWVBHYlhRaU5Pd0JHaXJaMmgwdjlXalJ5OW5aVkRPeFh1YzA0BHADNWJDLjZZR1RJT09EamVPQ3MuT0RqdU9EaHVPRGtlT0Rzdy0tBHBvcwM0MQRzZWMDc2h3BHNsawNycg--/**http://blog.goo.ne.jp/onomichi_jinn0848/e/e944bdc34ee54ed20d46b12018d7b4ee
最初に旗を立てる人に共通するもの。
ネコノテパン工場のオーナーさんとお話しした時、すごく共通するものを感じました。
私も山のカフェを経営していたのですが、
「なぜカフェをしようと思ったのか?」
「パン屋をしようと思ったのか?」という根本的な部分が、びっくりするほど似ていました。
オーナーさんは「この地域に、この場所に、こういうパン屋があったら似合うだろうなあって思ったんです。その当時全然人通りなんてなかったしメインストリートでもなかったけれど、やっぱりここだと思ったんです」と仰ってました。
私も、同じように、山カフェを始めるにあたって、もっと集客が見込めそうな町中の場所もありました。条件のいい場所も、色々探しました。でも結局しっくりきたのは「自分達が暮らしている山」だったんです。
ぽっちり堂があるのは人口4000人の高知の山奥です。
周りには何にもなく、観光地でもありません↓
一時間以上かけて、四国中から沢山のお客様が。
移住希望者の相談にも乗っているうち、実際に移住する方が増えるきっかけに。
(今は執筆に集中するためカフェは休止。通販のみ)
ネコノテパンさんも、ぽっちり堂も、
「ロジック的には厳しいはずなのに、ここしかない気がする」というのが共通していました。
「この場の光を、みんなに見て欲しい」という感覚。
そこからスタートしているのです。
ネコノテパンさんは、パン屋さんとしてのクオリティはもちろんあり、おいしいです。
だけど、パン屋という存在で完結していない。
「その店を起点として、町のデザインが作られていく」イメージです。
ローカルが、ローカルの中だけで完結してしまっていない。
店からはじまって、地域や全国、世界へつながるような・・・
そんな大きい視点の中に「店」という存在をたてていく。
魅力を創り上げていく。
こういう魅力的なお店を全国各地で作っている人達には、
「世界観を現実に表現することができる力+俯瞰している視点」があるのです。
光る場を生み出せる人は、たいてい視点が独特です。
今までその町にうもれていた宝を掘り出し、見つけ、自分のセンスを持って関わり、表現していく。
そうすることで、潜在的にはその土地にあったけれど、今まで見える化されてこなかった素晴らしさが見えてくる。そうやって提示された「世界観」に、みんな感動するんだと思います。
私もそうだったけど、地域に腰をすえて暮らそう、何かをしようと思った時
「その場がこんな風になって、みんながやってきて・・・」ってビジョンがありありと見えちゃいました。
それを表現し、ビジネスとしても設計していく感じ。
最初に旗を立てるのは大変なことだし、リスキーなこと。
昨日の記事のとおり「妄想からはじまる」は大事なんですけど、
「ビジネスの設計」が抜けたら続けていけません。
今まで田舎になかったお金の流れを作るのですから、工夫は必要です。例えばうちなら通販と組み合わせていたり、例えばゲストハウスでもワークショップ体験と組み合わせていたり、他のビジネスも用意していたりなど・・・みなさん知恵をしぼって考え出しています。
東京桧原村の人気ゲストハウス。へんぼり堂さん。
地域の人を先生にしたWS付きのゲストハウスをされています↓
世界観が見える化された場所には、人がひきつけられ、共感して関わりあい、新しい価値がうまれていきます。
ただのカフェなんだけど、カフェ以上のものがあって・・・・
ただのパン屋なんだけど、パン屋以上のものがあって・・・
感動までしてしまうヒミツはそこにあるのでしょう。
地域に落ちている「光の種」、ていねいに見つけて表現化していきたいですね。
ひとりひとりが場を作る力を持っていて、そこから何かが始まっていくのだと思います。
最後に、最近一番シビレたカフェをご紹介。
「ハレトケデザイン舎」徳島の奥地にある、廃校をリノベーションしたカフェ。
ほんとに、こんなところに?×10くらいの奥地です。
教室をカフェ室に。
あまりにも素晴らしく、まさに「世界観の表現」でした。
また記事で紹介しますね。お楽しみに~。
■私、ヒビノケイコの著書。高知の山奥で暮らしながら新しい時代のあり方を創造中。
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]
(関連記事)
■そろそろ「地域課題を解決する」という思い込みから抜け出そう。妄想から始まる「世界観の表現」へ
■「漫画」田舎でカフェやネット販売をすればやっていけるんですか?
■「漫画」私が山カフェをやめた理由。自分の使命にまっすぐ生きる
■この記事はいかがでしたでしょうか?
今日は、そんな光を持っている地域のお店についてお話しようと思います。
そんな人達がつくったお店・場所を起点として、地域にはこんな展開が・・・
こういった事象が全国各地で起こっています。
私が言う「光る場・光る店」には、こんな特徴があります。
■世界観が表現されている
■わざわざここに?ってな場所にあることが多い
■それなのに周りに人がいっぱい集まってきている
■魅力があり、唯一無二のすばらしさがある。
■そこに惹き付けられて、新たなお店や場ができる。
そんな光る場が、人を地域にひきつけています。
地域の人は、自分を超えたところを自然に持っている。
これね、無理じゃなくて、自然となんです。
自分がやろうとすること×地域の関わりを、いつもナチュラルに考えているような感じ。
私は普段高知で暮らしていますが、時々全国の地域を周ります。
その中でも「尾道」は大好きな町のひとつです。
http://ord.yahoo.co.jp/o/image/SIG=123codnlt/EXP=1426052039;_ylc=X3IDMgRmc3QDMARpZHgDMARvaWQDQU5kOUdjUnV1WE14a19QdS13Uk5JZ1hMMTNFUFhyVWdsQWdhSTQzRFd0dHAwTm94Vlk4UW5VQjNyZS1WTXpGVgRwAzViQy42WUdUSU9PRGplT0NzLk9EanVPRGh1T0RrZU9Ec3ctLQRwb3MDMTg3BHNlYwNzaHcEc2xrA3Jy/**http://ameblo.jp/inuomonta/entry-11400666898.html
尾道で若い人達は、キラキラしながら町のことを語ります。
「尾道が好き」「好きだからこんなことをしたい」「これはどうだろう?」って。
私自身、都会で生まれ育った中で、そんな場面ってなかったんですよね。
自分と地域は分離して境目があるものだったし。
だから、地方の人が「町を愛して、周りの人とそれについてキラキラと話せること」はとっても素敵だなあって思います。
地方の人には自然と身についた公共性があるような気がするんです。
「自分のこと」を考えていながら「自分のことだけで終わっていない」感じが、かっこいいなって。
地域愛がダサい形ではなく洗練されているところが、尾道の特徴。
ネコノテパン工場のこと。
尾道には、洗練されたアーティスト性があり、内輪で終わらないだけの素晴らしさをかもし出しています。その中でもひときわ魅かれるのが、「ネコノテパン工場」。
町からちょっとはずれた坂の上にある、小さな小さな、小さなパン屋さんです。
http://blogs.yahoo.co.jp/ya_catv3/31073295.html
ネコノテパン工場は、小さいけれど衝撃的にかわいらしく、すてきな場所です。
このパン工場ができたことによって、きっとこの山の手のストリートができていったんだろうな。
http://ord.yahoo.co.jp/o/image/SIG=12s5hqe46/EXP=1426051957;_ylc=X3IDMgRmc3QDMARpZHgDMARvaWQDQU5kOUdjUWNTMU5NSVlhY3BmXzNLbHVPUERKWVBHYlhRaU5Pd0JHaXJaMmgwdjlXalJ5OW5aVkRPeFh1YzA0BHADNWJDLjZZR1RJT09EamVPQ3MuT0RqdU9EaHVPRGtlT0Rzdy0tBHBvcwM0MQRzZWMDc2h3BHNsawNycg--/**http://blog.goo.ne.jp/onomichi_jinn0848/e/e944bdc34ee54ed20d46b12018d7b4ee
最初に旗を立てる人に共通するもの。
その場を起点にして町がデザインされていく
ネコノテパン工場のオーナーさんとお話しした時、すごく共通するものを感じました。私も山のカフェを経営していたのですが、
「なぜカフェをしようと思ったのか?」
「パン屋をしようと思ったのか?」という根本的な部分が、びっくりするほど似ていました。
オーナーさんは「この地域に、この場所に、こういうパン屋があったら似合うだろうなあって思ったんです。その当時全然人通りなんてなかったしメインストリートでもなかったけれど、やっぱりここだと思ったんです」と仰ってました。
私も、同じように、山カフェを始めるにあたって、もっと集客が見込めそうな町中の場所もありました。条件のいい場所も、色々探しました。でも結局しっくりきたのは「自分達が暮らしている山」だったんです。
ぽっちり堂があるのは人口4000人の高知の山奥です。
周りには何にもなく、観光地でもありません↓
一時間以上かけて、四国中から沢山のお客様が。
移住希望者の相談にも乗っているうち、実際に移住する方が増えるきっかけに。
(今は執筆に集中するためカフェは休止。通販のみ)
ネコノテパンさんも、ぽっちり堂も、
「ロジック的には厳しいはずなのに、ここしかない気がする」というのが共通していました。
「この場の光を、みんなに見て欲しい」という感覚。
そこからスタートしているのです。
ネコノテパンさんは、パン屋さんとしてのクオリティはもちろんあり、おいしいです。
だけど、パン屋という存在で完結していない。
「その店を起点として、町のデザインが作られていく」イメージです。
そこにあるのは「世界観の表現力」と「俯瞰力」
店が「店」だけで完結してしまっていない。ローカルが、ローカルの中だけで完結してしまっていない。
店からはじまって、地域や全国、世界へつながるような・・・
そんな大きい視点の中に「店」という存在をたてていく。
魅力を創り上げていく。
こういう魅力的なお店を全国各地で作っている人達には、
「世界観を現実に表現することができる力+俯瞰している視点」があるのです。
なぜ観光地でも名所でもなかった場所に、人が集まりだすのか?
光る場を生み出せる人は、たいてい視点が独特です。
今までその町にうもれていた宝を掘り出し、見つけ、自分のセンスを持って関わり、表現していく。
そうすることで、潜在的にはその土地にあったけれど、今まで見える化されてこなかった素晴らしさが見えてくる。そうやって提示された「世界観」に、みんな感動するんだと思います。
私もそうだったけど、地域に腰をすえて暮らそう、何かをしようと思った時
「その場がこんな風になって、みんながやってきて・・・」ってビジョンがありありと見えちゃいました。
それを表現し、ビジネスとしても設計していく感じ。
最初に旗を立てるのは大変なことだし、リスキーなこと。
昨日の記事のとおり「妄想からはじまる」は大事なんですけど、
「ビジネスの設計」が抜けたら続けていけません。
今まで田舎になかったお金の流れを作るのですから、工夫は必要です。例えばうちなら通販と組み合わせていたり、例えばゲストハウスでもワークショップ体験と組み合わせていたり、他のビジネスも用意していたりなど・・・みなさん知恵をしぼって考え出しています。
東京桧原村の人気ゲストハウス。へんぼり堂さん。
地域の人を先生にしたWS付きのゲストハウスをされています↓
みんな、光が観たい。
世界観が見える化された場所には、人がひきつけられ、共感して関わりあい、新しい価値がうまれていきます。
ただのカフェなんだけど、カフェ以上のものがあって・・・・
ただのパン屋なんだけど、パン屋以上のものがあって・・・
感動までしてしまうヒミツはそこにあるのでしょう。
地域に落ちている「光の種」、ていねいに見つけて表現化していきたいですね。
ひとりひとりが場を作る力を持っていて、そこから何かが始まっていくのだと思います。
最後に、最近一番シビレたカフェをご紹介。
「ハレトケデザイン舎」徳島の奥地にある、廃校をリノベーションしたカフェ。
ほんとに、こんなところに?×10くらいの奥地です。
教室をカフェ室に。
あまりにも素晴らしく、まさに「世界観の表現」でした。
また記事で紹介しますね。お楽しみに~。
■私、ヒビノケイコの著書。高知の山奥で暮らしながら新しい時代のあり方を創造中。
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]
(関連記事)
■そろそろ「地域課題を解決する」という思い込みから抜け出そう。妄想から始まる「世界観の表現」へ
■「漫画」田舎でカフェやネット販売をすればやっていけるんですか?
■「漫画」私が山カフェをやめた理由。自分の使命にまっすぐ生きる
■この記事はいかがでしたでしょうか?
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