意外とバリエーション豊富な田舎のトイレ

田舎への移住希望者からは「あの~、トイレってどんな感じですか?」と聞かれます。
田舎=ぽっとん、というイメージが強く、「ぽっとんトイレは無理です~」という方もいれば、「いや、別に全然気になりません」という方もいて。

なんにしろ関心が高い田舎のトイレ事情。
意外とバリエーションも豊富なので最新事情をご紹介していきたいと思います。

1、コンポストトイレ


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これは自給自足や循環型の暮らしをしている友人宅のトイレ。http://hibinokeiko.blog.jp/archives/16371848.html)
便槽の中にオガクズやもみがらが詰め込んであり、排泄されたものを、好気性微生物を活発化させて分解し、堆肥にできます。便器の下にはそれぞれ二つのバケツがおいてあり、堆肥場に持って行きやすくしてあります。どこにでも設置できることや汲み取りコストがかからないことが利点。


2、ぽっとんトイレ。



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http://image.search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%81%BD%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%82%93%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%AC&aq=-1&oq=&ei=UTF-8#mode%3Ddetail%26index%3D18%26st%3D542

おなじみ、ぽっとんトイレ。これは和式。
いわずもがな、汲み取りです。
そして洋式もあります。
お金かけずに和式を避けたい人はこの洋式便器を買ってすえつけてます。

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田舎の昔ながらのトイレは、男性用と女性用に分かれて二つの扉が。

築100年の古民家のトイレ。

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3、簡易水洗


下水道の整備がされていない地域では、これがメジャー。ぽっとんよりは少し衛生的で、水洗便所に近い実用性が。ピストルかボタンでで水が流せます。これは結構水の節約になるんじゃないかな?と個人的に感じます。

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田舎には男性用便器が今でも存在します。

これ、掃除しないとくさくなってしまうので、あっても使わないという方も。
このせいでトイレのスペースが小さくなってしまっているお家もあり、リフォームするときには男性用便器をつぶして一つにつなげ、そこに洋式便器を置くという方法も。

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昔ながらのトイレには、居心地とか空間性というものはないので、ちょっと殺伐。
和らげる工夫としては絵を飾ったり・・・

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かわいいペーパーカバーをつけてみたり。
せめても、アロマの香りをただよわせてみたり。

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それでは、ここからは簡易水洗の進化バージョンへ。
これ、うちの菓子工房のトイレです。栗の木でできたアンティーク扉をあけると・・・

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4、簡易水洗の進化バージョン。


これ、さっきの簡易水洗トイレよりちょっといいやつなんです。
質がいいからかパッと見も使用感も、あまり水洗と変わりません。

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基本的には水がハンドルで流れますが流れにくいときはピストルで。
そして、なんとウォッシュレットもついてます(私は使ったことないけど・・・(*'-'*))

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見た目も柔かくするために、大工さんにタンクを木でおおってもらいました。
これだけで随分すてきに。

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トイレも、しっくい空間で部屋のような居心地。
手洗い用の赤いじゃぐちなどは大工さんのイメージで。取り寄せてもらいました。
自分たちで考えたりリノベーションすると、こういうスペースにもなるからいいですね。

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5、水洗トイレ


田舎でも、場所によっては水洗が整備されています。
なので、水洗じゃないといや!と思う方はちゃんと水洗が通っている場所を調べて移り住むのが吉。町によっては家の前まで水洗が通っていますが、それをひいて新しくすえつける場合には個人に費用がかかります。


番外編
☆災害時、いざと言うときは、穴をほればどこでも・・・・な安心感。



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震災を経験した方が口をそろえて言うのが「田舎では、災害があったとしてもトイレの心配がいらないのが良い」ということ。神戸大震災にあわれた方は避難所や家庭のトイレが容量いっぱいになり、困った経験をされたそうです。


田舎には広大な自然や土地があります。
それはいざというとき、災害時にはとても安心なことではないでしょうか?
いざと言うときもコンポストトイレは自分で処理ができるし、ぽっとんトイレや簡易水洗なら汲み取りが必要になる時点までは使えます。


「ぽっとんはいや」というばかりでなく、様々な視点で見ると意外とイケてるかもしれない、田舎の最新トイレ事情なのでした。



(関連記事)コンポストトイレを実際に使っている笹の家の記事です♪
■笹の家の暮らしと自分経済。中島子嶺麻さんと洋介さん→http://hibinokeiko.blog.jp/archives/16371848.html


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山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]








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