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これが「井」(ゆ)=水路です。
今はコンクリートだけど、当時はもちろん違ったそう。
野中兼山によって約400年前に造られ、
川から田んぼへと水を引くために使われています。
当時から田んぼをする農民にとて水はかなり重要なものだっただろうから、
この存在は大きかっただろうな。

昭和はじめ頃までは、洗物をしたり魚を飼ったりしている人もいたそう。
今でも、おじいちゃんがぽーっと日向ぼっこしていたり、
農作業の道具が置かれていたり、
干し大根や干し柿がつるされていたり。
暮らしの生活感が漂っている道沿いを歩くのは楽しいです。
こんなところ、地元の人につれてってもらわないと、絶対いかない!
っていうような路地に入っていきます。


「上の坊」に到着。
野中兼山が儒学者山崎闇斎を招いて土佐南学を購究した場所です。

土佐南学とは
現在の言葉にすると、
民主主義、社会奉仕、社会保障を基本とする学問で、
坂本龍馬などにも影響を与え、
明治維新への推進力にもなったそうです。
山の中で、歴史を動かす哲学が生まれたということが、すごく驚きです。

こんなひっそりとした場所に、と思うとますます・・・

そんなことを考えながら、
井に添って歩いていきます。
周りの景色が紅葉してきれい。
町がみわたせます。

井を渡るため渡された小道がいたるところにあるのですが、
これを登っていくと、本山城跡へと続くそう。(でもかなりのケモノ道らしい)

このあたりでは、
本山城跡で、戦いに負けたとき忍んで逃げるための隠し道があるはず・・・と
言い伝えられていて、みんな小さい頃にその隠し道を探したそうです^^かわいい~。
見つけてみたいですね。

歩いていると、土居屋敷跡の古い石垣が望めます。
戦国時代・江戸時代など時代によって石垣の大きさや積み方が違うそう。
この間、石垣積みのワークショップをしたところなので、
ますますこういうのを見るとそそられますね。
十二所神社に到着。

1000年以上たっている杉の巨木。
神社はひんやりした空気。やっぱり神聖なかんじ。

またしても、てくてく。

このたてもの、めっちゃ雰囲気がいいんですけど・・・
地元の方いわく「歌人の持ち物」だそうです。
昔は料亭だったこともあったそうな。

みちばたには、美しいもみじや落ち葉が落ちています。
そして、ついに吉野川・・・!
とってもきれいで雄大な開けた景色。
吉野川はダムが出来る前、水量がもっと多かったようで、
渡し舟もあり、漁もしていたそう。今日はカモが三匹いました。

橋も木製ですてき。橋の真ん中にはちょっとした休憩場所もあって川が望めます。

橋のわきにあるのは、「joki coffee」
本格的なコーヒーが飲めます。
東京でカフェの店長をしていた経験のある元・地域おこし協力隊の方がひらいたお店なんですよ♪
橋をわたったところにあるのは帰全山公園。

4~5月はしゃくなげが有名で四季折々に植物が楽しめる公園。
野中兼山の銅像と、兼山の母のお墓があります。
ここは、古来より聖地とされていた場所。
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歴史文化、人の生活感、そして紅葉が見れて・・・
楽しくて学べる長いお散歩って感じでした。
4月にフットパスの本番があるそうです。
ぜひぜひ行ってみてくださいね。
その時期でなくても、楽しめる本山の町並み。
ぜひお散歩がてら遊びに来てくださいね♪
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