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先日、大阪の友人の視察で、嶺北を案内しました。

移住支援NPOのれいほく田舎暮らしネットワークでも、
ぽっちり堂でも、色々な切り口での視察を受けいれてます。


今回は、設計関係の経営者さんの空き家利用について。


・・・だったんですが、空家や古民家を改築して、
様々な暮らし方をする移住者たちを巡るうちに、
価値観のパラダイムシフトが起こる感じになっちゃいました。

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ぽっちり堂のアトリエでお話。
「中途半端な田舎」で発生している(予備軍も含めて)の空家問題が顕著になりつつあり、
何かできないか?と考えてらっしゃるとのこと。

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私達の暮らしと仕事、アトリエ。
そして裏山の畑や古民家を見てもらっているところ。

お茶の木について説明中。

高知の山では、お茶を自家製で作っている人が多く、
うちも「山茶」と「きし豆茶」を栽培してます。

家によってブレンドも違って面白いんですよ。


今回も視察先でそれぞれの家のブレンド茶が登場。
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大学3回生の頃から、京都の田舎のお寺に移住して自給自足し、陶芸をしていたこと。

24歳で子供を出産し高知の嶺北に移住して、ネット販売やカフェをしてきたこと。

今までの田舎暮らしの経緯をお話していると・・・

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視察に来られた経営者さんは驚かれながら、ふむ~ふむってうなずいてらっしゃいました。

私達の暮らし以外にも、色んな移住者のそれぞれの生き方・ライフスタイルを見てもらうと・・・
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大豊町にある大田口カフェへ。
ここは、カヌーやカヤックのインストラクターとして吉野川の魅力にみせられ、
移住されたご夫婦が営むカフェです。

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ここでランチを頂きながら、建物を改装された様子を見・・・
お子さん二人がカフェにいて、子育てと仕事と暮らしが混ざっていて、
その良さも話題に。

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そして、次の目的地は、さらに山奥の「お山の宿 みちつじ」さん。


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めちゃめちゃ美しい景色でしょ。
秘境感がすごいです。
ここで暮らしているのは、まだお若いご夫婦と子供たち。
大田口カフェの奥様の妹さん家族です。

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こちらも、古民家を1年がかりで改修されて、宿を開店。

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薪の火がほのほのと温かい、
だるまストーブのまわりのタイルがかわいいです。

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古民家の風情が残っていて、静けさのあるおうち。

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おうちの下には大きな保存庫も。
うちにも芋ツボがあるのですが、
味噌やしょうゆを保存するのにこれだけのスペースがあると便利だろうな。
中はさすがにひんやり。
子供の隠れ家にもなりそう。

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お風呂も自分たちで改築され、こんなかわいいタイルがポップに。

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経営者さんたちは、「みんなどれだけパワフルなの?!」
「お風呂造っちゃったの?」「こんなお風呂はオーダーしてもできないよ、すごいね」

そして、
「なんでこんな山の上で、こんなことをしようと思うんですか?」
と質問されたとき、みちつじの安達さんが答えられたのは・・・

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きらきら。とっても素敵です。


ほんと、そういう率直な気持ちからなんですよね。


自分なりの生き方や暮らし方に対して、
根っこから真摯に考え、
素直に行動した結果、こういう暮らしをしている。


「若い人はこういうのが好き」とか
「便利じゃないと」「はやりはこう」
とかそういうモノサシではなく、
みんなそれぞれ自分の価値観や好みを持っている。

そして、それに対して忠実。

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↑実は多様。これが素直に見える化しているのが、移住者の暮らしなんだと思います。

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彼らは、そのモノサシを、他人のものではなく自分のものにしようと思うからこそ、
他人からみるとオリジナルすぎるくらいに見える。

でも、本来誰もが持っているはずだと思います。

そして、続いては笹の家。

千葉のブラウンズフィールドから移住してこられた、
料理家・中島子嶺麻さんと洋介さんご家族のおうちです。





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ここも、循環型の暮らしを極めているお家。
2年前から古民家の改築をはじめ、今も住みながらの作業中。

経営者さんたちは、みんなで作った土壁に、
「こんな、壁までつくっちゃうの?」と驚いてらっしゃいました。
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根っこからやっちゃう彼らの姿に、
「すごすぎる・・・どんなけパワフルなんだ・・・」
とますますノックアウト。

↓コンポストトイレも、「ほお~なるほど~っ」て見てらっしゃいました。
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今回、これ以外にも様々な場所をご案内して思ったこと。

空家にしろ、古民家にしろ、建物の奥には、
結局は「人の求める暮らし方」がある。


暮らし方の奥には、ライフスタイルがあり、
ライフスタイルの奥には生き方がある。


移住者は、これに対してかなり重きを置いている人たち。


自分なりの生き方や暮らし方を極めていくからこそ、
都会の方がそこから感じ取れるものは多く、深い。


視察に来られた方々は、こんな様々なライフスタイルを見て、
「幸せってなんだろうをもう一度考えてみようかと」
という根本的なところに立ち返られる。


根本的なところからもう一度何か大切なものをつかみ、
色々な事例も見て、
新しい活用方法を考えていかれるといいのかもしれないなと思いました。

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私達は、都会の人の視点をいっぱい聞けて参考に。

やっぱり、内側だけでなく外側の人たちも交じり合うことで、いつもはない視野が持てる。


色んな人と広くつながってると、面白い。


お互いに役立てる場面がこれからの時代いっぱいある。


そんな「自分を根っこから見つめられるフィールド」としての地域を感じた視察でした。


これからも色々な切り口やオーダーメイドで、
こんな機会を作っていきたいと思います。


来てくださった方々、受け入れてくださった方々、ありがとうございました!
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■私、ヒビノケイコについて。
高知県の山奥で暮らしながら作家活動をしています。

山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]









■夫が事務局長をしている移住支援NPOれいほく田舎暮らしネットワーク
移住希望の方、興味があるかたはこちら

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全国での講演(移住支援、地域活性化、キャリア授業)や田舎へのスタディツアーも行っています。
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