
「想定外の出来事」って、いやだな~って思ってきました。
思うようにならないことって、やっぱり、起こってほしくないもんです。
だけど、タイの仏教僧・プラユキさんには
「仏教を現実におとしこんでいくと、不確実性に対して強くなるんだよ~」
といわれたことがあって、とても印象に残っていました。
まず、この漫画で出てきたように
「自分の心の中でつぶやいている言葉」を見つけ出してみて、驚きました。
こんな風に思ってたんだなって。
心の中の言葉=起こった物事に対する自分の意味付け(反応・クセの側面あり)
なんだなあと。
私の場合、現在・過去・未来を不安に思っているときの、3パターンの心の言葉を見つけました。
①現在、不安になっているときの言葉は、「どうしよう、どうしよう」
②過去を悔いる言葉は、「こうだったから、こんなことになっちゃったんだ。くよくよ」
③未来を不安に思う言葉は、「こうなったらどうしよう、ああなったらどうしよう」
それをまず自覚化してみて、
その言葉を自分に言ったときの感覚を確かめてみると・・・・
現実に起こったことよりも不安がさらに膨らまされていって、
どんどん怖くなっちゃうことに気がつきました。
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そこで、プラユキさんが言ってくださったように
「起こったことを、前向きにとらえられるような言葉を捜す」ことをしてみました。
すると、
①現在に対しては、
「どうしよう、どうしよう」→「ま、とりあえずできることやってみよう」
②過去に対しては
「こうだったからこんなことになった。くよくよ」→「こうだったけれど、こうできた」
「このことがあったからこそ、おかげさまで学べて成長できた」
③未来に対しては
「こうなったらどうしよう、ああなったらどうしよう」→「こうなったら、どうなるかな?ワクワク」
そんな自分なりの言葉が見つかり、しっくりきました。
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そんな感じで同じ物事でも不安→前向きなとらえかたに再定義できると・・・
「じゃあ、今からどうするか?」っていう、現実的な次の一手が打てるんですよね。
プラユキさんいわく、
不確実性に対応できる力=起こった物事を、ふくらませず現実的に受け止められる力。
それによって、安定した心の土台ができる。
だから、スムーズに効率的に、
「今から」をクリエイトする行動に移ることができる。
それを聞いて、なるほどな~って思いました。
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私はより確実性を持たせるために、
現実では準備や計画、システム化をしたい方です。
だけど、不確実性に対しては、何もできないのかな?
手の打ちようがないのかなあ?
と思っていました。
おきたことを、心の中でとにかく受け止めて処理することしかできないのかな・・・と。
だけど、不確実性に強いってことは、受動的にあきらめるっていうことではなかった。
プラユキさんとの対話を通して、不確実性とは、
「よりよく想定外の出来事に対応できる力を養う」ことなんだなあと再発見しました。
つまり、心の中でだけで終わらせず、
ちゃんと現実に明るく次の一手が打てるっていうこと。
内の環境(自分の心)に対しても、外の環境(人や仕事など)に対しても、
善い方向に最善を尽くせる実力をつけていくことができる。
その核には、仏教でいうところのダンマがある。
その核を、そのときそのとき起こった出来事に翻訳し、
現実で、柔軟性ある行動をデザインしていける。
それって、なんてクリエイティブなシステムなんだろう・・・
そんな風に思って、ワクワク、嬉しくなったプラユキさんとの対話でした。
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