大切なものを、大切にしながら、
成長することは、大事。
仕事においても、家庭においても、全ての日常で。
だけど、変化や成長を繰り返すたびに、なぜか焦りが出てくるのはどうして?
そんな気持ちにまつわる、プラユキさんとの対話四コマです。
今までの私にとって、成長や変化は、嬉しいけど辛いものでした。
今の私にとって、成長や変化は、今までの自分に感謝する気持ちとセットに。
タイの仏教僧、プラユキさんとの対話はここからです。どうぞ、お楽しみください♪
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私「プラユキさん、私、今まで何か成長をしたときに過去の自分を蔑んでいじめてきた気がするんです。なんか、調子がいい時はまだそんなこともないんですけど、落ちたときとかに」
プラユキさん「へ~具体的にどういう感じで?」
私「例えば、仕事でのことで言うと、人の育て方のコツとかが、体系と経験で分かってきたとする。今の自分は少しだけど、人を育てるのがうまくなったなあって思う。ですが、それに比べて前の自分は相当バカだったな~。こんなにつたないくせに、よく経営者とかしてるよなって悩む。また、子育てでは、こんなときこんな対応しかできなかった自分って、超しょぼい母親で・・・・って落ちこんじゃうとか」
プラユキさん「そうなんだね~。今と昔を比較してしまうと、辛いよね。実はそういう比較意識(慢)が焦燥感のもとになるんだよ」
私「そうそう。成長したのは嬉しいのに、どこかいつも焦っていて、辛かった。だけど最近、そんな気持ちが変わってきた。「今までの自分も頑張ってきたよね。そのときそのとき、確かに最善をつくしてきたよね。よくやってきたよ」っていう思いがわいてくるようになったんです。それがすごく嬉しくて。納得して次に向かえる感じになった。これって一体どういうことなんでしょう?」
プラユキさん「へ~!それはすごい。けいこさん、今までの自分を認めて愛してあげられるようになったのは、素晴らしいよ。君にとってすっごく大きなポイントだよ」
私「そうなんですか!すごいって、どこがすごいんですか?実際私もそう思えるようになって、嬉しかったんですけど」
プラユキさん「あのね、昔の自分に対していかに温かい目線で接せられるか?ていうことはとても大事なことなんだよ。」
私「なるほど。私、今までは成長した時に、今までの自分を否定的に上から目線で見てきた(笑)そして、辛かった。ところが最近、今までの自分にもよくやってきたよね・本当最善をつくしてきたよねって思えるようになった。それが温かい目線ってことですか?」
プラユキさん「そうだよ。例えば大人になったとき、子供の頃の自分を慈しむような感じ。よくやってきたよねって。そのころの自分がいるから、今の自分がいる。それは、人の歴史性(プロセス)を認めていくことにもつながるよ。そして、その歴史があるからこそ「今から」が紡げるんだって感謝もできる」
私「そうか~。以前だったら「過去の自分には絶対戻りたくない」「今までの自分最低」って、断絶して切っちゃってた感じがあります。でもそれは、ますます嫌悪とかおびえをふくらませることになってた気がします」
プラユキさん「そうなんだよね。卑下とか、否定。そうやって断絶してると、折角作ってきた今までの土台まで否定しちゃう。せっかく今まで作ってきたものがあるのに、積み上げていけないんだよ。」
私「そうか・・・だからこそ、そうでない温かい大人の対応ができると、今までを認めることができる。安心して、今までの土台の上にこれからのことを建設的に描けるんですね」
プラユキさん「そうそう。自分に対してそんな対応ができると、現実でもモチベーション高く物事に望めるよ。そして、人にも同じようにできるようになるってことなんだ。自然な慈悲の発生ってやつだね」
私「ほ~。自然な慈悲の発生。自分への温かいまなざしが、相手への温かいまなざしになる。人の歴史性(プロセス)もまるごと認められるってことになるんですね」
プラユキさん「面白いでしょ。歴史性、時間意識って大事だよ。そうやって、受容⇔成長をともに繰り返していけると、安定した心で焦らずに変化していけるよ」
私「なるほど~。受容と成長をともに持つって、大事なことなんですね。なんか、とってもいいポイントに気がついたきがします」
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受容と成長のお話は、この本に出てくる
「お餅をぺったん、こねこね理論」に通じてますのでぜひ読んでみてくださいね♪