私がぽっちり堂を始めるきっかけになったのは、
アート×日常×仕事の形を求めていたから。という要素もあります。
今日はそのエピソードをご紹介したいと思います。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
美大時代、いつも課題に追われていました。
何を作ろうか?
アート=個性的なもの、みんながびっくりするようなもの・・・?
何となくコンセプトを作って、気持ちを高めて、ハイテンションで作る!みたいな・・・(笑)
そういうのではなくて、
生き方がにじみ出るようなものが作りたいなと思っていました。
また、美術館やギャラリーなど、美術に興味のある方としか触れ合うことのない場所で、
自分の作品を披露することも、しっくりきませんでした。
賞や、展覧会にもあまり興味が持てませんでした。
もっと、普通の人の暮らしと近くにありたい。
そんな私には日常×アートの形を求める気持ちが強くなっていきました。
普通の人の生活の中にあり、
気がつくか、気がつかないくらいささやかだけれど、
確実に無意識にいい影響が与えられるアートの形。
自分が大地に根付いた暮らしをし、その上で自然と出来上がるアートの形。
そこで、京都の郊外のお寺で田舎暮らしを始め、
農的な暮らしをしながら、そこで陶器や服、食べ物を製作し出しました。
「京都の手作り市」に出てお客さんとお話しながら作ったものを売ったり、
展覧会や講演会+カフェというスタイルでイベントをするうちに、
「誰に受け取ってもらいたいか?喜んでもらいたいか?」
をよく考える用になりました。
そんな風に普通の人と接し、自分も自然な表現をするようになり、
とても素直に、もの作りができるようになっていったように思います。
そして、私にとってのアートは幸せを届ける手段。という気持ちもありました。
今のぽっちり堂では、
田舎暮らしの中で出来たお菓子やイラストを通して、
「普通の人の毎日の中に、ほっこりした幸せを届けられるように」
そんな思いから出来上がってきた、
自分なりのアート×日常×仕事の形だと感じています。