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気がついたら山にある栗の白い花が咲いている。

車に乗り込んだら、窓にはらっと柿の葉が落ちていた。

ついでにまだ青い柿の実も。
 


秋だなあ、と思っていたら夜ゾクゾクしてくしゃみがとまらない。

風邪のひき始めだから早く寝ようとベッドに潜り込んだ。



朝、ベッドに寝転んだまま窓から見える景色は、木の葉が揺らめいてる。

息子が「たゆたってるでねえ。これ、ずーっと見るの好き」
と言ってしばらく一緒に眺めてみる。



このあいだ、わたしたちの住む高知れいほくでの講座合宿に参加されたTさんが、れいほくで様々なひとたちの暮らし方や仕事に触れ、こんなふうに変わった・・という感想をくれた。



◾️「1日をどう気持ちよく過ごすか」という視点が生まれた。


今まで、仕事がある日は、仕事のために、食事など生活の全てを調整する、という過ごし方をしていました。


疲れているから夜はコンビニ弁当、のように。合宿で「暮らしがベース、仕事はその一部」という視点を学び、「1日をトータルで見ると、仕事の時間はその一部だ」と思えるようになりました。

ヨガに行ってみるなど、仕事以外の時間をどう過ごすか、どんな風にしたら気持ちよく過ごせるか、という思考が生まれてきました。





仕事に一生懸命になれることはすてきなことだと思う。一方で、仕事は人生の要素をしめるひとつのパーツであるという事実は、いつも心にとめておいたほうがいいなとも思う。


女性にとっても男性にとっても、今の社会のなかでしっかり稼ぎながら、暮らしも子育てもすべてに向き合うというのは、とてもハードルが高い。


そんな中でも、毎日、仕事に合わせてすべてを後付けにしている状態になっていると、この時代でいくら自由に場所を選べるとしても、景色に気がつくことが少なくなる。


時間も自由なようで、仕事に気が行ってばかりになると、暮らしのことや、周りのいちばん大切な人に、向き合わずにあと回しになってしまう。


疲れてるから夜はコンビニ弁当、もしくは外食。疲れてるから人と向き合う時間は削る、そんなふうになっていけばいくほど、実はいちばん基礎であるところが崩れていく。


基礎がないのに鉄骨を使って無理やり立派に見える建物をたてるのが無理なのと同じで、ひとが生きていること・・「暮らしている」ベースがあること、「いまここで、大切なひとと向き合って、たしかに過ごしている」ことがあってこそ、仕事にもいいバランスで向かえる。


家族がいても、一人暮らしでも、自分にとってのベースを作ってあげること。


自分や家族を大切にできる食事をとり、 毎日の暮らしをして、大切なひとと過ごして、自分自身でいられる時間を保って。


毎日の景色、子供の成長の一瞬一瞬、大切なひととの間に生まれるもの、
心と体、自分自身と対話し、メンテナンスする時間。これらは忙しいとめんどくさいものに思えるけれど、代替もできず、あとから穴埋めもできないものでもある。


このベースの上に、持続可能なあなたの建物ができるから、たいせつにして。



 
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