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「どんなときも、自分をなくしたらだめよ。
疲れたら、いっぷくお茶を飲みに来なさいね」



しゅんしゅん湧いた鉄瓶のお湯の音。




先生のお話を、

茶室で聞いていた昼下がり。




むくげの花が、

床の間に美しく影を落として

白く透き通っていた。



・・・




「自分をなくしたらだめよ」

というのは生き方においてもそうだけど、

実は仕事においても同じだなあ。




そんなふうに、思う。




柔軟になっていろいろ試してみる時期も必要だけど、

いちばん大切にしたい「根っこ」だけは

どうしても忘れちゃいけない。



それをなくしたとき、わたしたちは

「なんのために仕事をしていたんだっけ?」と

虚しくなるから。いくらもらったとしても。





根っこがいっしょ





そういえば、

「雑貨店おやつへようこそ」という本のなかに

「根っこがいっしょ」という項があった。



これからわたしがしたいこと、それはお客様とか

作り手とか近所の人とか遠方の人とか、

年齢とか性別とか・・・・



そんなこと関係なく、

根っこがいっしょの人にどんどん出会っていきたい。




絵本・自動書専門店「えほん館」

店主の花田睦子さんが、

こんなことをお客様から言われて

うれしかったと言っておられた。




お客さまのほしい本を取り寄せるのに、

日数がかかってしまうことを気遣って

「お急ぎでしたらほかで買って

いただいてもいいですよ」と言うと

「いいえ、あなたのお店で買いたいんです」




これはものではなくて、

店主とお客さまとの間に信頼関係がある証拠。




「誰でもない、その人から買いたい。」

そういう欲求は、ある一部で広がりつつあると思う。




そうすることで、どちらもうれしい。

買ったことで、ものも手に入るけれど、

それ以上のあったかい気持ちもいっしょに手に入る。




その人は、きっと花田さんや

「えほん館」という場所が好きなんだなあ。




そういうわたしも、

絵本はよく「えほん館」で買っている。




それは花田さんやスタッフが、

どういう思いで絵本を販売されているのか、

知っているから。




大事にしているものが、

いっしょだからなんだと思う。



そうなんだよな。



大事にしているものがいっしょ、

だから「あなたから買いたい。」




そう思わせるために、どんな

ノウハウやテクニックが必要なんですか?

と多くの人はいうけれど、



そう思うなにかがあるということは

その人のなかに「根っこ」があるから。




手法も大事だけれど、

それ以前に「根っこ」はある?




根っこは、

あなたが大事にしていることに通じてる。





日々忙しくしているあいだに

忘れてしまっていないか、

流されていないか。




だからときどき、確かめてみて。




それは、自分をなくさないで

大事なものを大事にしながら

仕事を作ってゆく

ということでもあるから。





今日の質問




生き方として、仕事として

「あなたのいちばん大事にしているものは

なんですか?」







追伸



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