「素晴らしい商品なのに、

どうやって伝えれば買ってもらえるかわからない」



「この唯一無二の体験を、

人に伝えたいけど、どうすれば?」



「このイベントに来てほしいけれど、

ありきたりの伝え方しかできずに集客できない」



こんな悩みをよく聞く。


届けたい人に、大切なものを届けるには?

そのために必要なものについて、書きました。


なぜ伝統工芸はすばらしくても廃れていくか?



わたしが大学生時代、夏の研修で行っていた

「染め司よしおか」という植物染めの工房。



( ブログでも書いたことがあった。

「続けるだけじゃ残せない。地域伝統工芸をアップデートして継承するには?」)
 
001


京都にある老舗の工房。



まいにち、何とも言えない美しい色たちに

触れさせてもらったことが忘れられない。



吉岡 幸雄
紫紅社

2014-06-01




天平の時代の色彩や、

源氏物語の色五十四帖を

すべて植物染料によって再現。



日本古来の染色法による古代色の復元、

東大寺等の伝統行事、国文学、

国宝修復など幅広い分野への貢献をされている、

日本を代表する工房。



ここには、

伝統工芸の技術を持つ

超一流の職人さんがいる。



・・・と同時に、

テレビや本、雑誌、

大学の先生としても活躍されている

社長の吉岡さんがいる。



職人気質の日本人は「物作り」に

ついつい目がいってしまうけれど、

ここの様子を見て感じたのは、



吉岡さんがブランディグや

マーケティング、営業など

経営で重要なところをしっかり押さえているのが

いかにすごいか、ということ。



その経営力の高さと

職人の技術が両立されて、

現代でも廃れない魅力的な工房だった。

 

002



「なぜ伝統工芸はすばらしくても廃れていくか?」





それは、

職人の技術がいくらすばらしくても、

「現在の人の日常にどう活かせばいいか?」

を伝えることができないことが多いから。



そのすばらしさを伝えたり、

こんなやり方もあるよ!

こんなふうに用いるといいよ!という提案をしたり。



「橋渡しをする人」がセットでいてはじめて、

「経営とアートと哲学」が混じり合い、

ほんとうに良いものを

この世に残していくことができる。



これは、



美術だけのことではなく、

あらゆる商売とか、

会社とか、行政、地域にも言えること。



いいことだから、いいものだから

残っていくのではなく、

それを実現するためには、

いまの時代の方法を考えなければならない。



専門性やその業界にこもってしまうと、

誰にも響かない表現をしてしまって、

集客できないし、お金を生み出せない。



だからこそ、わたしたちは

オープンに生き、素人的な目線を保ちながら

「ふつうの日常と、

物事の奥にある抽象的なメソッド」を、

つないでいくのが大事だ。



そんな橋渡し役をするために、

わたしは「届けたい人に届く文章表現」を

磨き、仕事の結果に生かしてきた。



これは、人との対話なり、

集客の際のブログやSNS、

紙媒体での告知文章やコピーなり、

何にでも生かせる。




現代に隠された宝物をつなげる


DSC01192


ぽっちり舎の場合は



「アートや表現を、ふつうの人の

日常に生かしてもらえるようになりたい。



日常クリエイターが増えたら、

もっとみんなの幸せが広がる」



そんな理念のもと、

ひとつひとつの講座をつくっている。



いままでの講座でいえば、



・詩が何に役立つのか?


→あらゆる仕事のクリエイティビティ

0から1を生み出すことに通じる


(関連記事 怖かったことばが「自分を守り、導いてくれるもの」に。出会い直す場面に立ち会えた「自分のことばを紡ぐ」詩人toto講座
 

・仏教は何に役立つのか?


→心と環境の両面から幸せに生きることに通じ、

慈悲というお役立ち性は仕事への姿勢に関わる


(関連記事 
ぐらぐらしない場所に自分の土俵をたてる「タイの僧プラユキさん講座報告・ご感想」


・地域は・・・ 

・運動は・・・

・編集は・・・

・文章表現は・・・

・美術は・・・



こんなふうに、

自分の視点から感じる、そのものごとの

仕事や生活へのお役立ち性やすばらしさを

翻訳して、届けていく。




もしわたしが、ここで、単に



「詩を書くので来てください」

「瞑想するんで来てください」



と言っていたとしたら、

人は集まらないし、

その魅力は全く伝わらない。



そして、生活へもなかなか活かせないだろう。



だけど、



自分が面白いと思う視点、

仕事や暮らしに活用出来るポイントを

紹介していくことによって、

今まで興味がなかった人も
興味を持って、来てくれる。



そして、準備を整えてきた人たちが、

前向きに取り組むことによって、

大きなものを持ち帰り、

生活に、応用してくれる。



美術館学芸員の方は、

詩のワークショップのことを聞いて、

「そこまではじめての人ができるなんて」

と驚いていたけれど、

ちゃんとナビゲートしてあげれば、

人はそこまでできる力を持っている。



アートにしろ、哲学や詩にしろ、

歴史や地域にしろ、

現代では隠された「本質的な宝物」がそこにある。



案外、自分が本質的に必要としていることは
何によって得られるのかわからない。


それを文章や講座で見える形にして提供することで、

自分の求めていたものはこれだったんだ!と発見でき、
良さを分かち合うことができる。

 

いまの生活や、人生に生かせる。 

提供する側、受け取る側にとって、

こんな嬉しいことは、ない。



煽らなくても伝えたいことは届き、

押し付けなくても、受け取ってもらえる。



自分自身がその魅力を

本気で実感しているからこそ、

適切な表現を伴わせることにより、人にも届く。



来て欲しい人に来てもらえ、

仕事として成り立つ。



そのことを、毎回毎回、

感じさせてもらっている。




付加価値とは



例えばいままでやってきた



ブログ

山カフェ

お菓子工房

講座
 


なども、すべて、

この表現の要素を含んでいたから、

辺境でも成り立ってきたのだろう。



よく、商品を作る際に、

付加価値をつけて・・・

みたいな話が語られるけれど、



付加価値ってなにかというと、



「それをどう見てどう関わって」

「どう生かすことができるのか」



という提案があることでは

ないか?とわたしは思う。



それによって、

お役立ち性が何倍も上がり、

よって、価値が何倍もに上がる。



専門性に閉じこもってしまうと、

汎用性がなくなってくる。

ひとつのことしか考えられない。

だから、ここが見えなくなる。



でも、ひとつの世界に閉じこもらずに、

素人目線を持って物事と関わり、



面白い視点から物事をつなぎ、

ナビゲートしていくことで、

物事に、新たな価値を

伴わせることができる。



物販にも情報発信にも、

活かせる目線だ。



一見分かり難いものでも、

この文章表現のやり方を学び、

磨いてあげれば、

あなたから見た、

あらゆる物事のすばらしさを

人に伝えることができる。




さいごに

003


たいせつにしたい

宝物は、あちこちに存在する。



でもそれらは通常、

橋渡しをしてくれる人がいないため、

宝のもちぐされになって、なくなってゆく。



例えば、



「素晴らしい商品なのに、

どうやって伝えれば買ってもらえるかわからない」



「この唯一無二の体験を、

人に伝えたいけど、どうすれば?」



「このイベントに来てほしいけれど、

ありきたりの伝え方しかできずに集客できない」



届けたい人に、大切なものを届けていく

ということ。



そのためには、

企画や物作り、店を作るだけではなく、

物事の、つなぎ手となれる

「表現の技術」を身につけることが必須なのだ。



それが伴った時、あなたの感じている

宝物は息を吹き返すかもしれない。





P.S.

9月のぽっちり舎スタートアップ講座は

「届けたい人に届く文章表現講座」です。


募集はメルマガ内にて
8月24日からを予定していますので、

楽しみにしている方、もう少々お待ちください。
 


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