DSC01162




ごろごろごろーーーー!!!
山がピカッと光る。
ザーザーと大つぶの雨が窓を叩きつける。
 


「子供をプールに迎えに行かなきゃ」
と外に出ると、
むわっとした土のにおい。 
濃いみどりの色と混ざってる。
 


・・・


夕方。
 

雨のあとは涼しくて、散歩するのが心地いい。
 


山と雲を見ながら
ゆっくり歩いていると
静けさがやってくる。
 


ころころ、りんりん。
ギーギー・・・。
 


あっちの公園では、
まだ蝉が鳴いているのに、
こっちではもう、
秋めいた声が聞こえて来るなんて。

 


道の端で草むしりをしている近所のおじさんが
「お疲れ!」と声をかけてくれたので、にっこりした。
 


こういう、いつもの時間が好きだ。


 

田舎にきて10年、
飽き性のわたしが飽きなかったのは、
きっと、毎日違う山の景色をみれること。
毎日誰かと声をかけあえること。



そして、
どこにいても自分なりの生き方ができるようにと、
なんとかデザインしてきたこと。 
 


それらがあったから。



そういえば、昨日のメルマガで、こんな文章を書いた。(部分抜粋)





今の時代、
ネットでもメディアでも情報は溢れています。


スマホで短時間で読め、
センセーショナルに刺さる
浅い情報に慣れていきます。


でも、そんな中で、あなたは最近、


本をじっくり読む時間は取れていますか?
人とじっくり過ごす時間は、持てていますか?
現地まで確かめにいくことはできていますか?
毎日を生きていますか?



そう。

浅い情報を
たくさんインプットする状況の弊害は、
深く思考したり、
人の生きる姿から汲み取る習慣を、
少しずつ失ってゆくこと。





だからこそ、
わたしの開く講座では、

「より不便に、じっくりと」
ということを、大切にしたいと思っている。




ふだん触れる物事から、
人の生きる姿から、

奥にあるものを汲み取れる
目線を養うために。


DSC01331



今の時代だからこそ、
「わざわざ」と
「ロングストロークの思考」を中心におく。


めんどくさいを避けずに、意識して
土台・・・中心から作っていく。


その上で、
合ったやり方を見極め、
便利なツールを使えばいい。


薄いものしか作れない場合、
濃いものは作れないけれど、

濃い原液が作れるなら、

薄いものは希釈すれば作れる。


必要な時と場合で使い分けていけばいい。
それが、使うってこと。
使われちゃいけない。


どんな生き方をしたいから、
今何をするのか?
どんな道具を使うのか?


それを常に問える人でいたい。

人生について、ショートカットはできない





息子がお遍路に行った時、
「1番と88番のお寺さえ行けば、ゴールじゃないが?」
と言ったけれど、そうじゃないんだよね。



仕事も、暮らしも、あらゆることは
一足飛びにはいかない。


はじめから、さいごまで。


別に、きれいである必要はない。
泥臭くても、不器用でもいい。



ショートカットしない道中が、
ひとつひとつ自分の血肉になり、
深いまなざしと生き方をつくっていく。






「あらゆる表現物には生き方が出る」


仕事も、文章も、暮らしも、結局は生き方が出ます。

誰かのやり方を
あてはめるだけでもなく、
表面的にするのでもなく。


ギラギラしない自然な、
自分なりのオリジナルなものを
作っていくためには、

「深いまなざしを持って、人や物事と関わること」
「自分を生きてゆくこと」が外せません。


 



今日はお盆の送り火。
てんぷらと、そうめんを食べながら、
お香のかおりが懐かしい。


◾️メルマガをはじめます「ぽっちりライフを描こう」 限定動画、記事、講座の案内がほしいかたはこちらにご登録を

◾️ヒビノケイコのプロフィール・執筆&講演履歴と依頼はこちら



■ヒビノケイコ4コマ新聞のFacebookページやツイッターでは、ブログ記事で書いていない情報も発信中!
はじめての方で「いいね!」と思っていただけましたら、一押しお願いします。

このエントリーをはてなブックマークに追加






◾️2刷目再発売、よく売れてます。都会から山奥へ、30代移住9年目。田舎暮らし、起業、子育て、地域のお付き合い。楽しさも悩みも、すべてつめこんだエッセイ漫画。











自由になるトレーニング
プラユキ・ナラテボー
Evolving
2016-03-31










◾️「ヒビノケイコが最近読んだ本10冊」
◾️「ヒビノケイコが愛用するキッチン道具Best10」日本の老舗の逸品~最近のヒットまで