地域おこしや社会貢献がしたいなら「まずは自分を保つこと」

 

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全国で講座をしていると、地域に移住された方や、町つくり関係者も多く、こんな相談をよくされる。


「地域に貢献できたらと思って活動をし、引き受けた結果、自分がいっぱいいっぱいになっちゃって・・・」


「誰かのためになってるはずなのにわたしは苦しい。どうしたら?」


そんなときわたしは、


「地域や誰かを救う前に、自分のことを救ってあげてください」


「自分を保つことが地域貢献につながりますよ。暗い顔で辛そうにボランティアしてるより、元気に笑顔で生きてる人がいるほうがどれだけ人のためになるか」


という。


「こうあるべき」とリアルな現実との違い。


 

昨日の話の続きになるけれど、「夢」と同じく、「地域おこし」や「社会貢献」も口の中でなめる甘いあめ玉のようにしてしまってはだめだ。



「こうあるべき」に縛られて、現実的な歩み方ができない。


いい悪い、社会的な理想、みんなの意見はこう・・・そんな「こうあるべき」は、リアルな現実とはまた違う。



人間の性質から導いた原則として、「利己心を満たしてあげないと利他心には訴えられない」という。だから、その仕組みと満たす順番を踏まえて歩むことがポイントになる。



時代の流れや現実をふまえず、自分を犠牲にして何かに貢献したとしても、自分自身が消耗して病んだり、お店や会社がつぶれてしまったら、だれもよろこばないよね。



貢献意識の高い人からは、1番目に「みんなのしあわせを」という言葉がでてくるんだけど、それを本気で叶えようとするならまず「自分のしあわせから叶えてあげてよ」。



いくら理想を言ったって、自分が今日のごはんに困ってるのに、他人は助けられない。

自分より大変そうな誰かを救うことで自分の存在の無根拠さを穴埋めすることはできない。



「え、じゃあ理想を捨てろって?」


ううん。

そういうことではない。


とにかく、なんでも「順番」が大事っていうこと。


余裕を出してから動くと、
大切に思うことを、無理なく継続できる。

大切にしたいことを、本当に大切にするための、順番を守ること。


現実を踏まえた上で理想を持つ


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以前、山梨に住みながら日本(最近は世界も)で活躍されている発酵デザイナーの小倉ヒラクさん対談した際に、


「田舎でカフェやゲストハウスを経営するのは「夢」でできそうだけど、実際はぜんぜん違うよね」

「夢どころか、超リアルでないと続かないよね」というような話になった。


ヒラクさんは以前人気のゲストハウスを経営していたことがあったそう。で、まずは、経営を軌道にのせるのことが大事と。



小倉
 そう。でも水回りの掃除で手を抜いているところが多くて、掃除が行き届いていないゲストハウスはオープンして最初は注目されても、結局続かない。

さらにゲストハウスが地域観光を盛り上げることにも僕は反対。地域のみんなで二人三脚して進んでいくには合意形成に時間がかかって、ゲストハウスとしての事業を成り立たせる前に疲弊してしまう。じゃあどうすればいいのか? 地域のゲストハウス経営は、毎日掃き清めて、宿の品格をあげるために我が道を行くべし。風通しのいい場所になれば、最終的には口コミによって発展していく

 出典:灯台もと暮らし
http://motokurashi.com/todai-motoclub-1-1/20151229


これ、ゲストハウスでなくてもありがちだなーと思った。

まず「みんなで力を合わせて、
地域の観光を盛り上げましょう!!」という声かけが起こりがちだけど、最初に「みんなで」盛り上げることに力を注いでしまうと・・・経営が怪しくなってくる。


自分が持っているリソース・・・体力、時間、経済力、能力はその時点で限られている。「地域みんなで」にはじめのリソースを割いてしまうと、経営に集中できない。地域との接点を持つことはもちろん大事なんだけど、度がすぎるとね)


軌道にのせる時期にのせられないと、
結局地域で経済的に存続できなくなり、ひとつの仕事が消えていく。


ヒラクさんがゲストハウス経営で大事なのは、まずは「地域おこし」ではなく「そうじ」

と言っていたけれど、夢を現実で叶えるのって、そういうことだと思う。


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順番的に、
 

1、まず経営をうまくいかせて


2、金銭的、時間的、

エネルギー的な自分のリソースに余白をつくり


3、その余白を持って地域貢献する


そのほうが健全で継続的だ。


また、その事業で圧倒的な世界を提示できれば、人が「遠くからでもそこへきたい」と思うような観光スポットが生まれることもある。


鳥取智頭町にあるパン屋さん、タルマーリーがそうであるように。こうなったら一石二鳥だよね。(地域の観光資源を実業で作っちゃう「人」資産を呼び込んでいるところが智頭町の先見性だと思うのだけど)


自分と人を大切にするということは


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理想をかなえるためには、
まず、時代背景をしっかりと読むこと。

数字、政治、歴史性、データで現実をつかむこと。

その上で、経済を伴わせること。


自分をたいせつにしながら、夢を現実にしてあげて。


ここでいう自分をたいせつに、というのは自己犠牲でも自己中でもないという意味。


・自己犠牲をしない=「べき」のために自分を消耗させないこと。

・自己中にならない=「べき」で突っ走らず、時代的に求められているものを踏まえること。



足腰の強いひとりひとりが関わってできる町ほど強いものは、きっとないと思うから。




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