美容とは距離があったけど


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坂を登っていくと、緑の中にひんやりしたコンクリート打ちっ放しの校舎。

重厚な金属製のドアを握り、力をこめて開けると、アトリエの中はいつも土ぼこりの香りがした。


「粘土を塗っておけば美容効果あるからな!成分のモンモリナイトが肌つるつるにしてくれるから、いっぱい触っとけよ」


大学時代、陶芸学科だったわたしは、教授の言葉を「どろんこ美容か!」と突っ込みながら聞いていた。粘土にしろ、田んぼの土にしろ、それらと触れ合うことが、多い人生。



日焼け止めさえ塗るとベタつくのがイヤで、「美容」という存在はなにか遠いものだった。

それが、30代になってから、「肌がめちゃくちゃきれいですね、どんな美容法をしているんですか?」と聞かれることが多くなった。


キラキラした目でたずねてくる20代の女の子はとってもキレイで可愛い。「え!わたしに聞いてる?」と、恐れ多く、後ろを振り返りたくなるけど、素直に嬉しいので「ありがとう!」と言う。


でも、その問いに対して、もごもごとしか答えられないことも多く、明確に答えられる自分になりたいなと思っていた。




内側からきれいになるには?



友達の中には、メジャーな女性誌の美容ライターさんがいたり、コスメ大好きな友人もいたり、詳しい人はいくらでもいる。


 そういう人と過ごしてると、「高校生か!」って突っ込まれるようだけど、今でも「メイクしてあげる~」とメイクの実験台にされたり、「この美容液すごくいいですよ、ちょっと使ってみます?」と試しに使わせてもらったりしながら、キャッキャするのが、結構楽しい。


だけど、美容について、「わたしから何かを聞きたい」人の気持ちを考えると、モノ的なところ・・・というよりも、「内側からきれいになる」ことにフォーカスが当たっているような気がした。



なので、今日は改めて、「何をすれば、半年前の自分よりも、今日の自分がきれいになるのか」を掘り起こし、言語化してみることにする。



 

勉強するとキレイになる



まずひとつめは、勉強すること。本気で勉強をしたり、学んだり、自分にない視野がある人と話したり。「え?勉強???」って言われるんだけど、わたしは、学ぶことにはかなり、美容効果があると思っている。


家でテキストや音声学習をするにしろ、講座に出るにしろ、勉強するにも思考体力が必要で、その日はへとへとになる。だけど、 
質が良い学びに触れた次の日は、起きると肌がつやつやになってて、鏡を見ると顔つきが変わってる。


おそらく、人の中に眠っていた要素が、学びによって花開き、知的にも促進されると、顔の変化に現れるのだと思う。なので、年齢関係なく学び続け、現実で実践し続ける限り、美しくなれるってこと。


積み重なっていくのも嬉しいよね。


ということで、肌に塗る高い美容液に凝るのもいいけど、内面から輝かせるための栄養補給には、質の高い勉強をするのだっ・・・!


瞑想するとキレイになる



もうひとつ。
瞑想すると「美しくなる」と、体感的に思う。


タイの瞑想リトリートから帰った時、まったくメイクを変えてないのに「なんか、キレイになったね」「顔が変わったけど、なんかあったの?」と言われまくった経験がある。



お寺に来られる女性たちも同じように、「美しくなる現象」が起こるとは聞いていたのだけど、確かに、わたしがお寺で出会った日本人女性たちも、みんな同じく、一皮向けた美人になって帰って行った。


なぜか?


それは、心に抱えてたものが
スッキリ浄化されるからなのだと思う。


今まで自分を縛っていた、「固定された考え」がはがれていくのと同様に、「固定されていた表情筋」がほぐれ、表情が柔らかに、豊かになる。


だから、
まとっている雰囲気がほどけて華やかになったり、顔つきまで明るく変わるんじゃないかな。(詳細はこちら「お寺はトレーニングジム、瞑想は自分を癒せる心の筋トレ」瞑想と仏教に触れて良かった20のこと
 


まあ、肌って皮やん。


皮をキレイにすることも大事だけど、その奥にある表情が豊かになる、顔つきや雰囲気から変わるっていうのはダイナミックな変化。 


これ、実際やらないとわからないと思うので、ぜひやってみてほしいな。



人相



人相ってあると思う。


ただ表面的な「かっこいい」「かわいい」で
受け取ってもらえるのは、20代くらいまで。その人の性格や思考が表情に現れる。


ダークなことを常に考えている人は、ふとした瞬間「あれ?」と感じるような歪んだ微表情を見せる。誠実な人は、やっぱりすっきりした顔をしている。矛盾しているようで、いろんな要素を持ち合わせている人も、なんとも言えないチャーミングさや可笑しみを顔にたたえている。


ということで「どう生きるか?いつも何考えてるか?」も、美容には重要。



あとは、生活習慣。



今まで特別視しておらず、言語化してこなかったけれど、わたしがしている基本的な生活習慣の中で美容に効果があると思われるものをまとめてみた。
 




・食事


食事に関しては、家の田んぼで作った無農薬のお米、近所でとれたお野菜や、高知でとれる新鮮な季節のフルーツをたっぷり食べている。


卵はお菓子工房で仕入れている平飼い卵。肉は四万十鳥とか土佐あかうしなど。たぶん、一般の人より野菜を食べる量は多いのだと思う。

あ、でもオールオーガニックで厳格!ってわけでもなく、ジャンキーなお菓子とか添加物いっぱいのものも、たまに食べて楽しむよ。でも、その割合が人より少ないのだと思う。

・発酵食品

あと、発酵食品。

お味噌は作っていて、毎日一杯はお味噌汁を飲む。 そして、納豆や甘酒、塩麹をお料理によく使う。天然酵母パンも好き。腸がきれいだとお肌に出るので、発酵してるものを毎日食べるのは大事〜。
 


・水


水に関しては、関西から高知に移住して格段に水準が上がった。


山からすぐの水は、田んぼの水さえ飲めるんじゃないか?
と思うほど、透明で新鮮で、ものすごく美味しい。飲み水の質が良いということと同時に、「お風呂の水がきれい」ということも影響が大きい気がする。


アトピーだった方も、高知に移住してシャワーの水が変わってずいぶんよくなった、という話をよく聞く。



・睡眠


わたしは、1日7時間寝ないと昼間のパフォーマンスが著しく下がってしまう体質。時々、仕事が忙しくて3時間になってしまうことがあっても、普段は7時間寝るようにしている。


また、12時までに寝ると翌日元気でいられるし肌の状態も良い。子供が出来てから、寝かしつけなどでリズムを取りやすくなったのは歯がゆいと同時にラッキー。





・自然の中で体を動かす


太陽の光を浴びて、山を歩いたり、川のぼりしたり、草刈りをしたり・・・。


土に触れると地に足がつくからか体の芯がすーっと通る。自然の中で五感を使う機会があると、気分も明るく、肌の調子も良くなりますな。



・ぽーっとする


仕事で追い込まれてるときは、やっぱりストレスもあるし、肌だってぼろぼろになっちゃう。頭を使う作業のときはチョコを食べ過ぎて、にきびができてしまう。


講座の仕事のときは前日まで追い込んだあとなので、正直肌の状態は良くない。誰とも会わない時期に限って、肌の調子が最高潮である(涙)


こんな風に、仕事や考え事、ストレスはすぐ肌に現れる。でも、ストレスも成長のために良い働きがあると思っているので排除はしない。だから、そんな時は、バランスをどこかでとってあげる。一日や一週間の中に、ふっと抜いてあげる時間をどこかに持つ。


散歩するとか、お風呂にゆっくり浸かるとか、本を読むとか、好きな友達としゃべるなど。そんな風にして自分をトータルのバランスでいい状態にしてあげることも美容には大事なんじゃないかな。



さいごに


その人の中に潜んでいた、すてきな要素が花開いていくときに、「キレイになる」という現象が起こる。そして、暮らしを楽しみ充実させ、何かに打ち込んでいることが、その人ならではの魅力を増進させる。
 

内側からも、外側からも、きれいな女性。
 

わたしの周りにはいっぱいいるけれど、もっともっと増えていったらいいな。何か使えそうな方法があれば、ぜひやってみてくださいね!


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