最近、NYからわたしが暮らす町、高知県れいほくエリア、土佐町に移住してきた、瀬戸昌宣さんのスピーチを紹介します。
せとさん

高知県土佐郡土佐町に来てから三週間が過ぎようとしています。地元の高校の魅力化という表現は実はあまり好きではなくて、私は自分の仕事を教育による町おこしと考えています。高校だけを良くすることなどできず、保育、小、中での教育の流れの行く先に高校があり、どれも疎かにできません。


今日は、未来の高校生である、中学二年生に彼らがこれからどう生きていけば良いのか考えてもらうために私のキャリアとこれからについて話をしました。一学年一クラス、26人の生徒たちに何を伝えれば良いのか、何から話せば良いのか、プレゼンは何度も作りました。

「世の中には、やる人とやらない人の二種類しかいない」

「時間は未来から過去へ流れている」

という話を冒頭でして、14歳の私が何を感じ、何をやってきたかというところから、今までのキャリアについて話ました。

 

青春をかけたバスケットボールでした大失敗。失意のどん底にいた私を救ってくれたMichael Jordanのこの言葉。


“I can accept failure. Everyone fails at something. But, I can’t accept not trying.”

(私は失敗を受け入れる。誰しも何かで失敗するものだ。しかし、挑戦しないことを受け入れることはできない。)


私は初めて失敗して良いんだ、いや全力で失敗してこそ、そこに学びがあるんだと知りました。失敗が許されることとはどういうことかを考えた末、「僕らは自由である」という結論に達し、そこからは挑戦と失敗の連続を積み重ねて今があるということを伝えました。14歳の少年少女を目の前に自分の青春時代を語るなんて、非常にこそばゆいものでしたが、自分の原点を見つめなおす貴重な時間でした。


博士号取得までの話、そして直近のアメリカでのキャリアの話をしながら、私を突き動かしてきたのは「好奇心と創造力」であることを伝え、私が土佐町に来た理由も伝えました。


最後は、2011年のニューヨーク・タイムズの「2011年の小中高生の65%が就く仕事は未だ存在していない」という有名な記事を引用し、彼らの将来が非常に不透明であり学校も、保護者も、行政も、正解(レール)を提示することができないという現実をシェアしました。



しかし、それは逆の見方をすれば可能性に満ち溢れているということを伝え、そんな未来に彼らはどういう準備をすれば良いのかを話し合いました。決められた正解を見つけるテクニックばかりを磨くのではなく、常に変わりゆく多変数関数の現実の中で最適解を見つけ出すスキルを身につけなければいけないこと。



そのためには、常に自分で考え、自らをプロデュースし、マーケティングし、新しい価値観を作り続けて行く必要があり、具体案として「学校を利用しつくせ!学校、教師、保護者、地域の人々、行政は全て資源である!」としめくくり、そのキーワードが「僕らは自由である」「挑戦と失敗」「好奇心と創造力」であるとしめくくりました。


総合的な学習の時間は話を聞いた後に感想を書くのですが、私は一つの問いを彼らに残すことにしました。


「なぜ、勉強をするのか?」

すると一人の女子生徒が「今、お話を聞いていて、まさにその質問をしようと思っていました。」といいました。私は、メッセージは伝わったなと思い「正解はありません。あなたの回答を楽しみにしています。」と、教室を後にしました。



校内を歩きながら、清々しい気持ちでした。私は、きらきらした14歳の少年少女の向こう側にいる14歳の自分自身に、今、語りたいことを語り尽くしたのだと気づきました。そうか「俺は、こんなことを自分に言ってやりたかったんだなぁ」と、この機会を設けて頂いた土佐町中学校の校長先生と中学校二年生たちに深い感謝をしました。

26通りの正解のない回答を楽しみに待つことにします。

Masanori Seto FBページより 


瀬戸昌宣さん。前職はNYのコーネル大学博士研究員。この話を聞いて、中学生たちは感銘を受け、親に「きいてきいて、今日ねすごく面白い話をきいたよ!」と興奮して話したそうです。

とてもアツくて行動力がすばらしい方。(人の20倍速くらい)田舎の教育のことについては、次の記事で詳しく書かせていただきます。とりあえず、こんな瀬戸さんがきてくださったれいほくエリアは、すっごくラッキー。土地のオープンさがそうさせるのか、育ってきたコミュニティの土壌がそうさせるのか。どちらにしても、頼んでも来てくれないような人材が次々と入ってきてくれるのは、本当にありがたいことです。


昨日の記事でも触れたとおり、根本的な地域活性化のためには、子供の教育ははずせません。こどもマルシエやこども大学などの取り組みは少しずつ進んできたものの、高校や小中の教育ふくめトータルに取り組まないと、ギリギリの状態。わたしも一人の親として、瀬戸さんのような力のある方が、きてくれたのは嬉しいな。


当事者であるということは、「どうにかしないといけない」立場に立たされるということ。ヒヤヒヤもしますし、うまくいかなければ自分たちにもダメージは返ってきます。だけど、だからこそ、本気になれる。田舎だからこそ、できないこともできる。


ここに飛び込んできてくれた仲間と、一緒にできることをしていこうと思います。


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