◾️お菓子作りと、みきわめる感覚

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 子供のためにクリスマスケーキを焼こう。そう思って、ブイーンと卵を泡立てていた。お砂糖と卵をクリームみたいに泡立てていると、だんだんもったりしてくる。最後はミキサーを高速から低速にして、きめ細かくしあげていく。クリームがつやっとしてくる瞬間がうれしい。この瞬間だ!と思い手をとめた。



この、お菓子作りにおける「ここだ!」という感覚はだいじなもの。お菓子の本のレシピには、こんな表記がならぶ。”つやっとしてきた瞬間、てらっとした光、黄金色、きつね色、もったり、さっくり”



どれも、わかりにくいっちゃわかりにくい、感覚的な表現。時々、料理教室なんかでは「もっとはっきり指標を示してください!」という人もいる。もちろん、きっちりと計量することや、温度を確かめることなど、指標は大事。だけど、最終的には目や耳や、触感や、感覚で、「今!」と感じ取り確かめるしかない判断基準があるような気がする。


この、生々しい感覚を、忘れたくない。


◾️「自分が好きなことが分からない」人へ


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時折、「じぶんが好きなことが分かりません。どうしたら分かるんでしょう?」とたずねられることがある。そして、その言葉の続きには、「できれば、好きなことと仕事がつながった形を見つけたい」という気持ちもかいま見える。


どうしたら好きなことが見えてくるのか?については、いくつかの方法が考えられる。それはゆくゆく講座・ワークショップなどにして共有できたらと思う。


◾️ひとつの方法例をあげてみると


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いくつかの方法の中で、ひとつだけ取り上げるとすれば、
「子供の頃に好きだったこと、自然としていること」を思い出してみるといい。



例えば、小さな頃からお祭り好きだった友人は、イベント企画の仕事をしている。人前で話すのが大好きだった友人は、司会者に。小豆の選別が何より好きな友人は、淡々とした事務作業を。理科(特に生物)が好きだった友人は、天然酵母パン教室の先生に。ゲーム大好きだった少年は、ブロガーに。人をサポートすることが好きだった人は、介護職に。


好きなことを続け、仕事につなげることは、簡単なことじゃないし、それだけでも出来ない。けれど、少しでも実現できたなら、それなりに幸せなことだと思う。好きこそものの上手なれで、バカみたいに人がやらないところまで、楽しんでできる。苦しいときもあるけど、自分で選んだことだから納得できるから。
 

◾️私の場合は、お菓子作りとイラスト。


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わたしの場合、子供のころ好きだったことは、お菓子作りとイラスト描きだった。今は、高知に移住して起業したネットショップ「自然派菓子工房ぽっちり堂」のオーナーをしているけれど、その原型はすでに小学校時代のお菓子作りの中にあったと思う。

小学校のとき、基本的にポテトチップスなどのジャンク菓子を買ってもらえなかったこともあり、自分でお菓子を手作りするのが趣味になっていた。

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たまーに食べる市販のクッキーは甘すぎて、洋酒も効き過ぎていたりして、なんだか自分の口には合わない。だから、自分で口にあうお菓子を作ろうと思って、クッキーのレシピを見ながら作っていた。普段のおやつにしたいから、甘さはひかえめ、飽きないように、素材の味がじんわりわかるクッキーを。紅茶が好きだから、それに合うお菓子。



毎日作りたいくらいだったけど、家族にだけ食べてもらっていても、みんなが太りすぎ、わたしはにきびができちゃう。もっと食べてもらえる人がいたらいいのに・・・と思っていた。今は、それがナリワイのひとつになり、全国の人に食べてもらっているわけだけど。

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イラストも、気がついたら描きまくっていた。よく小学校の机いっぱいにイラストをかきまくって、先生に怒られていた(笑)ちょうどちびまるこちゃんがアニメではじまる時期で、「ちびわるこちゃん」という設定を作って、まねして書いたりしてたなあ。大学生のころは、講座+カフェサークルを友人たちとしていて、暮らしや面白い人、モノ、考えを紹介するフリーペーパーの編集をしていた。面白かったなあ。


いつまでたっても、わたしのバイブル⇧

今考えたら、やってることがあのころと何ら変わらないわ。紙媒体がブログになったり、メルマガになったり、ときどきまた紙になったり。


つまり「伝える、何かを作って表現する、味わってもらう」ことがわたしにとっての好きなことなんだと思う。それを通じて、やや無理やり(笑)小さな仕事をいくつか作ってきた。


◾️ポイント1、おおげさじゃない「好き」を見つける


 

もしかしてみんな、「ものすごいことを見つけないと!」と思っているんじゃないかな?それじゃ、ずっと見つからないかもしれない。「好きなこと」って、おおげさなことじゃないんだよ。

日々の中に埋もれていて、無意識でもやってしまっているようなこと。無意識でずっと考えているようなこと。例えば、毎日かかさずお花を活けてるなあ、おばあちゃんを手助けして話してるなあ、なんて小さなこと。

「よく考えたらわたし、毎日~してるな」ってことをもう一度、見つけてみて。


◾️ポイント2、生々しい感覚を見過ごさない


 
 大人になるにつれ、あれはだめ、これはだめって、思考の覆いがかかって見えなくなってる単純なこと。自分の感覚を見過ごさないことが大事。それは、料理の最後のみきわめ。「つやっ」と光ったときのその生々しい感覚みたいなものを見過ごさない鋭さにも似ている。


そんなにすごくない、ささやかでいい。「わたしには、なんにもないんです」っていう人がいるけれど、そういう「好き」は、誰もがすでに体の中に持っている気がするよ。


◾️最後にしつもん


子どものころ、好きだったことはなんですか?
日々、何気なく続けてることはなんでしょう? 

もう一度、自分に質問してみて。 

◾️ケイコ的関連図書


 最近のヒット。昔からMJファンなんですけど(息子の憧れの人は・・・「みうらじゅん最強説」ヘンな視点とエロいのに怒られないキャラ設定。おすすめ本まとめまさに自分のマニアックな趣味と「好き」をもとに「世の中にない仕事」を作ってきたお方。くっくっくっと笑えながらも、みうら式まっとうな順序がここに見えます!




デビューして今年で35年、「仏像ブーム」を牽引してきた第一人者であり、「マイブーム」や「ゆるキャラ」の名付け親としても知られるみうらじゅん。とはいえ、「テレビや雑誌で、そのサングラス&長髪姿を見かけるけれど、何が本業なのかわからない」「どうやって食っているんだろう?」と不思議に思っている人も多いのでは?

本書では、それまで世の中に「なかった仕事」を、企画、営業、接待も全部自分でやる「一人電通」という手法で作ってきた「みうらじゅんの仕事術」を、アイデアの閃き方から印象に残るネーミングのコツ、世の中に広める方法まで、過去の作品を例にあげながら丁寧に解説していきます。
「好きなことを仕事にしたい」、「会社という組織の中にいながらも、新しい何かを作り出したい」と願っている人たちに贈る、これまでに「ない」ビジネス書(?)です。 



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