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この間、友達が久しぶりに遊びに来てくれて、近況を聞いた。


彼は、今年中部地方から高知に移住してきた人なんだけど、最近彼女ができたらしい。「その話を報告に」ということでさぞかしノロケられるだろうから、どう対応したらいいんだろう?なんてことを想像していたのだけど(笑)聞いてみたらかなりほんわかするもので、こっちまで癒された。


なんで癒されたのかというと、彼がすごく誠実で等身大だなあと感じたから。がんばってない、素のままでお互いに付き合える人を見つけることができたんだなって。何かあれば、すなおにふたりで話し合える。いい関係性だなあと思った。


こんな風に女の人と付き合えるのは初めてです、と言っていて、それがまた7年ぶり(位だったかな)の彼女だというから、びっくり・・・!

◾️虚勢を張ってしまう→等身大になれた理由




「なんで等身大で付き合えるようになったんだと思う?」と聞いてみたら「移住でいらないプライドを捨ててきたんです」という答えが返ってきた。


移住でプライドを捨ててきた、とってもいい言葉だな。


いい意味で力がぬけたみたいで、以前だったら、女の人に向き合う時でも「おれは大企業に勤めていて、収入が多くて、こんなすごいバイクにのってる」みたいなプライドがあったみたい。


だけど、そういうものを見せて振り向いてもらうと、やっぱり背伸びしちゃうんだろうな。しかも、そういうもの目当てで寄ってくる女の人と付き合うって、正直微妙かも・・・。


プライドで付き合うと本音に到達しない。背伸びして付き合うと、相手も背伸びしちゃう。そしたら疲れる。


そういういらないものは全部置いてきた、という移住は彼にとってとても大切な節目だったんだろうな。

◾️「俺物語」は愛情の教科書





「そっかあ。じゃあいまは、変な虚勢をはらずに、彼女と素直に話し合ったりできるんやね。そういうの、女の人は嬉しいと思うよ」


「そうなんです。あ、付き合う前にぼくが息巻いてたら、けいこさんに言ってもらった”そのままでいいんじゃない?”という言葉で、肩の力がぬけたんですよ。それまでやっぱりどこか力が入ってて、こうじゃないと!て思ってることがたくさんあったから」


「へ〜。よかった。何気なく言ったから覚えてないけど、そんなに響いたとは・・・!」


「 あと、けいこさんに紹介してもらった、マンガ'俺物語'を読んで、その感覚がつかめたんですよ!あれを読んで、いままでは自分本位の恋愛だったのが、相手のことを考える愛情ベースのものに変わりました。」


すてきなことだなあ。たしかに、俺物語の主人公「タケオ」は彼女の「ヤマト」のことを常に大切にしている。彼女がどうやったら幸せでいられるか?そればっかり考えている。二人が付き合うまでの間には、タケオは「ヤマトはタケオの親友のことが好き」だと勘違いしていて、でも彼女が幸せになれるなら俺は手伝う!と協力しようとしていたくらいだった。いつも影から支え守っている。


ヤマトも、おっさん顏の渋いタケオのそういう優しさ、派手ではないけど人を支えているかっこよさをちゃんと感じ取れるところが、ツウすぎる。高校生でこれができてたらすごすぎるよね、でもこういう子がいたらすっごくすてきやなあ・・・と思うような愛情ベースの恋愛漫画。


でもこの感覚はあなどれなくて、大人になっても同じ。最初はドキドキの恋から始まったとしても、最終的には愛情でどれだけ接せられるか(できればちょっとドキドキ+愛情ベースだと理想的)が残る。


漫画って、そういう意味ではストーリーの中で感覚がつかみやすいのかもしれないなあ・・・実は彼以外にも、2〜3人におすすめしたんだけど、みんなかなり「おお・・・これか!」とつかんでた。

◾️素手の自分で勝負できる自信



派手な見た目や、すごいスペックや、へんなプライドよりも、そのままの気持ちと行動で相手のことを思いやれる。ふたりで話し合って、これからも幸せでいられるように、仕事も環境もしっくりくるスタイルをあみだしていけばいい。


等身大で向き合えるってことは、ユルく見えて実は「素手の自分で勝負できる」という存在自体への自信でもあると思う。これ、強いなあ。


移住に限らず、人生の節目で、いらないプライドは、どこかに置いてきたいよね。


この日はあまりにも友達が幸せそうで、すっごく癒された。なんだか、その人がただその人であるだけで、そしてすなおな愛情にあふれて二人が向き合ってるだけで、こんなに周りも勝手に癒されるもんなんだなあ・・・と発見。


ほんとによかったね。これからも、彼女をたいせつに。

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