◾️仕事と子育ての両立


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先日観たテレビ「人生デザインU29」で、ちょうど先日来てくださっていた鳥井弘文さんの会社が運営する「灯台もと暮らし」編集長・佐野知美さんが特集されていた。


バリバリ働く彼女の、家庭とのバランス、子育てへの期待と不安が描かれていて、その気持ちわかる〜!となんども共感した。佐野さんもすてきだったし、応援し合う旦那さんもすてきだった。


子どもができたあと、仕事との両立はやっぱり難しい。わたしのまわりの女性は仕事が大好きで、経営者の方も多い。彼女たちは、できることならいくらでも仕事がしたい。だけど、産まれれば子どもも大事。家庭も大事。どうしよう!?となる。


実際、夫婦二人から三人に変わった時の衝撃ってすごいもの。リズムも生活スタイルも、仕事のバランスもぜんぶ変わる。


ハードワーカーであればあるほど、産むことを躊躇する気持ちはわかるし、わたしも、二人目を産もうとなかなか思えないのは仕事をしたいから。子どもは好きだし育てるのも面白いけど、今やってることを結果が出そうになる前に中断したくないという気持ちもある。


◾️お店休むのも罪悪感、子どもと休日過ごせないのも罪悪感

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先日、とある有名店の女性オーナーが「お店休むのも罪悪感だし、子どもと休日に過ごせないのも罪悪感なんだよね」言った時も「その気持ち、わたしも何度感じたことか・・・」と思った。


その方は、特にまだお子さんが1歳ちょっとなので、「子どもを犠牲にしてる感」が大きいという。保育園に預けて毎日ご夫婦で長時間仕事をして、夜は少しでも早く迎えにいってあげたいけど、旦那さんが「あと2時間くらい預けてもいいから仕事したら」と言うことに憤りを感じる・・・でも、そんなこと言えないけど。とおっしゃっていた。


後ろ髪ひかれるよ、小さな頃は特に。やっぱりなかなか切り分けられないんだよね。仕事は仕事、家庭は家庭、自分は自分って。特に子どもは生き物だから。いろんなものがマージナルに混ざっていて、それをどう統合してうまく調和させていくか?が課題なのかなって感じる。


◾️罪悪感は何も生まない

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ただ一つ、わたしが感じたのは「罪悪感はできるだけ持たなくていいんじゃないかな?」ってこと。自然に湧いてくるものだから仕方ないし、散々感じたことはあるんだけど、罪悪感は自分にとっても子どもにとっても、よくない気がする。


本当にこのままじゃまずいと感じるなら、全体を眺めてみて分析・改善してみるしかない。生活、仕事、子育てのバランスや、優先順位。知恵をしぼって半年に一回は、家族全員で見直してみる。


やっかいなもので、一つのことをとれば、一つはとれなくなる。すごく胸が痛い。できればぜんぶやりたいのが本心。だけど、子どもが小さい時ってそれも仕方ないのかもしれない。


例えば、 わたしの場合は、妊娠した時に「どこで子育てをするのが一番いいだろう?」と考えて、全国回った結果、今暮らしている高知県の嶺北地方に移住した。地域の見守りの中で、大家族にも支えられて子育てができていて、本当に助かっている。


山カフェをやっていたころは、まだ小さかった子どもと休日を過ごしたり、毎日早めに切り上げられるために、自分の手取りが減ってもいいと思ってスタッフを多めに雇っていた。さらに、バランスやこれからの優先順位を考えた時に、カフェを閉じネット販売だけのこして今の執筆に切り替えた。


一連の選択の中でなくしたものもあるけれど、後悔はない。全部選んだことだから。

◾️一時しのぎの間にも、最も優先させたいキャリアを積む



ただ、一時しのいでいる間にも、優先順位をつけてこの後に生かせそうなキャリアを積んでいく・自分が最もやるべきことを優先させて継続させていくだけは、大事にしたほうがいい。


その上で、罪悪感はもうもたない。「ごめんね、お母さんがこんなだから」という間があったら「ありがとうね、おかげで〜ができたよ」「大好きだよ」っていっぱい言ってあげる方がいい気がする。短い時間でも、濃厚に過ごす。「かわいそうに」と言われて育ったら、子どもは「自分はかわいそうだ」と思うかもしれない。そう思い込ませるほうがかわいそうだと思う。


 わたしも、両親が共働きの家庭で育ったけど、都会で働く母が帰ってきた時、抱き絞めてくれるスーツと化粧の混じった香りが、好きだった。誇らしいと思った。あと、意外と
母が働いていてわたしに集中しないことに救われていたような気もするし(笑)


「かわいそう」も「ありがとう」も定義は一律じゃない。その家庭のスタンダードがそれぞれあって、その家庭の幸せも悲しみもある。それでいいんじゃないかな。


◾️自分の家庭のスタンダードを開発する

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各家庭によって、働き方も生活スタイルも違う。これからはますます多様化するだろう。


その中で「うちは、こういう家庭なんだな」というスタンダードを、早めに共有して、家庭メンバーそれぞれが活躍できる協力体制を作ること。お互い機嫌よくいられる状態に調整すること。それがすごく大切。


今、うちの子は小三になり、機嫌よく毎日暮らしてる。赤ちゃん〜5歳くらいまでは何かしら大変だったけど、今ではほんとに働くにしても、出張するにしても、手がかからなくなった。そういう仕事のあり方を、フツーだと思って過ごしてる。


自宅に全国から面白い人が遊びに来る中、彼らといち早くコミュニケーションをとるのは息子だし。うち独特の、英才教育かも・・・とさえ思う。たまには甘えたりするけど、そんな時はそんな時で嬉しい。ぎゅっとすると照れて押し返されるようになったけれど(笑)


状況は変わるから、できることも増えて行く。子どもが現れなければ広がらなかった工夫が家に散りばめられている。思い通りにならないこともたくさんあるけど、反対に周りに助けられていることが無数にある。ありがたい。


だから、今大変な人も諦めないでね。自分も仕事を大切にしながら、子どもとの暮らしもバランスとりながら、やり方を開発していきましょう。


ただし、完璧じゃなくていいから。


あなたの仕事、魅力がこの世の中に広がっていきますように。願ってます。