こんな言葉が自分から出てくるなんて

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 「けいちゃんと話してると、こんな言葉を自分が言うとは思わなかった!っていうような、自分にとって重要な言葉が出てくるんよね」


ちょうど先週、尊敬する人たちに会う機会が多く、重ねてこういう言葉を頂いて、おもしろいなと思った。


深いところまでいって賢そうな話をしたと思ったら、お腹を抱えて笑っている瞬間も同時にあり「それで?それはどういう意味?ニュアンス?はあ、なるほど〜!」どんどん発見が生まれていく。 


「入口はここだったのに、こんなふうに枝葉が広がって、まさかこんな話の出口になるなんてね」と楽しくなって笑う。

話すことも大事だけど、聞くことも大事

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 いつもはガンガン自分から話す方じゃない。相手の言葉を聞くのが好き。言葉の音、波、あとは内容、その人の表情。 さわさわと、それらを味わっている時間が気持ちいい。


そして、自分が興味がある人の感じ方、考え方、内容を、どんどん聞いて知っていくのが面白くて仕方ない。だからインタビューも好きだし対談も好き。


一般的には「話すこと」がフォーカスされがちだけど、「聞く」こともすごく大事だと思う。
 自分自身がこの人と話してすごくよかった、という体験を思い出してみると、向こうから答えらしきものを提示された時よりも「深いところで聞いてもらって、自分で答えを見つけた時」だからだ。
 

導こうとしない、洞察のみ

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 「経営者を長年やってると、無意識的にどうしても人をある方向や答えへと導こうとしてしまうんだよね。でもそれが、結局その人にとってよくないなあと思うことがある。あなたの聞き方は洞察がほとんどで、人を操作しようとしない。それだけでいいんだって思わせてくれる」


「好奇心を持って聞いてくれるから相手が上がるし、わからないことを素直にたずねてくれるから言語化もできる。そうやって、自分でもまだ明確になっていなかった自分に気付けるのが嬉しい」


これは大阪の企業の社長さんが言ってくれた言葉。「へえ、そうなのか・・・!そんなふうに捉えてくれていたなんて」と思った。わたしの聞き方、話し方は誰とでも合うわけではない。 最近ちょっと自信をなくしていたのでそんな側面を見出してくれたのはとても嬉しかった。


 どちらかというと、アドバイスは苦手。答えを欲しがる人も多いけれど、わたしの場合はまず相手をわかっていないのに自分が言えることがないと思っていて、相手が鵜呑みにするタイプの時は危険なのでしない。よっぽど求められた時にやっとする。


そして、興味がある人にはものすごく食い付くくせに、すべての人に対して慈悲深いタイプでもないので「カウンセリングみたいに癒してほしい」という方には合わないと思う。


 この社長さんのように、いろいろな考えや情報を素材として集めるけれども、自分で考え自分で答えを導きだしていき、行動する。そんな前提がある人たちとは、相性がいい。そういう人には、洞察のみでも十分なんだろう。


理念じゃなくて哲学レベル



 「経営者が自分の理念を明確にしたい時、ほとんどの人は表層的な理念までしか辿り着けない。浅いレベルであれこれやってると、その時はうまくいっても長く続かない。長く繁栄する会社の中心には、理念レベルじゃなくて哲学がいる。成功も、短絡的な成功ではなくて、ほんとうの意味で幸せで循環するような成功。そのための哲学を明確にする時に、そばにいて手伝ってほしい」


このような話にもなり、今度から経営の中心を掘り下げる時にお手伝いすることに。一般的に「聞く」とかインタビューと呼ばれるものはメディアに出すためのものを想像しがちだけれど、人や企業の軸を強くしてゆくためにも役立つんだなあ・・・。


哲学は「必ずすでにその人のなかにあるもの」だと思っている。みんな「自分の中には何もない」と思いすぎ。 ないものを作るというよりも、あるものを掘り下げてこの世にあげてくる。それを少しでも「聞き」ながら、イラストでもビジュアル化しながらお手伝いしたいと思う。


わからないから、わかりたくなる


小さい頃から「人の気持ちを想像してみなさい」と教えられた。でも、ほんとかな?と思う。

 
わたしは 「人と自分は成り立ちも思考回路もまったく違い、想像できないものだ」と感じている。人の気持ちに寄り添うことは大事だけど、重ねて同じように接するとずれてしまうことがある。


 だからこそ「わからないことをわかりたい。理解したい。相手をもっと知りたい」その気持ちが出てくる。 ただ純粋な好奇心を持って相手の話を聞いていると その人がどんな人なのか、こちらの想像を超えたリアルな輪郭が浮き彫りになってくる。


そうした時に、この人とはどんな言葉をかわし、どう接したらいったらいいかがつかめてくるし、色々と実験ができる。


また、自分ひとりの思考回路なんて狭いもの。だから、人の考え方や行動の仕方を聞くことで、もっと広げられる。自分の人生しか歩めないからこそ、人の人生に触れたいと思うのは、極上のエンターテイメントなのかもしれない。


わたしが聞く時に無意識的に大切にしているポイント


いい感じで聞けた時を思い浮かべてみたら、これが出てきた。

・自分と重ねない

・感情感覚を味わう聞き方と、論理的で筋道のある内容を聞く聞き方、どちらも使う

・相手の中にあるものを信頼して聞く

・表層だけでなく奥にある願いをみるように聞く 

・わくわくしながら好奇心を持って聞く

・わからないことを隠してそのままにせずに、あえて突っ込んで聞く


おいおい、それぞれ分析してみたい。


自分のなかにあるまだ目に見えないものを、心の奥から発見し言語化できた時、見えてくるのはさらにその先やその奥にある自分の言葉。その人がありたい姿。


そこにつながってゆくための、能動的な「聞く」をもっともっと、楽しんでいきたいな。


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◾️私がオーナーをしている、
自然派菓子工房「ぽっちり堂」
山の素材で手作りした優しいお菓子ギフト・内祝い

■著作エッセイ漫画
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]