こないだ石川県七尾市に行った時会った高知県佐川出身のさかもとみきさん。彼女のお父さんは、狩猟に蜂蜜作り、なんでもするワイルドな方だそうで、圧倒的に田舎密度の濃いご家庭で育たれたそう。(関連記事:対照的なふたりの女。違うから浮き彫りになるもの、学べるもの「坂本、脱藩中)
「自分には、なんにもないんです~」というけれど、そんな環境で稀有な体験をして育ったことだけでもかなりありますよΣ(・ω・ノ)ノまず、イノシシ肉が食卓にあがる主肉である家なんてあんまりないですから。あとマムシも焼いて食べませんしね。うちでもさすがにお酒につけるくらいですよ。野生度MAXです。
病気になったときの狸の油は、高知の山で伝わる民間療法。狸の脂肪分を数時間煮詰めて作ります。火傷、切り傷、虫刺され、 解熱剤、風邪知らずの万能薬と言われてます。はじめて様子を見せてもらったときには、正直、うわっΣ(=゚ω゚=;)グロい・・・って思いましたが、作ってらっしゃる方は口をそろえて「これはなんにでも効く万能薬なんよ~」と力説するんです。日曜市などでも売られています。
みきさんも「ほんとに治っちゃうんですよ、いやまじで。うそみたいだけど」と。ほんとかな?って思ってたけど、実際それで育った方がいうんだから、と今回は説得力感じちゃいました。
みきさんは「けいこさんの作品読んで、山にいると暗闇を感じたり、みんながもんもんとしてることをこうとらえて、こう伝えられる人がいるんや~って感動したんです。自分がずっと感じてきたことだから」と言ってくださって。わたしは、「闇」にそんなに反応してくれる人がいるってこと自体がすごくうれしかったです。(関連:「闇夜にひそむリアルとファンタジー」光だけでなく闇だけでもなく、どちらも含んで私たちは今日も進む)
そう。山に立っていると、自然が怖いものであることもいっぱい感じる。闇もあって、飲み込まれそうな勢いもあって、でも、だからこその手放しの美しさもあって。人間だけの脈略におさまってしまいそうなとき、救われる瞬間がある。
そんなことを感じさせてくれた、天然娘との会話でした。
■みきさんが書いてくれた記事(人の思いと、葛藤を描きだし、地域を繋ぎ、新しいものを生み出すゆるふわ魔女ヒビノケイコさん)
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■著作エッセイ漫画
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]
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