■わたしが毎日ブログを描く理由
よく人から「ケイコさんって、毎日ブログ描いててネタ切れしないんですか?」って言われます。はい、もちろん!ネタ切れしそうになることも、全然描きたくない時もありますよ~.。゚+.(・∀・)゚+.゚
だけど、基本的には毎日、しょーもないネタでも、下手なイラストでも、話も完璧じゃなくていいから「今日自分ができる最善をつくして描く!」っていう習慣は大事にしてるんです。
■美大予備校時代に先生が言ったひとこと
その習慣は美大予備校時代に、先生から言われたひとことがきっかけ。ある日、いつものようにデッサンをしていたら先生が、こんな言葉をくれました。

デッサンでは毎日同じように静物や人を描写するのですが、自分のコンディションによって出来の良い日も悪い日もあり、それが絵に出ます。それでも毎日描くことによって、最低コンディションの時の自分が描けるラインを少しでも上がっていく。このグラフのように・・・・↓

ときどき描くだけだと、最低ラインではいつもの3~4割しか発揮できない。だけど、毎日描くことで、最低ラインが6割、7割と上がっていく。量をこなすと、それまで見えてこなかった、その奥が見えてくる。
人は「一番コンディションのいい状態の自分」に焦点をあてがちだけど「最低な時の自分でもできる実力をつけること」も大事なんだって教えてもらった出来事でした。
■「完璧なるいつか」はやってくるのか?「プライド」とは何か?
わたしは、10代の頃、何をするにもこう思ってました。

「いつか、完璧にできるようになってから」って。もどかしく、進まなければいけない気はするのだけど、へんなプライドが邪魔して進めない。このまま歳をとってしまいそうな自分を感じました。そんな時、この本に書かれた岡本太郎さんの「プライド」への言葉を読んで、価値観が変わったんです。

岡本 太郎
青春出版社
2013-11-25
大切なのは、他に対してプライドをもつことでなく、自分自身に対してプライドをもつことなんだ。
他に対して、プライドを見せるということは、他人に基準を置いて自分を考えていることだ。
そんなものは本物のプライドじゃない。たとえ、他人にバカにされようが、けなされようが、笑われようが、自分がほんとうに生きている手ごたえをもつことが、プライドなんだ。
相対的なプライドではなくて、絶対感をもつこと、それがほんとうのプライドだ。このことを貫けなかったら、人間として純粋に生きてはいけない。
(出典 自分の中に毒を持て 岡本太郎著)
この言葉を読んで、ほんとにそうだな・・・と思い、それからわたしはこんな風になりました。

とにかく今できることをアウトプットする。仕事でも、表現でも、人間関係でも。「やってみる」を続けていると「もともとそんな大した人間じゃないんだから、今さら何も恥ずかしがることはなかった(*・ω・)ノ」てことがわかってくる。そうやって、お菓子工房も執筆も講演も「全くのはじめて」から今までやってきました。
年々、ヘンな見栄みたいなプライドは削ぎ落とされてゆき、自分の実力への信頼のような内発的なプライドは筋肉のように付いてくる気がします。ムキムキッ。いや、今のところプルプルってくらいかな・・もうちょい頑張らねば(`・ω・´)
■最低コンディションでも納得のいく仕事をする
ヒビノ ケイコ
Live design研究所
2014-09-10
そういえば、この本は昨年の今頃、一から編集の勉強をしつつ、漫画を全部かきおろして作った本なんです。そのときの私のコンディションは、実は最低で。執筆活動のためにカフェを閉めると決めた時で、色々と人生の変動があってしんどい時期だったんです~。
だけど、あのとき気持ちに押しつぶされず「今できる全力を出して描いてみよう」と思えたこと。
「いつか執筆の仕事を本業にしたい」と思っていたことにチャレンジできたのはすごく良かった。
最低なコンディションの中で毎日作品を描き、尊敬する編集者・著者の先生たちに、勇気を持って意見を頂きながら「そのときベストと思える一冊」を作り上げられたことは、自分なりの自信になり、今とこれからの活動を支えてくれます。(参考記事→ほぼ自己メディアで1000冊完売「リトルプレスを自力で作って売るには?私の方法まとめ」)
<今日のまとめ>
■完璧になるいつかを待たず、下手でもいいから今日、自分ができるベストを出す■プライドは他人じゃなくて自分自身に対して持て
とにかく、完璧を目指して凝り固まってひたすらその時点で停止しているより、今できることを一つでもやれば、一歩でも進めるんだなあって思います。
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