■親の思いを汲み取りすぎて、自分を不幸にする人


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最近、数人から親子問題の悩みを聞きました。20~30代、親子関係で悩んでる人って多いなあと思います。

「親の言うとおり大企業に入ったのに、合わなくて毎日生きるのが辛い」
「親が言うとおり公務員になれば自分は幸せになるはずだったのに、なれない。」
「親の期待に添おうとすると、自分が結婚したい相手と結婚できない」などなど。
「30代になって実家で暮らしていて、それなりに稼ぎもある。親との関係に悩んでいる。どうしたらいい?」

私のこたえはシンプルで「じゃあ、家出たらいいやん」。自立できるだけのお金はあるんだし、なんで逆にそんな苦しい空間にとどまろうとするの?相談者に共通するのは、とても真面目で、優しくて、親の期待を知らず知らずに汲み取ってかなえようとしてしまう性格だというところでした。

■「自分でこの道を選んだ」という納得感が人生の充足につながる。


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家族というのもコミュニティの一種。そこに違和感があるのに、それでも一緒にいてあげようとする子供。「そこを出ることはできない、してはいけないと思い込んでしまう」それってある意味で、長年こびりついた催眠にかかっているようなものだなと感じます。


そんなに悩んでるなら、自分に「本当に家を出れないのか?」「できないのか?」本気で問うてみたほうがいい。なぜなら「自分の人生は自分で決められる」ということを再確認することが大事だからです。そうするためにはどうしたらいいか?真剣に、自分で考えてみる。


そうしなければ、親の言ったとおりにして自分が不幸になったとき「親のせいで」「あの家のせいで」と外側に理由をつけてしまいかねません。「自分の人生は自分のもの」「一つ一つのことを自分で選んできた」という自覚は、人生にどんなことが起こったとしても、納得感をくれます。その納得感こそが、人生に充足をくれると思うのです。

■親の期待は早めに裏切ること。「この子は思い通りにはならない」ことが分かるのは、親にとっても幸せ


彼らの話を聞いて、私が高校生のときに通っていた美術アトリエの先生(画家)に言われた言葉を思い出しました。後者の意味では、私は親に感謝してます。
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私の両親は、ふたりとも大阪の大企業に勤めているサラリーマンでした。母は自分が学歴で苦労したこともあってか、中学くらいまでは特に厳しかったんです。


「〇〇高校へいかなければならない」
「最低限京大くらいには入って、キャリアウーマンとしてバリバリ働いて欲しい」と言われて、とりあえずそうしないといけないのかなと思い、私は毎日すごく勉強しました。


目指していた高校に入学した時「ああ、もう私は母の期待に添わなくていいかな・・・」と思ったんです。自分としては将来アート関係に進みたかった。はじめは親に「美術系にいったところで就職はない」「厳しい世界だ」と何度も反対されました。


けれど粘ってみると「とりあえず美大予備校に通ってみて、厳しさを知り、自分の能力を自覚してみればいい」ということで通わせてくれました。ただ、意外にも私は「いくら苦労したとしても、やっぱりこの道で生きていきたい」と決心したのです。

■大人の期待にこたえない優しさ


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高校の先生にも相談してみたら「ま、美術系なんてものはやめとけ。とりあえず大阪の国公立大学にはいったら幸せになれる」と、入れそうな一般大学をいくつか紹介されました。「あ、こりゃだめだ」と即座に思い、先生の意見はおいておいて自分自身で進路を開拓することにしたのが懐かしい・・・(*・ω・)ノ


そんなやりとりが大人との間で何度も繰り返された高校時代、私は「大人の期待に応えないやさしさがある」と思うようになりました。きっと、ここで何度も親や先生の期待にこたえてしまえば、私はその先も頑張って出来るだけこたえようとするだろう。だけど、それは自分らしい生き方とは違う。


いくら頑張って親が思い描く方法に合わせたところで、私は幸せにはなれない。無理がたたって、不幸になる可能性が高い。親だって、学校も就職も結婚もずっとずっと期待した末に、それが結局かなわず、しかも子供が不幸そうな顔をしていたら、辛いだろう、と。

■違う人生を同化しない

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親子は「違う人生」なのに、それを誤解し、同化し期待するだけ苦しみは深くなる・・・・そう思ったので「親の期待は早めに裏切ろう」と決心しました。


親も早めに「この子は自分とは違うんだ」「思い通りにならないんだ」って分かるほうがいい。その瞬間は傷つくかもしれないけれど、事実が分かると、子供の人生に期待するより自分の人生を耕そうとする。それが親自身の幸せにつながる。


私は、結局アート系の大学へ進み家から出て京都で暮らすようになり、親とは全く価値観も生活スタイルも違う田舎暮らしをし、就職せずフリーランスで働いています。今は自分らしく、年々素直に生きていると思えます。最終的に、分からなくても置いておいてくれ、それもふくめて認めてくれた親に、とてもとても感謝しています。

■親は結局、子供がしあわせだったらいい


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自分が息子を産み、親になって発見したのは「ああ、親って、子供が幸せだったらそれでいいんだな」ってこと。めっちゃシンプルなんですよ、実は。親は「いいところに就職しろ、早く結婚しろ」なんて自分の指標からの方法ばかり言うので、その奥にある「幸せになってほしい」という願いが見えにくくなるんだよね。

■親だって完璧じゃない。

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親って、本当に完璧じゃないんだよ。自分がなってみて思うけど、「幸せになってほしい」という純粋な願いからはじまったのに、途中で自分と子供を重ねて考えてしまったり、エゴとか思い込みも交じっちゃうだけ。本当は、ひとりひとり幸せになる方法やあり方は違うのだけど、好きすぎて冷静にみれない。


だからこそ「幸せになってほしい」という願いは感謝して受け止め、エゴや思い込みの混ざり物は子供が抜いて「自分自身がどうやったら幸せになれるか?」に焦点をあてればいい。


だけど、そんなに幸せになることを願ってくれる人は、なかなかいないから。感謝はその思いに対して、いっぱいすればいいと思のだと思います。


■自分のやり方で幸せになって、みせればいい



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相手は相手の生き方、自分は自分の生き方をすればいい。親子だってそう。相手の概念にない生き方や方法をいくら説明しても分からない。


だから、自分のやり方で世界を耕して豊かにして、見せる。それで「ああ、こういうことがしたかったんだね」ってわかることがあれば十分。分かってもらえなくても、それはそれでいい。


本当に今、私は親に感謝している。だって、こうやって自分らしく生きてこれたのは、全く違う性質を持つ親のおかげでもあるから。しんどいことがあっても、苦しいことがあっても、思った以上の楽しさや嬉しさがあっても、毎日素敵な日じゃなくても・・・・


今日も私は「今日を生きたな」って納得してる。私を生んでくれて、愛してくれて、ありがとう。おかあさん、おとうさん。




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■著作エッセイ漫画
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]







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自然派菓子工房「ぽっちり堂」
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