私が暮らす「高知県嶺北地域」のレトロな「タオカクリーニング」3代目社長、上地正人さんインタビュー第4回。5回シリーズで掲載しています。以前の記事はこちら→(第一回目第二回目第三回目子育てや地域活動もしながらも、常に新しい発想を持ってこの山奥で自営業を発展させておられる方との対話から、見えてくるものを感じて頂けたら。

■第4回目。まずは、この漫画からどうぞ~。

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■友達は、友達。移住者と地元者の境目を持たない

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ヒビノ:この地域のよさとか、これからどんな風になったらいいなっていうのはありますか?


上地:地域には、世代を超えた人とのつながりがありますよね。この地域の空気感は残っていって欲しいなと思います。結構、地域の集まりにも子供をつれて行ってるんですけど、子供にもその空気感は味わって欲しいと思っていて。


ヒビノ:うん、いいですよね。あの空気感は。私も大好きです。最近は、新しい移住者さんも入ってきたりしていますが、昔とは変わってきたなと思うところもあります?


上地:そうですね~。やっぱり、地域おこし協力隊とか移住者の人と話していると面白いんですよね~。感覚が面白いっていうか、新鮮な話がきける。イベントの組み方とかも、そういうやり方があったんや!と思いますし。あと、お互い昔から知らないからこそ、話しやすい部分もありますね。昔から知ってる人だからこそ言える事もあれば、反対に言いにくい部分もあるじゃないですか。


ヒビノ:は~!昔から知らないからこそ、言いやすいこともあるんですね。面白いなあ。上地さんって「移住者」「地元者」の境目なく付き合ってらっしゃいますよね。

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上地:うん、僕の場合は「友達は、友達」って言うカテゴリ感覚です。協力隊もそうやし、昔からの地元の友達もそうやし、ケイコさんとか幸司さんも・・・特に地元だからとか移住だからとか、全然境目がないですね。


ヒビノ:それくらいの感覚でいてくれると、こっちもすごくラクですよ。いいですね。助かります。「友達」って条件でなるってわけでもない。「好きだから好き。大事だから大事」そういうシンプルな感覚ですよね。時々なんですけど、どうしても「移住者」ってまとめてみられたりすることもあって・・・(笑)まあそうとらえられるのも分かりますし、いいんですけど「う~ん・・・」と思う時もある。


上地:移住者って言っても、その中でも一人ひとり違いますよね。


ヒビノ:そうそう。一人ひとり、全然違うんですよ。考えもやることも違うし。



■地域も大きくとらえ全体でつながる
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上地:だから、ぼくはもう大きく「友達」ってとらえてます。境目とか作ってたら商売もできないですしね。


ヒビノ:ああ~それ分かります!例えば町村レベルでもそうで「うちの町」「あっちの町」と境目をつけて、自分の町の中だけでやろうとすればどんどん商売も成り立たなくなります。でも、大きく見れば「商売なりたたんってことは=町がなりたたなくなる」ってことですよね。だからこそ、上地さんみたいに地元出身の方でありながら、移住者にも町村ごとにも境目をひかずにやっておられる方がいる、ということがすごく救いになる。


上地:うちの嫁さんとかも、遠くから来てくれちゅうしね。時々周りの人に「移住者の人とどこで接点もったん?」とか言われることもあるけど、普通に仲良くなるだけですよ。自分も大阪で住んでこともあるんですけど、みんなあよそ者の集まりじゃないですか(笑)結局みんなもよそ者で、自分もよそ者で。そういう感覚はつきましたね。


ヒビノ:そうなんですよね(笑)もともとそんなに町村ごとで境目つけたり、よそ者とか地元とかいう感覚もなくて。それって結構Uターンの方は感じてらっしゃるのかもしれないですね。やっぱり「嶺北地域」っていう大きな感覚で見て、これからの時代動いていくのは大事だと思っていて。


上地:ですよね。小さい町村内でバラけてるうちに、どんどん地域が衰退しちゃう。


ヒビノ:だから「友達は友達」っていう感覚で、色んな境目を越えていくことが今大事ですね。これ、大事な概念なのでこれから広めたいと思います(笑)


上地:はい、ぜひ(笑)実は、シンプルなことですよね。

___(第4回目終わり。続く)___________

ということで、第4回目はココで終わり。移住者と地元者、上地さんのようなUターンの方が媒介にもなってくださり、面白い関わりが生まれてきているのでこれからが楽しみです。第5回目のテーマは「批判や嘆きより「じゃ、これからどうするか?」語れる地域が発展する」後日UPしていきますのでお楽しみに~!

第1回目
第2回目→
第3回目

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■著作エッセイ漫画
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ 山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]







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自然派菓子工房「ぽっちり堂」
山の素材で手作りした優しいお菓子ギフト。