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もう10年以上前のこと。おじいちゃんも今や100歳。このころは草刈をし、畑を耕して、保存食を作っていたなと思うと懐かしいです。私は全く結婚願望はなく、どちらかというと結婚生活に何の夢ももてず、理想の家庭像もなく、否定的なほうでした。が、たまたま夫と出会い、付き合ってみたらしっくり合うなあと思い、なぜか自然な流れで結婚することに。たぶん、このタイミングで結婚してなかったら今でも誰ともしてない気がします。


正直言って「彼の実家=田舎の「家」=堅苦しいものだったらどうしよう。。。」と不安に思っていたところもあったんです。ですが、結婚して近くに住んでみると、夫も好きですが夫の実家メンバーが良い人達過ぎて、大好きになり「この家族と家族になれたことは、なんてラッキーなんだろう」と思うように。なんか、結婚したら思わぬでっかいおまけが付いてきた!という感じです(笑)今はないですけど、彼ともし何かあって離婚となったら、この家族とも別れるのかと思うとますます離婚はしたくないと思ってしまうくらい。家族だから好きにならなくちゃ、というよりも人として好きだから家族としてうまくいってるのかもしれません。(関連記事


結婚するとめんどくさいことも増えるし、手間も時間もコストもかかるといわれてますが、私もそう思っていたからこそ、思わぬいいことがあった時に「うお!なんだこれ、いいこともあるやん」と思える。何の夢も持ってなかったからこそ、素朴にそう感じられるのは良かったのかもしれません。


もちろん些細な事では土地柄や家によって文化ややり方、習慣が違うこともあり、戸惑ったことは多々あります。ですが「え?うそ、ここではこうするの?」と思うことは、「自分が育った家庭のやり方・自分のやり方だけが正しい」という思い込みから出るチャンスでもあります。そして、新しい自分たちなりの家庭のやり方を作るきっかけになる。(関連記事


嫁姑で子育ての方針が違ってバトルになる、という話も世間ではよくあります。私も一時悩んだこともありました。が、今思えば違う価値観を持つ人がまわりにいること。親の思い通りに何もかもならないということの良さ、他の人が子育てに関わることで出る幅広さは良かったと感じます。親は、自分たちなりに一生懸命考えて「これがいい」と思った子育てをするわけですが、どう頑張っても自分たちの視野内のことしかできません。だからこそ他の視点、他の人の関わりによって作られる幅が大きいなって思うんです。何が正しいのかは、実際育ってみないと分からないですから。子供には、色んな人の価値観があり、生き方があるということも知らせておくことが教育の一環かなと思ってます。


夫の家族には、こんなヘンテコな嫁でも大きな幅を持って受け入れてくれる心の広さに感謝しています。家庭の中で「ありがとう」という言葉が行きかったり、「信頼されてる」と感じる場面がある。それによって人は勝手に、自分から成長しようとし、感謝して何かを返したいと思うものなんだなあと感じます。期待値が高すぎると、思わぬ誤算もあるかもしれませんが、期待値が低すぎると、逆に思ってもない良さが感じられるかも・・・。実際は離婚率も上がるばかりだし、面倒くさいことも多く、誰も彼もが結婚したほうがいいなんて到底思いません。私の場合は何の夢もなくやってみたら、自分の想定外の幅を増やしてもらい、なんだかんだ面白い結婚生活10年目です。

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■著作エッセイ漫画
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]







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自然派菓子工房「ぽっちり堂」
山の素材で手作りした優しいお菓子ギフト