ブログ作家活動を本格的にはじめて6ヶ月目。なんだかとても、自分の表現方法にあった場所をみつけられた感じがしています。以前から、

・「生き方とあり方、表現と仕事」が合致しているものがいいな。
・「土の上で暮らし、そこから発信する」ことはできないかな?
と考えてきたんです。そして、ある日「ブログをそのフィールドにしてみよう」と思い立ちました。


6ヶ月目に入り、今は一ヶ月10万~35万PVの間をゆらゆらしてます。自分で編集して作ったリトルプレスはブログ経由でよく売れるようになり、一刷目1000冊が半年で完売しそう。
今は二刷り目をどうしようか考えてます。こんなことは、はじめてみるまで全く予想できなかったことです。
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■私が本格的にブログを使って作家活動をしようと思ったきっかけ


私がブログを本格的に作家活動のツールとして始めようとしたころ。8年前に田舎に移住し、夫とともに地域の移住支援やコミュニティ作りをしてきた中で、国による「地域創生」が打ち出されたんです。この時、私は「やばい!」と思いました。

なぜか?基本的に、それまで地域のことを語る人は「地域の外側にいるコンサルや研究者、ライター、企業、専門家」だったからです。でも、彼らは外側にいるため内側からのことは分からなくて、実際とはズレていたりする。そういうものが世の中にあふれかえると、田舎への目線やアプローチがおかしくなるんじゃないかな?と危機感を持ちました。
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また、田舎暮らしについてメディアに出ているものには極端なもの(理想的な田舎暮らし万歳系or田舎の悪いところばかり描いたもの)が多いなあと思っていたんです。

だけど、田舎で頑張っている人達は、情報発信するほどの余裕がない。時間もお金も投資しなければいけないけれど、とても大切なことだから私がやろうと思ったんです。地域の内側で暮らしている私が、地域の「良さもしんどさ」も「素晴らしさも課題」も「今現場で内発的に起こっている動き」も実感しながら、客観的な視点を持って表現していこうと。

それをブログで発信してみたところ「私もそう思ってた」と共感してくれる方や、孤独から少し解放されたり、自分にできることを考え力にしてくれる人達が現れてきました。
15:35かだいは

■モヤモヤ言語化、ゆる深。


最近は、読者さんに「モヤモヤがうまく言語化されててすっきるするんだよね」とか「ゆるい絵と思ってみてみたら、話は深くて染みた」と言っていただくことが増えました。
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もともとは、地域のことを伝えたいと思って始めたブログなんですが、生きている中で感じること・・・例えば家族関係や子育て、経営、ふだん私が生きてる日常で感じる「モヤモヤ」や「わくわく」「ふと感じたこと」を、ちゃんと言語化し絵に描いて表現していくようになりました。
表現によって自分も癒され人も癒され、シェアされ、その人の力になる。これは、すごく幸せです。

■努力よりも熱中してる。人生すべてが表現

私は、ブログを毎日アップしているけど、それって努力か?といえばどうなんだろう・・・と思うところがあるんですよね。「努力」って言葉のイメージは、厳しくて辛くて、耐えてそれでも進むとか、そういうものも含んでいますが、当てはまらない気がします。

もちろん、私の中では「毎日記事をアップする」って決めないと出来ないこと。毎日毎日、素晴らしいひらめきがあるわけでもない。だけど、とりあえず「描く」からこそ、出てくる内容もあるんですよね。脳回路と表現がつながってく。

よく夫に言われるのは、「ケイコちゃんは、努力よりも「熱中」してるんだよね」ってこと。そう、つまり基本的に「表現することが好き」で熱中してる状態なんだと思います。
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■表現には人生が出る


私の場合は、描く時間はそれほど多くないんです。毎日2~3時間くらい。もうちょっと頑張って描いたほうがいいのかな、すんでの時間もおしんでパソコンに向かったほうがいいのかな・・・と思うこともあるんだけど、必要が出てきた時に、工夫してみようかなと思ってます。


なぜかというと、私にとって表現と言うのは生きること全てを含むアウトプットだから。
文章には人生が出ますよね。その人の経験、体験、日常、その中で感じていること。そして、日々へのまなざしや培ってきたセンス。さらに、アカデミックなところやその人が勉強してきたこと、実践してきたこと。それらすべてが最終的に自分の言葉をツールとして表現されていく。
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「人生=表現」コンテンツ(情報、内容)を作ることは、人生のコンテクスト(文脈)があってこそだと私は思ってます。だから、日常を大事にするし、その時間もいわばコンテンツ作成時間に入ってるって感じ(笑)めっちゃ充実した作製時間ですけど。人から見れば、私が畑で種をまいてる時間や、子供と沢登りしている時間、料理を作っている時間、面白い人と会って会話している時間は遊んでるようにしかみえない。


けれど、充実した日常の時間もすべてコンテンツになるのだから、その時間をしっかり生きることは良質なコンテキストを産み、良質なコンテンツにつながると私は思ってます。仕事も遊びもマージナルでいいんです。その上で表現技術を磨いたり、メディアとしての技法を高めることは必要かなと感じています。(関連記事→

10万人に見られているときも、自分は畑にいける自由。


ブログを運営していると、たま~にものすごいヒットが出て「バズってる」状態になることがあります。でも、その時に素晴らしいなあと思うのは、たとえ一日に10万人がサイトを訪れていても、自分の身体は自由に動けるってこと。
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みんながその記事に集まってきている間にも、自分は畑に行って、今日もまた種をまいて、子供と過ごして、幸せな一日を送れる。そして「次の記事」が描ける。停まらず、常に次のものを創り出せる。

店、ネット、展覧会、どんなスタイルをとっても素晴らしさはそれぞれにある。その中で私にはこのスタイルが性に合ってる!と発見できたことはものすごく大きい。自分自身にとって「フィットするツール」を選ぶのは大切なことだなと感じます。(関連記事→
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■人と自分の違いがわかる。違うことがメリットになる。



ブログをはじめてから、「本当に人と自分の考え方や表現方法は違うんだな」それがはっきりと見えるようになりました。同じ体験をしても、AさんとBさんでは全く違う受け取り方をしている。違う表現に落とし込まれる。しかも、その「違い」がメリット、良さになる。

抽象度の高いところで人の素晴らしい部分を吸収し、自分なりに使いこなすのは大事なこと。ですが、そっくりそのまま真似することは、せっかく人とは違う「自分」を失うことにもつながってしまう。
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人とは違う面白い目線、面白い発想、生き方が強みになるフィールドだからこそ、違いが重宝される。一般的には「ヘンな人」と言われがちな人にとっても、その「ナチュラルな変さ」を武器にできる。悩みのモトが強みに変わるんですね。(関連記事→


■ブログは、失敗が何度でもできるツール。


ブログが好きなのは「数打てる」ところ。私は、もともとアウトプットの数が多い人間。それは美大時代から分かっていたんです。じっくりと一つのものを1年かけて作る人もいれば、私のように「感じたことを長いことおいておくと、腐ってしまう」タイプもいる。新鮮な素材を新鮮なうちに料理するように、表現してあげたい。
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こんなタイプには毎日いくつ描いてもいいブログっていうツールが、ものすごく向いてます。しかも、失敗を恐れずにすむ。「え!これが?」って思うような記事がヒットしたり「これは面白いでしょ!」って思って出した記事がすべったりしているうちに、人の求めてるものや時代の傾向性も感覚的につかめていく。


こんなに失敗が数多くできる場って、世の中では希少じゃないでしょうか。「失敗が怖い、失敗しないにはどうしたらいいんでしょうか?」って人も多い世の中で、いっぱい実践して、いっぱい失敗して、改善し、感触がよいところを伸ばしていく。これが何度もできることは、すごく貴重な経験だと思います。

■違っても友達でいられる 相手と自分が違うままに、尊敬しあえる



大物ブロガーさんたちとお話ししていると、彼らは自分自身の軸にそって生きていて、人を認める幅が本当に広いなあって思うんです。「違ったまま友達になれる」「尊敬しあえる」というところが、大人の関係で良い。
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自分の意見をあわせる、というところで人と協調するのではなく「自分の価値観や意見」を現しているからこそ「人の価値観や意見」を尊重もしている。自分の自由も、人の自由も認めている。
だから、自分と全くタイプの違うブロガーさんをほめたり、その人の素晴らしさを理解してシェアしたり、育てたり。相乗効果が現れていくのが面白い。

「違ったまま、リスペクトできる」これって素敵なことだなあと感じます。(参考記事→

■数に振り回されなくなる力と、一流ブロガーさんたちの力



ブログ始めたころは、その日その日のPVを見て、動揺することが多かったです。上がって喜び、でも下がることが怖くなる。下がると落ち込み、もうだめかなあって思う。そんな時、プロブロガーのイケダハヤトさんに相談したら「ああ、まあ1年通してやってると、こんな動きか~ってだんだん分かって振り回されなくなりますよ」とアドバイスを下さいました。


また「もうだめかもしれないし、やめたほうがいいのかな」と思った時にも相談すると「自分が思っているよりも状況は良かったり、そんなもんだったり」ということや、全うな改善点も見えてきたりします。

この間有名ブログミラクリを運営されている小林トシノリさんに「ケイコさんは「圏外の人」でいてください、そして表現するときはブログにやってきてすればいい」という言葉を頂いたんです。自分の立ち位置を思ってもみない視点で見られ、立ち戻れました。

自分だけだと自分がよく分からないからズレていくこともある。だからやっぱり、何かを始めるときには適切にアドバイスしてもらえる人を持っておくのは大事だなあと感じます。(参考記事


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■結局成功している人は行動し続けている人。



結局、どんなことでも、自分で考えて行動し続ける人が成功していきますよね。ブログって、誰でもできるツール。結果が出るまでに時間がかかるので、目先の収益を考えれば、他の仕事をしたほうが良いのかもしれません。だけど「あれくらい俺だってできる」と言いながらやってない人は結果が出ないし、そんな風に誰かが言ってる間に、影で一生懸命「やってる人」だけが一流の成果を出せる。

ブログでもビジネスでもそうですが、自分で運営・経営すると、結果が出る時も出ない時も、誰のせいにもできません。「今の自分の実力はこれなんだなあ」って思うばかりです。辛くなることもありますが「で、そこからどうするか?」からしか何も生まれてこないことを思い知る。

そういったことからも「ジブンゴト」として仕事をとらえている人がブロガーさんには多くて、自分で立っているからこそのすっきり感がある。
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「性質や能力×やりたいこと×求められてること×仕組み」がはまるフィールドで「努力とも思わないくらい熱中できる何か」をやり続けた時、人はパフォーマンスを最大限に発揮していくのかもしれない。

まだまだな私は、これからさらにブログをじっくり育てていかないと・・・(*・ω・)ノブログ作家生活を展開し、新しいアーティストの生きていける道を探っていきたいと思います。
これからも、どうぞよろしくお願いします☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚

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■著作エッセイ漫画
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ 山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]




■私がオーナーをしている、
自然派菓子工房「ぽっちり堂」
山の素材で手作りした優しいお菓子ギフト。