■田舎ならではの展開の面白さ

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香川県丸亀市の里山にある材木屋「山一木材」。ここの素晴らしいうわさは友達や香川大の教授から聞いていて、一度訪れたいなあと思っていたんです~。そして先日、ついに行ってきました!
こちらは材木屋さんですが、東京や大阪でデザインディレクターとして働いてきた後継ぎの熊谷有記さんが「ほんまもんの木の良さを一般の方々にも知ってもらいたい」そんな想いから「KITOKURAS」カフェとショップをオープンされたとのこと。

里山を車で走っていると、こんなでっかい樽看板が!
駐車場には、こんな木が。


そして、エントランスを入っていくと、

すぐカフェがあるのかな~?と思ったら、敷地でか!

「わ~!」と喜びながら走っていく息子。こりゃ嬉しくなりますよね。
 
季節の花々が美しく咲いています。


 
そして見えてきたカフェ。
 

カフェと思って行ったら、そこは森のデパートだった。


材木屋さんの仕事って実際どんなものなのか、私は詳しくわかりません。が、この場にいけば「木がどんなものなのか?」はわかります。「木と遊ぶ、木と暮らす、触れる、楽しむ、木の家の居心地はこんななのか」それが、肌感覚で感じられるんですよね。それは、工場でいくら説明されても、ギャラリーやモデルハウスで展示されているだけでも伝わらないもの。



木を真ん中においた世界観を表現して「場をひらく」こと。
「カフェ」というイメージだけでやってきたら、びっくりするほど広い敷地の森に驚き、庭に喜び、森のデパートみたいな場所ににたどりついた感じでした。

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ライブラリーがあり、雑貨屋さんがあり、そしてカフェがある。
子供が興奮する、ツリーハウスのようなヒミツ基地。
ゆらゆら揺れるハンモック、空を見上げるベンチ、広場のまんなかには木の滑り台。
大人も子供もにこにこしながら遊び、場を楽しんでる。



そうやって、「生きている場」がそこに差し出されている。空気が動いてるんですよね。
「飾るより使う」「そこの居心地を味わう」ことから木への興味が出てくることを実感しました。


間にはハンモックが。息子、早速ゆらゆらゆれてます。
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ライブラリー

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カフェ。

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カフェには、様々なお菓子やさんから取り寄せた季節のお菓子が。
 
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■カフェとコミュニティ

カフェに入ってびっくりしたのは、それぞれのお菓子の作り手(仕入先)が細かく違っているということ。出来る限りかかわりのある香川のお菓子屋さんや、コーヒー職人さんから仕入れてらっしゃるみたい。山カフェを運営していたので分かるのですが、仕入を細かくすればするほど正直すごく手がかかるはず。それでもやるってことは、「コミュニティ」としての意識が高いということなのかなあと思いました。



ここでは、よくイベントも行われているみたいで、そういった作り手の方、クリエイターやアーティストが集まる場にもなっている。そういったコミュニティとしての場、流れをいかに作るか?を大事にしてらっしゃるんだろうな。



このカフェの目的を想像してみると、一般的なカフェ(そこだけで収益をあげて食べていくための場)とは違い、木材を知ってもらうためのツールとしての世界観を表現し、コミュニティを作る場。
カフェをやることが目的でやっていないカフェだからこそ、世界観をここまでの規模で表現しきれるのかもしれなくて、その逆説的な流れは、すごく面白いことだと感じました。

 
ベーグルセット。ごぼうベーグルと、きのこのスープ。香ばしくっておいしかったです。
こちらは玄米のカレー。
 
バウムクーヘン。森っぽい。
 
 広場のまんなかに、木の滑り台。

木のひみつの階段を上がっていくと、
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上にはヒミツ基地みたいな場所が。息子は興奮し「これをうちにも作る!」と。

大きな木にドアがついてて、入れる場所も。
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■場作りからはじまる新しい経営の流れ。


今の時代って、10年先、20年先にも安泰な仕事ってないと思うんです。
キトクラスさんに行って、ここを作られた方はきっと、そのことを踏まえて次のやり方を先出ししていく人なんだろうなあと感じました。
熊谷さんのインタビュー記事にこんな一説が。(以下引用)


―きっかけは、木を扱うデザインの仕事でした。「熊谷さんの実家、材木屋さんなんでしょ?」と言われて。木は難しすぎて私には無理だと思っていたのですが、いざ扱ってみるととても楽しかったんですね。「なに、この素材!」と、どんどんのめり込むようになりました。

  一方で、地方の地場産業のお手伝いをしていると、どの現場にも「後継者がいない」という声があったんです。「一番手伝わないといけないところがすぐ近くにあった!」ということに気がついて、「興味がでてきた木もあるし、やらない手はない。」と、実家に帰ることを考えるようになりました。
 
木を媒体にしながら、いろいろな人とつながっていけるかもしれない。香川でやっているから香川だけで仕事をするのではなく、ひょっとしたら日本全国、世界の人達とネットワークをつないでやると、いろいろな人に伝わりやすいんじゃないかと。]
出典http://www.shikoku.meti.go.jp/shikokubito/interview/01/


生きている場をそこに提示すること。大切な核を守りながら続けていくこと。

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リアルでも、バーチャルでも、どんな職種でも、これからは「場の提示」が大事だと思うんです。
生きてる場をそこに置くこと。そしてそこには世界観が表現されていること。
まず人の流れとコミュニティを作り、そこから新たな時代にも生きていけるビジネスの動きが作り出されていく。

時代によってしなやかにスタイルを変えながら、大切な「核」を守り、家業を続けていくってすごいなあと感じました。
この場にいることで、子供と幸せに過ごせた一日。
素晴らしい場所ですので、ぜひ一度行ってみてくださいね^^


■KITOKURASU FBページ
■営業時間:10:00 ~ 17:00
カフェ、日用品店、ギャラリーは、
木曜日が定休日。(木の日がお休みです)
■〒3600-5香川県丸亀市綾歌町栗熊東
℡0877-86-2007

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