バター不足がまたもや深刻に

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またまたバター不足ですね~。これ、もはや何年かに一回は来ます。

農林水産省は「猛暑や離農で乳牛が減って、牛乳優先でやっているもんで……」なんて釈明をしているが、こうも見事にバターだけが市場から消えたのは、関税割当制度に基づく「統制経済」の舵(かじ)取りを誤ったという"人災"の側面もある。
(Yahooニュースより)
出典http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150224-00000015-zdn_mkt-ind
「生産調整」とかいつもそれなりに理由があるようですが、お菓子屋としては困ってます。

かといって、マーガリンってどうなの?

バターの代用品としてマーガリンもバター風のもの、という売り文句が出てきてます。が、マーガリンとかショートニングにはトランス脂肪酸が他の食品よりも多く含まれているんです。他の脂肪酸よりも心臓疾患に影響を与えるというデータがあり、人体への有害さから「食べるプラスチック」と言う人たちもいて、規制をしている国も多い。その上で選ぶかどうかはその人次第ですね~。


お菓子屋(私、一応お菓子屋のオーナーです(*・ω・)ノ)としての見解は。



私がオーナーをしている「自然派菓子工房ぽっちり堂」もお菓子屋なのでバター不足には長年悩まされてきました(。・ω・)ノ゙バター不足が来ると、材料が不足する上にそれにともなう価格高騰のリスクも出てきて大変です。


そのたびに卸屋さんと交渉したりお菓子屋仲間と「そっちはまだ大丈夫?」って相談しあいます。
8年前に店を開いたあと、「ちょっと軌道にのってきたかも・・・」ていう時にバター不足になり、入手困難になって大変困ったこともありました。そのときには、お菓子屋仲間に助けてもらったり、めちゃくちゃ高いバターを何とか入手したり、と続けることだけを目標に切り抜けましたね~。


その後、こういった状況も予測して、バターを良質なオイルにおきかえれるものは置き換えたり(おいしくて、ヘルシーな程度に)ゆくゆくはバターを使うお菓子の比率を下げていけたらいいなと思ったりしています。


また最近はバターだけでなく、例えばクルミとか、チョコとかも価格が高騰してきていています。税金も上がったのにこれ以上価格を商品に上乗せしていくのはしんどいな~と思ってます。かといって、自然派菓子工房として大事にしていることは譲れないし(マーガリンやショートニングは使わないことにしています)経営のバランスって、難しい。


お客さんにとっては「同じものを買うのに価格だけ上がる」印象があるだろうし、作り手にとっては「同じものを売るのに何らかの価値を上げないといけない」というキツさが・・・(*・ω・)ノ


うちだけでなく、色々なお菓子屋さんのお話をきいていると「生産業って、ほんと大変なものだなあ・・・」と思うこともあります。ただ、こういう波や予測できない事態も含めて負けない経営、新たな価値作りをしていかないといけないんでしょうね。


ぽっちり堂では、情報発信のおかげか、最近も通販が順調でお客様にも喜んでいただけているようなので「まあ、ぼちぼちやっていこか・・・」と続けているところです。(応援していただいている方、ありがとうございます)


家庭でできるバターなしのおやつ作り




「家庭でバターが手に入らないとき、お菓子作りどうする?」とたずねられたら、私なら無理してバターは使わず、バター無しでもできるお菓子や料理を作ります。


たまに、ちゃんとしたバターを使っているお菓子屋のお菓子を買って食べるかな。


お菓子屋やっていてこんなことをいうのもなんですが
「バターとか砂糖とか、そういうものは身体のためにも、たまに食べるとっておきの贅沢でいいんじゃないかな?」と。でも、折角食べる時にはちゃんとしたホンモノを食べましょう。


で、バターを使わないお菓子。
うちでは「玄米塩クラッカーぽりぽり」をよく作ります。ぽっちり堂でも販売しているのですが、これ、かなり人気があります。
基本的に塩味のクラッカー。粉と塩と酒粕、油だけでできています。


かなりヘルシーで、チーズっぽい味がするのでおつまみに。子供のおやつにも安心。
一度食べ始めるとやめられなくなる味わいです。


今日はこのクラッカー、発酵料理で有名な「寺田本家」さんのレシピをご紹介します。(うちのはこれをアレンジしてます)

ぽりぽりのレシピ


 
「酒粕クラッカー」
<材料>
地粉(国産小麦粉)または薄力粉100g、酒粕20g(粉の2割)、油(なたね、ごまなど)大さじ2、塩小さじ1/2、水大さじ2~2と1/2

<作り方>
1、 水以外の材料をボールに入れて、手のひらや指先を使ってポロポロのそぼろ状にする。(均一に混ぜる)
2、 1に水大さじ2を入れ練らずにまとめる。様子を見てまとまらなければ水を少しずつ足していく。
3、 粉をはたき、麺棒で2mm厚くらいに伸ばし適当な大きさにに切る。
4、 オーブンシートを敷いた天板に並べてオーブンで170℃10分、160℃10分カリカリになるまで焼く。(焦げやすいから注意)
(出典引用http://www.teradahonke.co.jp/index.htm


寺田屋さんのレシピは、ためしてがってんでも紹介されていましたが、体にやさしいうえにおいしいですよ~。ぜひ参考にしてみてください。



寺田 聡美 寺田 優
PHP研究所
2013-01-23


■私がオーナーをしている地元素材のお菓子工房。体と心にやさしい、焼き菓子ギフト。
自然派菓子工房ぽっちり堂ネットショップ
玄米塩クラッカーぽりぽり入りのギフトはコチラ)


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講演(移住支援、地域活性化、キャリア授業)や田舎へのスタディツアーも行っています。
☆執筆、講演などお仕事依頼はこちらまで→
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■私、ヒビノケイコの著書。高知の山奥で暮らしながら新しい時代のあり方を創造中。

山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~
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