農音は、首都圏で活動していたバンドマンたちが中心となって発足した「音楽と農業で地域を結ぶNPO」。「昼は畑、夜はジャムセッション!」がテーマです。
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出典http://noon-nakajima.com/about/music/

そんな農音さんが、「地域再生大賞」農音が第5回記念賞を受賞!
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(↑出典・愛媛新聞)

以前愛媛に講演にいった際、視察に行かせて頂いた中島の移住支援NPO「農音」さん。
2011年8月、代表の田中さんが移住してから、3年で25人が移住されたそう。勢力的に移住支援活動をされています。
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様々なスタイルで、それぞれが思い描く”島暮らし”を実践するため中島に。今では音楽以外にも、イラストレーターや料理家など様々な分野で活躍されている方が移住されているそうです。移住者の移住後の悩み相談に乗ったり、綿密なケアまでされているそう。
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↑(代表の田中さん)地域で両者の間をつなげる役割の方は、間にはさまれて大変なこともあるでしょう。みかんの仕事を軌道に乗せつつ、NPO活動では柔軟さやバランス感覚をそなえながら奮闘されている姿が印象的でした。耕作放棄地の問題やイノシシによる獣害、様々な問題とも向き合ってらっしゃいます。

農音さんの手ぬぐいには、島での暮らしが現れてます。


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収穫→剪定→草刈→草刈→休憩→摘果→草刈→音楽。
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お気に入り過ぎて、ヘビーにつかっちゃってます(*^・ェ・)ノこういうセンスがいいものを作れるデザイナーさんがメンバーにいるのも素敵ですね。

民間に魅力的な人物がいて、その人の周りに人が集まってくる。
そんな現象を各地で見るたびに、移住って条件もあるけれどそれだけじゃないなあって思うのです。


これから移住対策をしっかりやりたい!という行政・自治体は全くの0からスタートするより、こういう活動をすでにされている方と提携されることをおススメします。
彼らの蓄積されたノウハウも学びになるし、数値だけでは考えられない、本質的な魅力のヒミツを発見できると思いますよ。

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以下は、すばらしく感動してしまった代表田中さんからのメッセージ。
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地域再生大賞といえば、全国の地方新聞社と共同通信社が主催する地域活性団体の甲子園みたいなもの。地域活性といえば、今、国をあげての重要課題。

で、そのなかで第5回記念賞を受賞って…。


農音、いつの間にそんな大それたことになってしまったのか。

だって「音楽を楽しむだけなら都会より、環境のいい田舎に住んだほうがよくない? みんなで、集団移住しようぜー」っていう、しがないバンドマンたちの戯言だったはずだけど……??



しかしダメ人間でも束になれば、いろんなことができるもんなんですね。面白いもんです。
誰も傷付けずに、世の中をそこそこ騒がせることができるんですからね。
 
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では、ここからはNPOの代表らしく、少し真面目に。

月並みな言葉で恐縮ですが、まずは、これまで農音の活動にご賛同くださり、ご支援いただいた皆様に感謝いたします。本当にありがとうございます。
 

しかし、正直なところ今の農音の活動って、世の中的には到底メインストリームではない。
いつの時代も水面下に存在してきた社会へのカウンターカルチャーの一部でしかない。



でも「“生きる”ってそういうことじゃねーだろ!!」と嘯いて、社会に対して斜に構え、楽器をかき鳴らして声を荒らげるだけのスタンスからほんのちょっとだけ方向をずらし、実際にそういうことじゃない生き方を選択していく若者がもっともっと増えていけば、そのうち本当に大きな何かが変わっていくのかもしれません。



僕ら農音はそんな若者たちの一員として、その答えを農村に見出したということなんだと思います。
それが、もしかしたら正解だったのかも知れないという兆し。それが今回の受賞の意味だと思っています。



そういう夢見がちな若者に、早くから可能性を見出してくれた皆様にはいくら感謝してもしたりません。なので、ひたすらに邁進します。



今の僕らにはまだ誇れる結果なんて何一つない。
だから更なる結果でお応えしていくしかないです。
そのために、もっともっと人が必要です。



中島に代表される過疎地の抱える問題は、外から見るよりよほど深刻です。そこに根を張ってみて初めて分かる問題の数々…。
もはや八方塞がりといっても過言ではないと思う。



そんな現状を打ち破っていくため、これからも僕らはもっと馬鹿でもっと無茶な生き方を、楽しみながら実践してみようと思います。



日々、「ああ、なんか“こういうの”だよなぁ」って思える生き方。
そういうのを求めてる人、とりあえずinfo@noon-nakajima.comに連絡を下さい。
一緒に酒を飲みながら、馬鹿みたいな話から始めましょう。


農音代表理事 田中佑樹 
(出典https://www.facebook.com/noon.nakajima?fref=ts
■NPO農音→http://noon-nakajima.com/田中さんたちのみかんの通販もされています。

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■私、ヒビノケイコの著書。高知の山奥で暮らしながら新しい時代のあり方を創造中。

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