都会育ちの移住希望者さん


うちには、夫がNPOれいほく田舎暮らしネットワークで移住支援の仕事をしているため、移住希望の方が相談に来られます。

先日、都会から相談に来られたご家族が。
夫婦ともども都会生まれの都会育ち、とのこと。
れいほく地域でも一番山深い場所に一週間ほど滞在しながら、移住先を検討されていらっしゃいました。

「正直、今滞在しているところが山深すぎて、生まれ育ちが都会っ子の私達にはハードルが高すぎる地域かと思いあきらめかけてたんです」

「ですが、今日この土佐町へ来てみて、同じ地域でも全然違うんだって分かりました。町の中心部にお店も病院も公共機関もそろってて、ここだったら自分たちでも住めるかもって思えました」

013

すぐに見えない地域特性をみぬくべし

田舎って、同じ地域でも地域特性が全く違うことがあります。
これって、初めて下見に来た移住希望者さんには分かりにくいんですよね。


うちの高知県「嶺北地域」4か町村には、全く異なる立地条件や町の特性が。
それにともなって集まってくる移住者さんの特性、ニーズも違います。


サバイバル能力が高くてアウトドアが好きな方などは、山深く自然が雄大で、吉野川でのカヌーなどアウトドアスポーツが盛んな大豊町や大川村で暮らす傾向が。


店や公共機関、病院などのインフラが小さな町の中心部にぎゅっと集まっていて便利な土佐町、本山町は都会出身の方がソフトに入りやすい町として人気です。


入りやすい地域からソフトに入って、段階的に田舎暮らしレベルを上げていく方法



また、このご家族と話していて感心したことが。
「移住したら変化が大きいだろうから、田舎のまちなかでまずは暮らして、慣れていこうかと思います」とおっしゃったんです。


「いつかは山奥で理想の古民家で農業を・・・」という夢があっても、自分たちの今の能力ではハードルが高すぎる。それを客観的に自覚してらっしゃる。まずは入りやすいところから村の暮らしに入り、慣れてきたら、段階的にもうちょっと高いレベルに挑戦してみよう。


移住する時って「こんな夢もあんな夢もかなえたい」「理想ぴったりを目指したい」と思いがち。本にも描きましたが、私も思ったより体がついていかなくてしんどい思いをしたことがあったので、こういう現実感覚を持つことって大事だなあと改めて思いました。


田舎で暮らす、って想像以上に状況がガラッと変わること。
環境の変化、仕事の変化、子育て環境の変化・・・・・
楽しいけれど思っている以上に変化がたくさんで、体も心にもストレスがかかります。


だから、最初から無理しすぎないのが吉。
このご家族のようにまずは「今の自分たちの田舎対応スキルでも暮らしが成り立つ」と思える程度の「田舎のまちなか」から移住生活をスタートすることは一つの賢い選択だと思います。
014

意外と「田舎のまちなか」って便利。



私の暮らす土佐町は、店も病院も公共機関も家から5分のまちなかに集約されています。
生まれ育った実家の大阪郊外は、ショッピングセンターまで車で15分くらいだったんです。


だから実は土佐町の方が日常の買い物はよほど便利で、高齢者になっても暮らしやすい場所だったりするんですよね。


しかも、そんなまちなかでありながらも、自然は雄大。どこからでも山や川は見えます。
都会出身の移住者には「最初思っていたより山奥で暮らさなくても、田舎のまちなかで全然満足できてる」という方も。


こんな風に、自然もあって、日常の暮らしは便利。
この二つのメリットを両方かねそなえた「田舎のまちなか」は意外といいんですよ。


段階的な移住のススメ


例えば1地方都市に移住→2気に入った村のまちなかに移住→3さらにその村で暮らしてみて気に入った集落があれば移住、という3段階の移住もおススメです。


こういう方法をとった都会っ子な移住者友達を見ていると、下のようなメリットを感じます。

・よりソフトにその地域を知り馴染んでいきやすい
・現地で暮らすためリアルな情報収集がしやすい
・田舎対応スキルを徐々に育んでいきやすい
・地元の人と信頼関係が紡ぎやすい


つまり、無理なく地域に溶け込んでいきやすいし、自分の力量に合った場所を見極められやすいんです。


あまりにも自分の今の実力より高い理想をいきなり求めてしまう方に限って「理想の場所だと思ったのに、大変なことばかりで全然違った」なんてことに。より幸せに暮らしたいと思って決めた移住の目的が本末転倒にならないようにしたいですよね。


だからこそ「自分は都会っ子で、そんなにサバイバル能力は高くない、田舎のしきたり、付き合いが不安・わからない・・・」という方には、ぜひこの方法がおススメ。ソフトに馴染んでいきましょう♪

■出典協力→
NPOれいほく田舎暮らしネットワーク
高知県嶺北地域への移住希望窓口。移住者同士、地元をつなぐネットワーク作りをしているNPO。夫が事務局長をしていますのでお気軽にどうぞ。

ヒビノケイコ4コマ新聞のFacebookページやツイッターでは、ブログ記事で書いていない情報も発信中!
はじめての方で「いいね!」と思っていただけましたら、一押しお願いします。

このエントリーをはてなブックマークに追加




■私、ヒビノケイコの著書。高知の山奥で暮らしながら新しい時代のあり方を創造中。

山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~
山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]








自然派菓子工房ぽっちり堂ネットショップ
田舎に仕事を作るために作った、地元素材のお菓子工房。
焼きたてのやさしいお菓子ギフト。

全国での講演(移住支援、地域活性化、キャリア授業)や田舎へのスタディツアーも行っています。☆執筆、講演などお仕事依頼はこちらまで→
info@pocchiri.com