子供のマラソン大会で。



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私の住む高知県嶺北地方では、子供と町を歩いていると「ああ、そうたくん大きくなったねえ」
「いつのまにこんなに!うれしいねえ」と沢山のおばあちゃんたちから声をかけてもらえます。


田舎では、誰もがその子のことを知っている。
それが窮屈なときもあるかもしれないけれど、いい面を見れば家族以外の人皆に見守って育っている。
とっても温かな子育て環境。


山奥の過疎地では子供は宝物。
少ししかいないからか、その他大勢に埋没しない。
一人ひとりを見てくれている人がいる。


何かで追い詰められることがあっても
「自分ひとりが死んだって別になんともないでしょ」と言えないんですよね。


何人もの人が自分を見てくれていて、
悲しいことがあれば一緒に悲しみ、
うれしいことがあれば一緒に楽しんでくれる。


そんな目線が子供が自分自身の存在感を感じられるモトとなっていけば嬉しいです。
みんなにそんな風に声をかけられて育っているからか高校生までもが「こんにちは~」ってすれ違いざまにあいさつをしてくれます。それがとってもいいところだなって感じます。