冬の田舎の風物詩、ジビエ。


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私が暮らす高知県嶺北地方は山。
冬に猟が解禁されると、近所のおじちゃんたちが猟師に変身。
最近は鳥獣外対策もあって、みなさんにイノシシ肉や、鹿肉を頂くことが多いです。



今ブームになっているジビエ(野生鳥獣肉)というと都会では「レストランで食べる高級な食材」という感じですが、田舎ではこんなふうに自然に普通の家庭に取り入れられています。



鹿肉を頂いたら、ローストにしたり、マスタードでソテーしたり。
カレーに入れているお友達も。
クセがあるのでトマトやハーブと組み合わせるとおいしくなります。

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出典http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&p=%E9%B9%BF%E8%82%89+%E3%82%B8%E3%83%93%E3%82%A8#mode%3Ddetail%26index%3D1%26st%3D0

イノシシは、お鍋にすることが多いですね。
精が強いので、ひかえめに食べます。
鹿にしろ、いのししにしろ、解体するときのさばきかたが上手いと、
おいしさがアップし、臭みも減るのが面白いです。
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出典http://image.search.yahoo.co.jp/search?p=%E7%8C%AA%E9%8D%8B&aq=-1&oq=&ei=UTF-8#mode%3Ddetail%26index%3D4%26st%3D0


こんなに頂いてばかりでありがたい今日この頃ですが、
私が初めて自分で動物の解体をしたのは大学生の頃。
(この写真の下は解体してる場面がありますので苦手な方はスルーしてくださいね)

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兵庫の田舎で無農薬の農業、自給自足をしている「アース農場」さんを訪ねた時です。
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まだ若いケンタくんは、畑もできるし家も作っちゃうし、飼っている鳥も廃鶏にするときにさばきます。
私はその場面に立ち会っていて、一緒にすることになりました。
走っている鶏を捕まえて、自分の手で殺してさばいていくこと。
家族が大切に飼ってきた鶏をさばかせていただくこと。


心臓がどきどき高鳴ったし、命に対しての複雑な思いもわき、手もふるえ。
なんとかかんとか作業するのが精一杯でした。


けれど、そのあとさばいた鶏肉をありがたく頂いているときに、
今までにない感謝が湧き上がりました。

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この命を重みとともにいただくことのありがたさ。
そして、いつも見えないところで誰かが私達の代わりに動物を解体し、届けてくれていること。
スーパーの肉売り場ではフラットな感じで「命」というより「肉という製品」になっていて、何も感じることはありませんが、それはすごいことなんだと。


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また、せつなさと共に食べる、という体験も大事だなと思いました。
生きていくってこういうこと。
野菜にしろ、肉にしろ、私たちは命を頂いて生きている。
だからこそ、無駄にしたくないし、変に贅沢もしすぎたくない。
食べることに対する敬意が表れてきました。

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ただ肉を食べる、ということがこれほどのことを含んでいるとは・・・・
この体験があったからこそ、今「なんとなくお肉を食べる」よりも感謝して食べることができます。



田舎では、命と食が近い。
だからこそ、子供にも生きることをリアルに伝えられる。
毎日の食卓でジビエが何気なく出てくるときにも、感じることがある。

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そんな肉の解体体験。


ジビエや「狩猟女子」などがはやっている今日この頃ですが、
命を感じながら一つ一つ大切に食べることに、
もう一度目を向けるチャンスなのかもしれませんね。

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■私、ヒビノケイコについて。
高知県の山奥で暮らしながら作家活動をしています。

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