毎日の営みの中に、毎日の暮らしのフィールドに、
働くことがあった時代。


おばあちゃんと干し柿を作りながら、昔の「働き方」の話になりました。

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おばあちゃんの時代までは、仕事場が山だったんだなあ。

畑の野菜を作って食べて、売って。
みそや醤油も作って食べて。

時々、干し柿や季節性のものを売って。

薪をあつめて煮炊きしてお風呂にはいって。

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そして、+αの現金は・・・

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炭を作って売ったり、
木を切り出して売ったり。
時々土方仕事に行ったり。


何をして生計をたてている?と聞かれて、
はっきりと「これです」といいにくいけれど、
確かにみんな、一生懸命働いていた。



毎日の営みの中に、
毎日の暮らしのフィールドに、
働くことがあったんですね。

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働く=企業に就職すること
働く場=ビル
それが当たり前のようにとらえられている戦後。



だけど、それって人間の歴史を見れば、
一時期のことなのかもしれない。



終身雇用も企業の土台も崩れてきた今、
そもそも「就職」というものさえも、
近い将来消えてしまうのかもしれないといわれている。




それは、色んな不安も含んでいるとは思うけれど、
「働く」ということは、私達の手の中に戻ってきて、
「働くフィールド」も、私達の暮らしの中に近付いてくる、
そんなチャンスなのかもしれない。




戦前までは、「家業」というものが存在し、
山や畑、街角を仕事のフィールドにしながら、
家族が働き、なんとか生きてきた。




昔に戻ればいいというわけではなく、
これからの時代は、
山や畑など生きることと直接つながった家業ももちろんのこと、
ネットの発達により、地方にいても
新しい形の「家業」を個人が生み出せる可能性も広がる。



毎日の営みの中に、
毎日の暮らしのフィールドに、
働くことがある。


その進化系が生み出せるのかもしれない。



確かに人口は急激に減り、課題も満載の時期。


この難しい波を乗り越えて新しいスタイルを作っていくことは、
あとで振り返れば「面白いことを乗り越えた時代」になるんじゃないかな?と思う。
(というか、そう思ってチャレンジしたほうが、苦しむより楽しめそう)
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干し柿作りは、ただの「懐かしの技術」というだけではなく、
おばあちゃんたちの話を聞き、
「働く」ということの原点を考えられる。


継承するということは、踏まえて乗り越えながら、
大切なことを継いでゆくこと。



そのヒントが、知恵をつなぐ時間の中に存在している。

干し柿作りの記事⇒http://hibinokeiko.blog.jp/archives/17042268.html
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■私、ヒビノケイコについて。
高知県の山奥で暮らしながら作家活動をしています。

山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~ [コミック]








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