「プラユキ・ナラテボーさんのプロフィール」

本名、坂本秀幸。1962年、埼玉県生まれ、現在46歳。タイ・スカトー寺副住職。異国の地・タイの山寺で出家して仏道修行に励むこと21年。黄色の僧衣まとい、ブッダの道を歩む。ブッダの道は経典の中だけではなく、日々の瞑想に真髄がある。その瞑想を学ぼうと、日本からわざわざタイの山奥の寺を訪れる日本人は数知れない。


タイは上座仏教という出家仏教。出家した僧侶が悟りの境地に達する手法として、瞑想が用いられる。そういう意味でプラユキ氏は、瞑想歴21年、自分の心と付き合う達人といえる。「今、ここに、確かにいる」ということを大事にする「気づきの瞑想」は、あらゆる種類の瞑想の土台となり、日常生活にも取り入れやすい瞑想法である。

タイに行くまでの経緯は、上智大学卒業後、タイのチュラロンコン大学
大学院に留学したことから。それまでも発展途上国をよくしようとボランティアやNGO活動に励んでいて、タイの僧侶が農村開発を行っている姿に衝撃を受ける。机上の学問に飽き足らず、1年後の1988年、瞑想指導者として有名なカムキエン僧のもとにて出家。以後、自ら村人と
ともに物心両面の幸せを目指し、東北タイのチャイヤプーム県スカトー寺の僧侶として活躍することになる。

タイ大使館主催のソンクラーン祭り(タイの正月を祝う祭)に招聘されたり、在日タイ人の支援活動にも携わる。
著書に『気づきの瞑想を生きる』、監訳本に『「気づきの瞑想」で得た苦しまない生き方』(ともに佼成出版社)がある。

プラユキ・ナラテボーという名は、「プラ」はタイ語で僧、「ユキ」は日本名の秀幸より、「ナラ」はパーリ語で男の人、「テボー」は天使・神といった意味を表す。