春。タイの東北部、森の中のスカトー寺で1週間ほどステイしていた時のお話です。
スカトー寺副住職であり、長年の師匠&友人であるプラユキさんは、
タイの仏教寺院で出家して20数年あまり。
日本では各地で講演されたり本を執筆されています。近著→「苦しまなくて、いいんだよ」PHP研究所
悩みを抱えてお寺を訪れるたくさんの日本人を精神的にケアされてきました。
その方法として、お寺での暮らし、瞑想や対話とともに、「夢分析」を研究され活用されてきました。
私が訪れた時も、毎晩のように見た夢の話をして、活用していく方法を教えていただきました。
今回の夢は、怖い夢。
私「怖い夢をみると、とても悪いことが起こるんじゃないか?とか自分がすごくやばいんじゃないかとか考えてしまいます。」
プラユキさん「そうだよね。でも実は夢の中で起こることは、自分が無意識で全部脳内で作っているストーリー。怖いストーリーも、自分で作っているんだよ。だからこそ、夢の中で、怖い感情も含めて味わいきるというのはとても大切なことなんだよ~。」
私「え!じゃあこんな残酷な夢でも大丈夫なんですか?」
プラユキさん「うん。ある意味、お寺で修行するうちに今まで精神的にたまった毒が出てるって感じだよ。だから大きなターニングポイント。けいこさんはその時どんな感覚だった?」
私「う~ん。とても不安で、悲しくて、怖くて、つらかったです。」
プラユキさん「うん。その感情も、ちゃんと味わってあげれたらいいんだよ。」
私「そうなんですか?」」
プラユキさん「そうそう。例えば今回の夢でいうと、切断というポイントが出てきたよね。これはけいこさんの中の、原始的で野蛮な男性性が出ていると思うんだ。現実的にも、人を裁いたり、関係を切ったりしていくような・;・そういう感じ。」
私「ああ・・・そういうところ、たまにあるかもしれません。確かに。そうなると、自分も苦しいし関係もうまくいきません。」
プラユキさん「そうそう。けれど、今回の夢のストーリーやその時の自分の感情も含めて受け止めきれると、
現実世界では同じようなことをしなくてすむんだよ。同じようなことが起こったとしてもハッと気がついて、延焼させずにすむんだよ。」
私「なるほど~。今回みたいに自分が最も苦手で恐れているシュチュエーションを夢で安全に体験できて、それを直視して受け止められると、現実にも活かしていけるんですね~。」
プラユキさん「そうだよ。だから、どんなに怖い夢も吉夢化できるんだよ~。よく受け止められたね。」
私「はい。なんだか今日一日不安でしたが、その話をうかがって、ほっとしました。またやる気になってきました。よかったです~。」
この日も、怖い夢を吉夢化する方法を教えて頂いて、また次の段階に踏み出していけました。(続く)